高市総理「羽田から乗るか迷った」
「プロレスじゃないので反則とまではいわないが、大きなエラーになりかねませんね」と渋い顔でつぶやくのは、石川県の自民党選出地方議員のひとりだ。衆議院選挙が終わったばかりだが、石川県内はさらなる選挙の熱気に包まれている。
石川県知事選が2月19日に告示された。無所属新人で元金沢市長の山野之義氏(63歳)、2期目を目指す自民・維新推薦の現職・馳浩氏(64歳)、共産党推薦の黒梅明氏(78歳)が、3月8日の投開票に向けて激しい論戦を繰り広げている。
実質的には、現職の馳氏と元市長の山野氏の一騎打ちの様相だ。地元の報道では「互角の戦い」「横一線で激しく争う」と伝えられている。
冒頭の地方議員が嘆くのは、馳氏側による2つの「エラー」である。
1つ目は、2月28日の高市早苗首相の石川県入りだった。前日の午後になって、馳陣営から高市首相の応援が広く告知された。会場となった地元のホールには、定員いっぱいの2000人が詰めかけた。馳氏は旧安倍派の裏金議員とされるが、高市首相とは近い関係にある。
「馳浩やなかったら、石川は発展せん!」
高市首相の訴えに会場は沸き上がった。
しかし、その裏で永田町は緊迫していた。アメリカがイランへの空爆を開始したという、世界を震撼させるニュースが流れ始めたのは午後4時頃である。高市首相も演説の中で次のように語っていた。
「羽田空港から飛行機に乗るか迷いました」