【インタビュー】巨人・竹丸和幸 結果で示す真価「しっかり『結果』というものをファンに見せていけたらいい」
プロで継続すべきもの
ナチュラルにつくり上げられたフォームは打者にとってボールの出どころが見えにくい。サウスポーに与えられた“ギフト”だ
【2026プロ野球新戦力特集/新人編】 主砲の岡本和真がMLBのブルージェイズへと移籍し、「四番の穴埋めが最優先」が叫ばれていた中で、1位指名された事実こそ球団の高い評価の証しだろう。左腕エースのナンバーである「21」を背に、立て直しが急がれる先発ローテーションの救世主となる。 取材・構成=杉浦多夢 写真=湯浅芳昭、桜井ひとし、BBM ※年齢は2026年の満年齢 チームは昨年、終盤戦に入ってまさかの先発陣の駒不足に陥り、優勝争いに絡むことなく連覇を狙ったシーズンを悔しい3位で終えた。新シーズンに向けて3人の助っ人右腕にFAで則本昂大を獲得するなど、先発ローテーションの立て直しが喫緊の課題となる中、真っ先に打って出たのがドラフトにおける社会人No.1左腕の1位指名だった。だが、周囲の期待と重圧もどこ吹く風。初となるプロのキャンプにおいても端正な表情が変わることはなく、時折見せる笑顔が大きな注目を浴びる。 ──初めてとなるプロのキャンプはどう過ごしていますか。イメージどおりのものだったでしょうか。 竹丸 社会人時代もキャンプはありましたし、練習内容だったり、野球のことなどについては思っていたものとそれほど大きな違いはないんですけど、やっぱりファンの多さというのにはちょっと驚きましたね。練習しているところをあれだけのファンの方に見られながらやるというのは今まで経験したことがなかったですから。ちょっと不思議な感じがあります。それでも「見られているな」とは感じつつも、それがやりにくさにつながるとかはないですね。 ──伝統球団のドラフト1位指名でプロ野球選手になったという実感にはつながるのではないですか。 竹丸 新人合同自主トレのときも、すごくたくさんのファンが見に来てくれていたんですけど、ファンの方たちの前で野球をすると、やっぱり「プロになったんだな」というのは一層感じます。 ──キャンプにはどんなテーマを持って臨んでいるのでしょうか。 竹丸 プロの世界、プロのキャンプというのはもちろん初めてなので、まずはちゃんとルーティンというか流れを知るということ。野球の部分では、フィジカルを含めてしっかりと1年間戦う土台をつくるという思いでキャンプに入りました。体の状態もいいですし、ここまでは順調かなと思います。 ──あらためて自分の投手としてのストロングポイントはどんなところだと考えていますか。 竹丸 まずは安定しているところだと思いますね。しっかり試合をつくることができるという部分です。そのためにもムダなフォアボールは出さないということを常に心掛けています。打たれるときには打たれますし、打たれる分には仕方がないというか。場合によっては野手に助けてもらえることもあるので、いいかなと思うんですけど。ただ、フォアボールはタダで相手にひとつ塁をあげてしまうようなものなので、それはなるべく減らしたいなと思って社会人のときからずっとやってきましたし、プロでも継続できたらなと思っています。 ストレートがあるから、変化球が生きる。真っすぐこそが投手にとっての生命線。だが、この男にとってはストレートも持ち球のひとつに過ぎない。確かなコントロールに裏打ちされたすべての球種を駆使しながら、冷静にゲームをつくっていくことこそが左腕の真骨頂だ。 ──ゲームをつくる、四球を出さないということのベースとなるコントロールにも定評があります。 竹丸 ストライクを取るのにはそこまで苦労しないかな、という程度であって、きっちりコースに投げ分けていけるかと言われたら、ストレートも変化球もそれはまだまだですね。その中でうまく投球を組み立てながら・・・
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週刊ベースボール