『呪術廻戦』日車寛見は傷ついた大人の代弁者だ 杉田智和の“引き算の演技”が照らす魅力
杉田智和によって最大限に引き出される日車寛見の魅力
・杉田智和による引き算の演技 日車役が杉田智和に決定したという情報が解禁された際、ファンの間では期待と同時に、どのようなアプローチで来るのかという関心が集まった。杉田といえば、アドリブ満載のコメディリリーフから重厚なシリアスまでこなす変幻自在の役者であるが、日車においては「徹底した抑圧」という選択を取っている。いわば、引き算の演技である。 杉田の演じる日車は、常に低いトーンで、淡々と理屈を並べる。しかし、その無機質な響きの裏側には、煮えくり返るような憤怒と、取り返しのつかない虚無感がべったりと張り付いている。特に「30半ばを超えてグレてしまった」と語りながら、“弁護士風ジョーク”を言って虎杖を混乱させるシーンは、前半で描かれた過去の日車とはまた違って、杉田の持ち味とも言えるおどけ感に「冗談を言っているのに本人の心が死にすぎていて全然笑っていない」というトーン感が加えられていて、本当に見事なキャラクター表現だ。まさにコメディもシリアスも幅広くこなしてきたキャリアを持つ彼だからこそ出せる、大人の諦念の色調がそこにはあった。 そんな彼が、これから虎杖を“裁く”。新たに発表されたポスタービジュアルでは、宿儺に体を奪われ大量虐殺を行ったことに絶望した虎杖の地に這う姿が描かれている。アニメ第3期が開始時点からずっと虎杖の“罪の意識”に焦点を当てた演出をしていたからこそ、日車との対峙は本章における重要な転換期となるだろう。そして、少年の“罪”を前にして日車は何を思うのか。 【参照】 ※ https://x.com/iwaiyu_ki/status/2028475512952373597
アナイス(ANAIS)