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東京都葛飾区柴又の民家で平成8年9月、上智大4年の小林順子さん=当時(21)=が刺殺され、自宅に放火された事件は、9日で発生から21年を迎えた。事件後に殺人事件被害者遺族の会を結成し、時効撤廃運動に携わってきた父親の賢二さん(71)が産経新聞の取材に応じ、「今年は順子の人生と重なる特別な年。もう一度事件のことを思い出し、情報提供をしてほしい」と事件解決にかける強い思いを語った。
毎年9月9日の命日が近づいても、これまでは「犯人が捕まらない限りは同じ」と特別な感慨を持つことはなかった賢二さん。だが、今年は違った。たった21年間の、娘の人生。今年で、あの日から同じだけの時間が流れたことになる。「彼女の人生は、こんなにあっけなかったのか」。そう思わずにはいられなかった。
ジャーナリストや映画関係の仕事を志望していた順子さんは当時、米国・シアトル大への交換留学を目前に控えていた。
テレビで海外からリポートする女性記者を目にするたびに、「順子もあそこに立っていたかも」と甘えん坊だった娘の姿をつい重ねてしまう。