公用車の運転手ら、呼気検査の記録「なし」7.6% 鳥取県立2病院
鳥取県立の二つの病院で、公用車を運転したり自家用車を公務で使ったりする際に必要な運転手の呼気検査について、検査記録のデータが保存されていないケースがあることが分かった。酒気帯びの有無を調べる検査で、2024年度は運転した延べ1294人のうち98人(7.6%)の記録がなかった。
県の事業を外部の専門家がチェックする包括外部監査で、県立病院の事業をテーマとした25年度の監査結果により明らかになった。県病院局総務課は「通信不良でデータを保存できなかったケースもあった。検査そのものを実施しなかったケースがあったかどうかは不明だが、今後、検査を徹底していく」としている。
2病院は中央病院(鳥取市)と厚生病院(倉吉市)。包括外部監査報告書などによると、中央病院では24年度の1年間に延べ831人が公用車や自家用車を公務で運転し、このうち54人(6.5%)の検査記録が保存されていなかった。厚生病院は延べ463人のうち44人(9.5%)の検査記録がなかった。
一定台数以上の車を使用する事業所の管理者の業務などを定めた安全運転管理者制度では、運転手の酒気帯びの有無の確認と、その内容の記録・保存を行うことが必要とされている。監査人を務めた戸野克則税理士は「今回は記録が保存されていなかったという指摘だが、検査を実施しなかった人がいた可能性はある」としている。
報告書は「職員の自覚不足や制度の重要性の周知徹底が不十分だった」と指摘し、「上司からの声かけなど院内の環境づくりを構築し、検査や記録の保存を習慣化する必要がある」と求めた。
監査結果では、県病院局総務課と県立2病院の事業について、是正措置が必要な「指摘」が計30件、是正措置の検討が望まれる「意見」が計28件あった。報告書は「重大な法令違反や組織的不正と認められる事案は確認されなかった」とした上で、「法令解釈の不足や異動時の引き継ぎ体制の不十分さなどに起因する事務処理上の問題が一定程度認められた」と指摘した。