留学の2日前、妹は殺された 娘が継いだその夢 上智大生殺害27年

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遠藤美波
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 昨年2月、成田空港はコロナ禍で閑散としていた。岐阜市の熊田亜希子さん(52)は国際線搭乗口で、1年間の米国留学に旅立つ長女の香那子さん(23)を見送った。

 一度も振り向かず、保安検査場を進んでいく背中が頼もしかった。一緒に見送った父の小林賢二さん(77)、母の幸子さん(77)は笑顔だった。「少しは親孝行できたのかな」と思った。

 27年前にあの事件が起こらなければ、同じように米国留学に発つ21歳の妹を見送るはずだった。

 1995年冬、3歳年下の妹、順子の留学が決まった。上智大学で英語を専攻する順子は、しっかり者で曲がったことが大嫌い。けんかもしたが、努力で留学の夢をかなえた妹を誇らしく思っていた。

 出国は翌96年9月11日に決まった。

27年前の9月9日、東京都葛飾区柴又3丁目の住宅で、この家に住む上智大4年の小林順子さん(当時21)が首を刃物で刺されて殺害され、自宅が放火された。容疑者は特定されていない。

事件2日前、妹と一緒に買った花柄のワンピース

 その4日前、順子に誘われ…

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