耳にしてしまった本音
それでも耐えようと決めた矢先、偶然、「自分から仕事を教えてほしいなんて生意気。雑用だけさせておけば、そのうち辞めるでしょ」という上司の本音を耳にしてしまいました。
さらに、別部署の先輩がそっと「私も以前、同じような扱いを受けました。異動で離れましたが、声を上げにくい雰囲気があって……」という話を教えてくれました。
過去にも似た事例があったことを知り、私は状況を冷静に整理しました。
あえて“見える形”にした理由
私は感情的に訴えるのではなく、事実を示す方法を選びました。翌日、いつも室内でおこなっていた観葉植物の手入れを、あえて廊下でおこない、コピーする書類を整理していました。すると上司が慌てて近づいてきました。
「そんなところでやらないで。誤解されるでしょう」
そのとき、ちょうど副社長である兄が通りかかり、「仕事は順調か?」と声をかけられました。私はあくまで冷静に、教育係の指示であること、実務に関わる機会がないことを説明しました。
兄は私の立場ではなく、組織の問題として受け止めたようでした。