サッポロHD、自販機事業撤退へ ライフドリンクカンパニーに売却
サッポロホールディングス(HD)が自販機事業から撤退する。傘下の飲料会社ポッカサッポロフード&ビバレッジは5日、関連事業を清涼飲料製造のライフドリンクカンパニーに10月をメドに売却すると発表した。譲渡額は非開示。市場の縮小とコスト増加で収益が低下していた。サッポロHDは主力の酒類や高収益のレモン事業に投資集中する。
月内にもライフドリンクカンパニーが事業買収するための完全子会社を設立し、10月をめどにポッカサッポロの子会社の自販機事業を吸収する。ポッカサッポロが持つ約4万台の自販機はライフドリンクカンパニーの管轄下になる。現在、ポッカサッポロの自販機事業を手掛ける子会社で働く社員約300人はライフドリンクカンパニー傘下企業に属する形となる。
ライフドリンクカンパニーは少品種の飲料を大量に生産し価格を抑えるビジネスモデルを強みとしている。
自販機事業は安価に販売するドラッグストアやスーパーなどに押され販売が低迷。加えて商品の補充や代金の回収に多数の人手がかかるとして、飲料各社の重荷になっている。飲料総研(東京・新宿)によると、2024年の全国の設置台数は204万台とピークだった13年に比べ2割減った。
ポッカサッポロの25年12月期の自販機関連の子会社3社の売上高の合計は96億円で、国内では8位とみられる。
サッポロHDは25年12月にも商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」など不動産事業の売却を決めた。売却で得る資金4770億円のうち、3000億〜4000億円を酒類など投資に充てる方針を示している。
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