フィリピン当局、中国のスパイ容疑で3人拘束 南シナ海の情報提供か
フィリピン当局は5日の国営放送で、中国のためにスパイ行為を行ったとして、フィリピン国防省の関係者ら3人を拘束したことを明らかにした。フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海の安全保障に関する情報を提供していたとみられる。 国家安全保障会議の報道官によると、拘束されたのはフィリピンの国防省、海軍、沿岸警備隊の関係者。全員がフィリピン人で、スパイ活動を認めているという。 沿岸警備隊のタリエラ報道官は6日、報道陣の取材に、拘束された人物が沿岸警備隊の職員であることを否定した一方、「職員が使用する電子機器へのアクセス権限を持っていた」と説明。スパイ行為が南シナ海の軍の拠点に物資を補給する任務に関わるものだとして「憂慮すべき事態だ」と述べた。 中国外務省の毛寧報道局長は5日の記者会見で、「確たる証拠がない状況で、悪意をもって中国と結びつけることに反対する」と述べた。 この問題をめぐっては、フィリピンメディア「ラップラー」が4日、中国人がフィリピン政府関係者らをスパイ活動に勧誘していると報道していた。(マニラ=加藤あず佐)
朝日新聞社