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システム設計における最大の難所は、技術的な複雑さよりも、ステークホルダー間の「判断軸のズレ」であることが少なくありません。同じアーキテクチャの選択肢を前にしても、経営者と運用担当者では評価基準がまったく異なります。設計レビューで議論が紛糾するのは、設計案の良し悪しではなく、「何を良しとするか」がそもそも揃っていないことが原因であるケースが多いです。

システム設計者がステークホルダーの判断軸をあらかじめ把握していれば、設計案の提示方法や説明のストーリーを事前に組み立てることができます。ここでは、その判断傾向を整理するための2軸マトリクスと、システム設計における実践的な活用法について述べていきます。

2つの軸
判断軸は無数に存在しますが、システム設計の意思決定を整理するうえでもっとも実用的なのは次の2軸だと考えています。

軸1:To-Be(あるべき姿) / As-Is(現状)
将来のビジネス要求や技術動向を見据えてアーキテクチャを描くか、現行システムとの整合性や移行現実性を起点に設計するか、という違いです。

軸2:Simple(単純) / Easy(簡便)
システムの構造そのものをシンプルに保つか、導入・利用のハードルを下げることを優先するか、という違いです。

この2軸を掛け合わせた4象限に、各ステークホルダーの判断傾向をマッピングすると、設計判断をめぐる力学が可視化できます。

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