大リーグでは、いわゆる走攻守がそろった選手を「5ツール・プレーヤー」と評している。打撃では的確にミートする確実性と長打力、加えて守備力、盗塁など走塁のスキル、さらに強肩や送球の技術…。その最高峰とされるボンズ氏は、大谷も潜在能力を秘めている、とみる。
「チームが求めれば、大谷選手なら守備もこなせるだろう。盗塁数をみれば、スピードがあることは確かなのだから。先発しない試合で(指名打者でなく)守備に就いて、今季と同じような活躍をすればどうなる? この地球上に、そのようなことができる選手は存在しない。大谷選手なら、多彩な才能の持ち主だからできると思う。外野も守れるはずだ」
「彼には無限の可能性がある。守備の負担を考慮するなら、左翼か右翼を守ることになるだろう。一塁や他のポジションもこなせるはずだ。既に素晴らしい指名打者であることを証明している。例えば、登板間の1試合は先発で守備に就いて、休みを入れながら数試合を指名打者で出る。それが実現すれば本当にすごいことだよ」
大谷は今季、投手で23試合に登板して130回3分の1を投げ、打者では155試合に出場。ボンズ氏は自身の経験を踏まえ、走攻守で高いレベルを保ちながら年間を通して健康にプレーするために欠かせない体調管理の重要性を強調する。
「(疲労からの)回復が全てだ。定期的にマッサージを受け、プールに入って疲れを取り除くのも効果的だ。栄養バランスのいい食事を定期的に摂取し、上質な睡眠を取って体調を整えることが第一。そのためには、しっかりとしたサポート・システムを構築することも忘れてはいけない。大谷選手は明らかに、そのあたりの身体のケアがしっかりとできているのだろう」
「(体調管理の構築は)毎年少しずつ新しいことを発見しながら、出来上がっていくものだと思う。どうすれば成長できるのか、自分に問いかけながら一年一年過ごしていく。その中で自分に何が適しているのかが見つかる。どれくらいの睡眠時間が必要なのか。これくらいの体力があればどのようなパフォーマンスが出せるのか、というような感覚が身についていくものだと思っている。大谷選手は日本で実績を積んできたし、大リーグでも成功しているから既に(自分に合ったルーティンを)理解しているのだと思う。この点ではイチロー選手が良いお手本かもしれない。彼はまさに日本選手のパイオニア的な存在で、私にとっては最も偉大な日本選手。今まで見た日本選手では最も優れたアスリートだった。そして、大谷選手は自分の地位を確立している。日本の誇りだ。今まで見たことがないプレーを実現させている」
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