最強チーム引っ張る柳田悠岐の「穏やかな心」と「ホークス愛」

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メジャー挑戦の可能性は?

 1988年10月生まれの30歳。投手で言えば、大リーグで活躍する田中将大(ヤンキース)や前田健太(ドジャース)と同学年だ。田中や前田と異なり、甲子園出場もなくアマチュア時代はほとんど無名だった。その柳田は今、メジャー級のスケールを持つ国内屈指の野手と言える。これまで、将来的な大リーグ挑戦については明言していない。ソフトバンクはポスティングによる大リーグ移籍を認めていないため、挑戦するには海外フリーエージェント(FA)権を行使する必要がある。柳田は順調なら20年に海外FA権を取得する。ソフトバンクとの3年契約も同年までとなっている。だから、正式にメジャー挑戦を表明するとしても、早くて20年のオフとなる。

 17年のオフ。複数年契約を結んだ後に「(球団に)『ずっとホークスでプレーしてほしい』と言われて、本当にうれしかった。指名してくれたのはホークス。無名の選手を2位で指名してくれた。バットにボールが当たらない選手を1軍で使ってくれた。感謝してもしきれない。(契約を結んだ)3年間、しっかりとホークスのために、全部日本一になるために頑張る」と誓った。

 その思いは、18年の好成績に直結した。19年の目標に、最優秀選手(MVP)を掲げる。18年のパ・リーグMVPは、リーグ優勝した西武の4番、山川穂高内野手。「(リーグ)優勝しないと厳しい。チームが優勝して、それにしっかり貢献してMVPを取りたい」。心はホークス。愛すべきチームをリーグ制覇に導くことを使命と捉えている。あと2年、有言実行すれば、次の大きなステップが視野に入るかもしれない。(福岡支社編集部・野澤健介)

◇ ◇ ◇

 柳田 悠岐(やなぎた・ゆうき) 広島市出身の30歳。広島商高から広島経済大を経てドラフト2位で2011年にソフトバンク入団。15年に打率3割6分3厘、34本塁打、32盗塁でヤクルトの山田哲人とともに「トリプル3」を達成。同年パ・リーグの最優秀選手(MVP)に輝いた。16年は開幕戦から18試合連続四球を記録し、王貞治現ソフトバンク球団会長のプロ野球記録に並んだ。プロ8年の通算成績は840試合出場で921安打、150本塁打、502打点、139盗塁、打率3割2分。1児の父で18年はポストシーズンを含め本塁打1本につき30万円、計1170万円を特定非営利活動法人「SOS子どもの村福岡」に寄付した。同年からソフトバンク選手会長。右投げ左打ちの外野手。188センチ、92キロ。

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