(政府の)犬です、よろしくお願いします   作:TE勢残党

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49 決戦(前)

 CADは最新技術の塊であり、今なお進歩の著しい成長分野である。

 

 魔法師というごく限られた市場を相手にする事実上の防衛産業であるため、市場原理で考えれば、それこそトーラス・シルバーのような熟練工によるオーダーメイド製作が順当だろう。

 

 魔法技能保持者の割合は日本全人口比で約1/10,000。仮に一人平均3台のCADを保有するとしても、個人用CADの総需要は30,000台にも及ばないということだ。

 

 しかもこの1/10,000という数字には、実際にはCADを必要としない超能力者や古式魔法師が相当数含まれるので実数値としてのCAD販売台数はもっと少なくなる。各機種あたり国内だけで1,200万台を売り上げるUSNA製のスマートフォン会社や、年間80から100万台をコンスタントに納車している大手自動車会社と比べて圧倒的に市場が小さい。そもそも魔法師は小さな地方自治体レベルの総人口しか持たないのだから当たり前と言える。

 

 さて、この程度の数字になると、機械的な量産ラインを構築しても元を取ることができないので、業務用の大型機械や防衛産業機器と同じように、企業は受注生産またはオーダーメイドの形を取ることになる。このような業態では1台ごとに客の要望に合わせたカスタムが可能になる一方で、基本的に企業か富裕層でなければ手が出ない程度の価格帯になることが運命づけられる。

 

 だが、実際のCAD小売価格は概ねスマートフォン1台分くらいであり、一般家庭でも高校の入学祝に買えるレベルに調整されている。当然これは政府からの補助金によるものだ。

 

 市場規模が小さすぎて経済が成立しない魔法産業を振興するため、政府は毎年莫大な公金を投入している。というのも、魔法技術とは目下ほぼイコールで軍事技術であり、上手くすればそれこそ創一朗のような「維持費ほぼゼロの戦略兵器」を生み出す可能性のある出し得の学問であるためだ。

 

 大当たりだけに目を向けなくとも、軍に所属する平均的な戦闘魔法師は1人で歩兵1個中隊(約200人)相当の戦闘力を持つとされ、これは米軍グリーンベレーの水準と同格である。通常兵器とはまた違った優位性のある「戦闘魔法師」という兵科を、先進国の割には通常兵器の生産力で劣っている日本は国策レベルで非常に重視している。

 

 もちろん、国が国防の手段としてここまで魔法を重視するのにも理由がある。というのも、魔法師支援・魔法産業の振興という名目で毎年投入される資金は、実質的に軍事費であるにも関わらず「魔法師は民間人」という国際的建前(ポリティカル・コレクトネス)のおかげで書面上は「民間経済・民間研究への支援予算」に化けるのだ。

 

 これは軍事費の対GDP比率を上げずに軍備を増強する憲政史上最強の裏技であり、日本が世界一の魔法先進国として君臨する理由でもあり、第三次世界大戦の勝因*1であり、十師族の絶大な権力を担保する利権でもある。毎年毎年海外の学者やメディア、国内では野党議員や民間団体に突っ込みを入れられては「民間の経済活動や学術研究に支援をするなと仰る?」と突っぱね続ける与党議員の姿が国会の定例行事となっていた。

 

 このスキームによって魔法産業は毎年非常に潤沢な予算を国庫から獲得しており、総力を挙げて魔法関連技術を研究する魔法関連企業の存在が保証されるばかりか、いくつかの研究所やペーパーカンパニーを経由して軍への実質的な追加予算として機能しているのである。

 

 

 このVIPルームを利用している永臣父子も、その流れに乗って成長を遂げた準大手魔法系企業「トウホウ技産」の株主一族であった。

 

「わぁ……凄い……!」

 

 高級感のあるラウンジのガラスにへばりつくようにして、一人の少女が競技の様子を観戦している。

 

 少女の眼前では、アイス・ピラーズ・ブレイクの決勝戦がまさに始まろうとしており、選手紹介として3回戦の様子がリプレイされているところだ。

 

小陽(こはる)、モニターからじゃ不足かい?」

 

 その様子を、父親は後ろから微笑ましく見守っていた。マナー的にはあまり褒められた行為ではないが、せっかくの旅行中に野暮なことは言わないでおこうという判断だ。娘が楽しんでいるのに水を差すほどでもないかという親バカでもある。

 

「だって凄いわ! あんなチューンのシルバーホーン初めて見た!!」

 

 少女の注目は魔法やその使い手のほうではなく、選手の持っているデバイスの方にあった。

 

 トウホウグループは元々オートバイメーカーで、事業の一環として軍需や魔法産業に進出した経緯を持つ。

 

