演技指導と称して女性2人にわいせつな行為をしたとして準強姦罪に問われていた映画監督の榊英雄被告の判決公判が6日に東京地裁で開かれ、懲役8年の実刑判決を言い渡された。榊被告が監督を務め、直前で公開中止になった映画「蜜月」の脚本を担当した港岳彦氏が7日までに自身の「X」を更新し、「捕まっていないだけの榊英雄は何人もいる」と投稿した。
「蜜月」のカメラマンの早坂伸氏も「X」を更新し「実刑8年。その数字を見て、釈然としない気持ちが残った」と複雑な胸中をつづった。榊被告と20年以上仕事をしてきた早坂氏は告発のため被害者たちの声を集めたという。「確認できただけで、40件近くの証言があった。しかし、立件されたのは、そのうちの2件だけだった」と今回の女性2人だけだったという。
「司法の手続きには、それぞれ理由がある。それは分かっている」と理解を示したうえで「それでも、声を上げた全ての人の痛みが、この裁判には反映されたとは言い難い。8年という数字の前で釈然としない理由の1つが、ここにある」と悔しさを滲ませた。
続けて「判決は出た。しかしこれで終わりにしてはいけない」と提起する。「現場に外部の目を入れること。声を上げやすい環境を制度として整えること。そして『見て見ぬふり』を選ばない文化を、一つひとつの現場から作っていくこと。それは個人の善意に委ねるのではなく、業界の仕組みとして実現されなければならない。この事件を、日本の映像業界が本当に変わるための契機にしてほしい」と訴えた。












