宮西尚生 中継ぎ一筋300ホールドの「鉄人左腕」

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「日本ハムの特長は中継ぎ」

 ダルビッシュや大谷翔平投手(エンゼルス)といったスター選手を輩出してきた日本ハムだが、栗山監督は「間違いなく、このチームの特長は中継ぎ」と言い切る。とはいえ先発や抑えに比べ、なかなか一般のファンから注目されにくいのも現実。その意味でも今回の記録は「チームにもプロ野球界にも大きな夢とメッセージをくれる」と目を細める。

 宮西は何度も心が折れそうになったと明かし、「でも、歴代の先輩たちは打たれても声を掛けてくれたし、誰も責めない。信頼し続けてくれるので裏切れないし、はい上がることができる」。チームに対する感謝の思いを口にする。自身も今では投手陣のまとめ役。「いつまでも自分に投げさせているようじゃ駄目」。普段からの入念な準備や若手を叱咤(しった)激励する姿は、かけがえのない見本になっている。

◇1002試合登板を視野に

 宮西が常々口にしてきた目標がある。ホールド記録よりも、中日の抑え投手として活躍して昨年引退した岩瀬仁紀氏の歴代最多記録、1002試合登板だ。300ホールド達成の4月13日時点で、あと366試合。「見えそうで、とても遠い。ここからの1年がどれだけ大変かは、やっている本人が一番分かる。それを目指すのが一つのモチベーション」

 このまま毎年、50試合登板を続けていけば、40歳を過ぎる頃には新たな金字塔を打ち立てる。昨オフ、海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留。「最後までファイターズに貢献したい」と、当面は本拠地の新球場「北海道ボールパーク(仮称)」が開業する2023年までのプレーを目標に掲げた。ファンにとっても、新球場での「レジェンド誕生」は待望の瞬間になるはずだ。

◇ ◇ ◇

 宮西 尚生(みやにし・なおき) 兵庫県出身の33歳。市尼崎高から関学大を経て大学生・社会人ドラフト3巡目で2008年に日本ハム入団。1年目に50試合に登板し、10年からは3年続けて60試合を超えた。入団年から昨季の18年まで11年連続50試合以上に登板した。16年に42ホールドポイント(39ホールド+救援勝利3)、18年にも41ホールドポイント(37ホールド+救援勝利4)で最優秀中継ぎのタイトルを獲得。昨オフに2年総額5億円(推定金額)で契約更改した。180センチ、79キロの左腕。

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