 資本家として経営方針に口を出すにとどまらず、技師としての技術も維持してきた永臣一族としては、娘に魔法適性があった上、守備範囲がそういう方面に広いことを喜びこそすれ、「女の子なんだからもっと可愛らしい趣味を」と言い出す人間はいなかったのだ。

 

 とは言え、小学6年にもなってガラス窓にへばりついてるのは流石によくないかと思い直し、父は引き離しにかかった。

 

「しかしあの思い切った改造、昔の先輩を思い出すよ」

 

「お父さまの知り合いなの!?」

 

 トウホウグループはメーカーの宿命として、取締役会の面々は設計部門出身者で固めることが通例になっている。そこに将来入っていく幹部候補生として、小陽の父もまた技術者として勤めていた。

 

 効果はてきめんだったようで、さっそく小陽はガラスから離れて父親の傍まで詰め寄っている。

 

「ああ、うん。昔、装備庁からの案件で新装備コンペに出た時に同じグループにいた構造(ハード)畑の先輩でね、ああいう限られたリソースの中で要求スペックを満たすための工夫が抜群に上手い人がいたんだ。ただ、コンペが終わったすぐ後に出てっちゃったんだけどね」

 

 気を引くための発言だが嘘ではない。「先端技術重視のウチの社風とは合わなかったのかなあ」と懐かしむ姿からそれが伝わったらしく、小陽は目をキラキラさせて聞いている。

 

「では、今はどこに?」

 

「そうだね……飲み会なんかでも一緒だったし、一応聞いてるんだけど……」

 

 

 

 

 ――海軍のちょっと言えないとこ、かな。

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

屯倉(みやけ)サン、来てたんですか」

 

 永臣父子の取っているVIPルームの2部屋隣、軍関係者、特に高級将校らが詰めている関係者専用席。

 

 応援のため、会場巡回を一時他メンバーに任せてここへ来た創一朗は、意外な人物の来訪に驚いていた。

 

「おう。俺の作った"アレ"の実戦初投入だからな。前線にだって見に行くぞ」

 

 ぶっきらぼうに答えたのは、50歳手前くらいの小柄な男性。周囲が軍服や高級スーツばかりなのに合わせて一応スーツを着て来たようだが、着こなしがキッチリしているとはとても言い難い。

 

 白髪交じりでボサボサというよりバリバリの短髪、着なれていない安物の濃紺スーツ、アイロン掛けの雑なワイシャツ、取って付けたようなネクタイ、何年振りかに靴箱から引っ張り出したであろう艶のない革靴。腕時計は着けておらず、そもそも無精ひげがそのままだ。

 

 だが、周りが高級士官ばかりのこの場であるからこそ、この男を揶揄する者はいない。

 

 海軍M機関 秩父先進技術研究所*2 装備開発担当室長 兼 防衛装備庁技術顧問、屯倉(みやけ)(たかし)

 

 対魔装特選隊における装備開発部門を率いる技官であり、セイレーンシステムの設計からシルバーホーンの改造までハードウェア全般を手広く担当する凄腕のエンジニアだ。

 

「……もしかして、試験機材一式持ち込んだんですか?」

 

「いや、やりたかったが許可が下りなかった」

 

 職人気質で無愛想だが、似たようなタイプを前世でよく同僚としていた創一朗にはむしろ馴染みやすさすらあり、研究所の面々の中では桝田の次に打ち解けている人物でもあった。

 

 なお、調整体に絡む遺伝子工学的措置を担当している桝田は正確には魔法師開発担当室長 兼 副所長の地位にある。ほかに戦略検討や教導を担当する能力開発担当室と、魔法式の改良や新魔法の開発、ソフトウェア調整などを担当する術式開発担当室があり、4室を合わせて「第零研」の組織を形成していた。

 

「選手紹介やら過去映像のリプレイが長いな、開始まであとどれくらいだ」

 

「14分です。競技前のあれやこれやが長いのは野球や相撲と同じですよ」

 

「スポーツは好かん」

 

「それでよくあんな体力出せますよね」

 

 隆は元々トウホウ技産の技術者だったところ、入札で国防軍の案件を担当した縁でヘッドハンティングされ現在の部署に入った。

 

 特に防衛産業の技術者は体育会系も真っ青の過重労働が特徴であり、デスマーチ上等の労働環境は体育会上がりの強靭な肉体か、隆のように好き好んで機械いじりをやっているという精神性がなければ長続きしない。創一朗自身、その恐るべき労働時間から来る仕事の速さに何度も助けられた身であり、元(前世)技師としてその仕事をリスペクトしている。

 

 そして今日。決戦に向けて白巳が準備したCADもまた、この男が設計・改造を担当したものだった。

 

「しかし……頼んでおいてなんですが、だいぶ反則感ありますよねこの布陣」

 

「世界のシルバーが相手なんだ、これくらいやって当然だろ」

 

