搬送中の患者5人が相次ぎ死亡、救急車の運転手を殺人容疑で捜査 イタリア
ローマ(CNN) イタリア北部フォルリ市の検察は、27歳の救急車の運転手が搬送中の高齢患者少なくとも5人を殺害した疑いで捜査の対象となっていることを明らかにした。
検察や警察によると、患者は5人とも心停止を起こしていた。いずれも高齢で重い疾患の治療を受けており、自宅や介護施設と病院や診療所の間で搬送を必要としていたが、緊急性はなかったという。
救急隊が27歳の男性運転手を疑い始めたのは、この男性が乗務する救急車で2025年2月から11月の間に患者4人が相次いで死亡したためだった。
そこで警察の協力を得て救急車の後部に隠しカメラと記録装置を設置。その後、85歳の女性が病院からリハビリ施設へ搬送される途中で死亡した。5人目の死者だった。
女性は搬送中に心停止となり、救急車の中で死亡が確認された。この女性については検視が行われ、捜査が検察に引き継がれた。
容疑がかけられている男性は23年に採用され、別の1人と組んで交代で救急車を運転していた。
弁護士によると、現在は停職扱いとなっており、殺人容疑については無罪を主張しているという。
警察によると、5人の患者はいずれも、この男性が救急車の後部で患者に付き添っている時に死亡した。
検察の広報は5人の死因について「毒物などの陰湿な手段によって死亡した可能性がある」と述べ、数日中にも容疑者が殺人容疑で訴追される可能性があると付け加えた。