【インタビュー】楽天・前田健太 日本で投げる意味「日本でキャリアを終えたいとずっと考えていた」
先発投手としての矜持
前田健太[楽天/投手]
【2026プロ野球新戦力特集】 絶対的エース・田中将大(巨人)が背負った背番号18を引き継ぎ、チームにとっても自身にとっても新たな歴史を刻む覚悟で2026年をスタートさせた。広島での9年とメジャー・リーグでの10年を経てどんな進化を遂げたのか。その答えは結果で示す――。穏やかな表情ながら確かな自信をみなぎらせる“マエケン”の、11年ぶりの日本球界復帰に込めた思いに迫る。 取材・構成=阿部ちはる 写真=牛島寿人 楽天の春季キャンプ地・金武には多くのファンと報道陣が詰めかけた。その視線の先にいたのが背番号18を身にまとった前田健太だ。広島のエースとして沢村賞2度などの功績を残し15年オフに海を渡ると、メジャーでは通算68勝を挙げた。昨季は投球フォームを崩し5月以降はメジャー昇格を果たせなかったが、3Aでローテーションを回り球速も球質も納得のいく形まで戻ってきた。勝利に貢献する自信なら、もちろんある。 ──今年の楽天の一軍春季キャンプは若手が多く、初めて接する選手も多いと思いますが、どんな印象を持ちましたか? 前田 みんなすごくいい子たちですね。練習中はゆっくり話す時間を取るのは難しいのですがホテルでの食事の時間や休日を使って話す機会も増えています。どんどん質問をしてきてくれますし、やりやすい環境をすごくつくってくれているなと感じています。結束力みたいなものが強まればチームの勝利につながるとも思っているので、僕自身もみんなのことを知っていきたいですし、食事の機会とか、練習中などの会話も大切にしながらコミュニケーションをとっていきたいですね。 ──年齢が違うので単純な比較は難しいかもしれませんが、広島とのチームカラーの違いをどこに感じますか? 前田 チームとしては似ているなという印象があり、違和感なくチームに入っていくことができました。本当にみんなすごく素直でたくさん話し掛けてくれるので、初めましてじゃないような感覚になったりもしますね。正直、キャンプイン前はこのキャンプ中に頑張ってなじめればいいかなという気持ちだったのですが、第1クールが終わった時点でだいぶなじめたと思いますし、壁みたいなものがほとんどなくなってきたように感じるのでそこがイーグルスの良さだなと。チーメートと後輩たちのおかげですごくスムーズに(壁が)取れたなと感じています。 ──11年ぶりの日本球界復帰となりましたがキャンプイン初日にブルペン入りし、2月3日には全球種を投げるなど、速いペースで調整しているように感じます。復帰にあたりNPBボールへの対応も課題の一つに挙げていた中、現時点での手応えはいかがでしょうか。 前田 ストレートに関しては問題ないですね。スライダーは握りを変えていないのですが、チェンジアップやカーブなどはアメリカに行って少し握りを変えて投げていたので、日本のボールでその握りで投げたことがないという部分で多少の調整は必要かもしれません。ただ近年はデータがたくさんあるので、微調整はしやすいかなと思っています。ブルペンや実戦に入っていく中で、データと自分の感覚とを照らし合わせながら投げていけば問題ないかなと。 ──前田投手の加入には期待の声も上がる一方で年齢のことや昨年の成績についてなどネガティブな声も聞かれます。どんなプレーで「さすがマエケン」と思わせたいと考えていますか。 前田 やはり野球選手は数字で結果を残すことが一番だと思っていますので・・・
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週刊ベースボール