 九校戦のルールにおいて、ソフトウェア側のレギュレーションは技術スタッフの人数を含め性能が厳格に制限されている一方で、ハードウェア側の制限はかなり緩い。

 

 具体的には、外部のアーキテクトが作った装置や特殊な形状のCADでも、試合前の大会委員によるチェックさえ通れば問題なく使用することができる。

 

 これは元々古式魔法を使用する生徒が呪符や法具を利用できるよう意図的に緩められた配慮だが、結果としてこのように、軍や企業の新型お披露目会と化すことがしばしばあった。

 

「あの、一応その辺軍機なんで声抑えて貰って……」

 

「悪い」

 

 とは言え、海軍M機関という世界トップレベル(しかも軍属)の研究機関が全面バックアップしてくるのは流石に例がなく……と言いたいところだったが、今白巳の目の前に登場しているのは、フォアリーブスが誇る天才エンジニア、トーラス・シルバーの全面バックアップを受けた四葉家の直系である。

 

 司波達也がトーラス・シルバーだというのは原作知識による決め打ちで、シルバーホーンから逆算して調べた結果出て来た情報としてM機関内部でもごく一部にのみ伝達されている。

 

「しかし、凄い人ですね。さっきまでスカスカだったのに」

 

「軍としても意義深いんだとさ。さっき海軍大将が挨拶に来たぜ」

 

 話している間にもどんどん席は埋まっていき、普段は魔法絡みの部隊に属する皆勤組を除くと有力選手の試合の時だけ何人か増える程度のこのラウンジが、今や立ち見まで出る超満員になろうとしていた。

 

 その大半が佐官以上の高級将校であり、将の階級章が付いた人物もちらほら見受けられる。比較的人数の少ない海軍側でこれなので、隣の陸軍用ラウンジ(同じ間取り)はさぞや、と思考が及んだところで、創一朗は胃のあたりに鋭い痛みを感じて考えるのを止めた。

 

 創一朗らとは別口の部下を連れてM機関の真砂少将まで現れている現在、軍としてこの一戦が非常に重視されていることは確かなようだった。

 

 なお、このラウンジはあくまで「ふらりと現れて1戦見て帰りたい士官用」に用意されている場所なので、腰を据えて観戦にかかっている九島烈などのVIPは別で個室を用意しておりここには居ない。

 

 ラウンジが賑わうと言うことは、それだけ「九校戦に興味はないが、白巳と深雪の対戦カードは見たい」という士官が多くいることを表している。

 

「そろそろです」

 

 創一朗のガイドに合わせ、両選手が壇上へと現れる。

 

 まずは、予選トーナメントの制服姿とは打って変わり、見事なドレス姿で登場した白巳。

 

 本人が銀髪銀瞳のため、黒いドレスでモノクロな印象に纏めている。深雪ほどではないにしろ黙っていればクールな美人だ、観客からの印象は神話等に出て来る死の女神とかそういう類だろう。利用した貸し衣装屋からも決勝で着て宣材になってくれるならタダでいいと言われているので、

 

「ほぉ、ありゃお前の趣味か?」

 

「提案はしましたが、選んだのは本人ですよ。当初は"国防仮面"で出ようとしてましたからねあいつ」

 

 正確には、海軍仕様のコスプレ軍服+海軍基地で売ってる鉄仮面バイザー。本人は「お兄とお揃い」と弁明していたが、少なくとも世間からは絶妙に払拭が難しいタイプの誤解を生むからやめておけと説得して今に至る。文句を付けた代償として、代わりの衣装選びに納得するまで付き合うことになり休暇を半日使う羽目になったのは余談である。

 

 この時点までは軽口を叩く余裕も存在し、ラウンジも常識の範囲内での盛り上がりを見せていたが――司波深雪の登場により、ラウンジから音が消えた。

 

 緋色袴姿それ自体は過去にも例のある装いだ。コスプレと言われたら5番目くらいまでには出て来るありきたりなものですらあっただろう。

 

 だが、眼前のそれは、まさしく物語――この場合は、日本神話や昔話の類――から飛び出して来たとしか言いようのない圧倒的な美貌をたたえる。

 

 普段、深雪のイメージカラーは氷雪の印象に引っ張られて青色であるが、その見事な黒髪と日本人然とした顔立ちは、なるほど巫女の在り方が似合っている。

 

 白黒の白巳と、紅白の深雪。決勝に相応しい対比の演出に、会場は一瞬遅れて爆発的な歓声を取り戻した。

 

 

 だが、ことこの場において、空気の凍結は深雪の美貌によるものを意味しない。

 

「…………あれ、分かっててやってるんですかね」

 

 対魔装特選隊の一員として毎日毎晩「司波達也」というリスクと向き合い続けているから、創一朗は「原作知識」に依らずとも、四葉が生み出した呪いと祈りの一端を理解していた。

 

 創一朗はその境地に至ったから、対司波達也を想定した「荒魂作戦」においてこう言及していた。

 

 

 

 司波達也という「神」を畏れ・奉り・鎮めるために四葉家によって誂えられた「巫女」。

 

 それこそが、司波深雪の本質であり、彼ら2人は互いが互いに安全弁的な役割を果たすものであると。

 

 

 

「…………」

 

 隆は答えない。彼は答えを持っていない。

 

 あるいは、真砂ならば答えられただろうか。獅童なら。

 

 少なくともこの場にいる海軍の重鎮たちの多くは、創一朗が策定し提出した「荒魂作戦」に目を通している。

 

 作戦の要旨はこうだ。

 

「司波達也」を「神」――ここでは、日本神話のそれではなく、もっと卑近な「昔話の村に出て来る神様」の類――に見立てて、「社」と「巫女」と「畏れ」の三要素でもって奉り、日本国が「祟り」によって被害を受けることを回避する。

 

「社」とは、社会的な帰属・居場所のこと。

 

「巫女」とは、彼個人に寄り添い、受け入れ、肯定する女性のこと。

 

「畏れ」とは、敵対ではなく、疎外でもなく、適切な距離感と最大限のリスペクトをもって接する世間のこと。

 

 幸いにして、この原型的な計画を実践しており作戦内では「前任者」と位置づけられる四葉家により、フォアリーブステクノロジーの大株主という形で「社」が、司波深雪という形で「巫女」が既に揃っている。

 

 現状を維持しつつ、世論工作と政治的対処によって①世間からの適切な「畏れ」を最大化し、②司波達也の「帰属」に日本国を含め、国益の最大化を図ることを作戦目標とする国家改造計画こそが、現行の「荒魂作戦」である。

 

 作戦は軍の特殊部隊で実行可能な範囲を飛び越えているため、既に獅童尚久預かりの国家プロジェクトとして秘密裡に準備されている。第一段階として、国民を司波達也という絶大な暴力に馴らし、拒絶反応を起こさないようにするため反魔法師感情の排除と武断的民意の構築が進行中だ。

 

 情報部の全面協力の元で作り上げられたその綱領は、資料は用語の定義から始まり、司波達也と深雪のあらゆる言行、それを分析した性格プロファイリング資料を含む最先端の行動科学的知見に基づいたものである。それでいて具体的な対応については大々的に神学・民俗学的なアプローチを取り入れ、にわかには聞き入れがたい論文となって現出している。

 

 プロファイリングの結果はこうだ。「ちょっと理屈っぽくて根暗な所があるだけの凡人」。

 

 人知を超えた力を持つが、さりとて大きな望みは持たない存在の扱い方を、日本人は経験的に知っていた。

 

「これで少しは考えを改めてくれるといいんですがね」

 

 獅童と創一朗は危険性を理解しているが、皆がそれに納得していた訳ではなかった。

 

 だから今までは「獅童のお墨付きがあるから邪険にはできないが、にわかには信じがたい敗北主義的計画」として軍上層部には聞き流されていた。

 

 それ単体で何か変わると言うほどではないが、この場で「巫女服」が出たことには大きな意味がある。

 

(国家の言う「何でもする」は重たいぞ、司波達也)

 

 思いながら、いよいよ勝負に臨もうとする二人の様子を、創一朗は冷静に俯瞰していたが――上から目線でいられたのはものの1秒程度であった。

 

 巫女服のインパクトが去った後、創一朗の優れた感覚器は不自然なプレッシャーを感じる。

 

 明らかに、司波深雪から感じられる魔法力が予選トーナメントの時より増している。具体的には、恐らく2倍――

 

(…………こいつ"誓約(オース)"解いて来やがったな!?)

 

 ここにきて初めて、創一朗の冷静さが崩れた。

 

 決勝戦の行方は、まだ分からないようだ。

*1
日本は米国の食料を盾にした脅迫に屈する形で何度か派兵した程度で国家としてはほぼ参戦しておらず、いくつかの侵略を跳ね返した程度だが、"生存のための戦争"とも称される第三次世界大戦においては、基本的に国家機能を存続させたまま終戦を迎えた=生き残った国家は全て「戦勝国」として扱われる

*2
第零研/白い地獄のこと




よくわかるM機関

機関長:真砂大輔(少将)

 →対魔装特選隊     隊長 小野田広樹(大佐)
   ➤第一実働小隊   隊長 榊創一朗 (少佐)
   ➤第二実働小隊
   ➤第三実働小隊

 →秩父先進技術研究所  所長 市原友哉 (大佐)
   ➤魔法師開発担当室 室長 桝田日菜子(中佐)
   ➤装備開発担当室  室長 屯倉隆  (少佐相当)
   ➤能力開発担当室  
   ➤術式開発担当室

 →南盾島魔法研究所(閉鎖済)
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