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北島三郎,千代の富士の故郷を走行!JR松前線代替交通・函館バス木古内松前線

乗り物大好きライター・そらふね
知内出張所に到着する函館バス・松前出張所行

北海道と本州を結ぶ青函トンネル(53.85km)は1988(昭和63)年3月13日に開業しました。一方青函トンネルが開業する直前の1988年2月1日、トンネル出入口がある北海道南部の町を走っていた鉄道が廃止された事はご存知でしょうか?
旧国鉄/JR松前線は函館バスに転換後、松前町ー木古内町を結んでいます。また沿線は北島三郎さん(知内町)、千代の富士関(福島町)の故郷としても有名。

旧松前線代替交通・函館バス木古内松前線に乗り、北海道最南端・松前町から北海道新幹線道内最南端・木古内駅がある町を回ってみませんか。

*本稿では松前→知内、知内→木古内と乗車。また旧国鉄/JRの松前線を旧松前線と表記します。

松前出張所~木古内駅前のルート  (C)Google
松前出張所~木古内駅前のルート  (C)Google

旧松前線と代替バスの概略

旧松前線は松前駅ー木古内駅(松前町ー福島町ー知内町ー木古内町)を結んでいた路線です。全通は1953年11月8日。松前から函館バス大漁くんバスが運行されている大島まで延伸計画がありました。1987(昭和62)年4月にJR北海道へ引き継がれ、青函トンネル開業前の1988年2月1日に廃止され、函館バスに転換。

バスは松前ー木古内のほか、松前ー函館の直通便も運行されてましたが、2024年10月のダイヤ改正で、松前町・福島町と函館を直通する路線は廃止されています。現在、松前町、福島町と北斗市、函館市の間をバスで利用する場合は、知内出張所や木古内駅前で乗換が必要。また、木古内駅前では北海道新幹線や道南いさりび鉄道との接続が可能な便(接続保証なし)が一部にあります。

始発・松前出張所から乗車

松前城跡から少し離れた所を走行

旅の始まりは函館バス松前出張所。

函館バス松前出張所
函館バス松前出張所

12:23発木古内駅前行に乗車しますが、発車5分前でも待合所前の乗り場に到着せず、車庫前で待機していました。

発車準備中の木古内駅前行
発車準備中の木古内駅前行

12:19に原口漁港からの大漁くんバスが到着。大漁くんバス発車後、12:21に待合所前に入って来ました。当日は大漁くんバスに11人乗車して誰も松前出張所で乗降せずに発車。木古内駅前行に筆者一人という事に。

原口漁港から到着し白神下町へ向かう大漁くんバス
原口漁港から到着し白神下町へ向かう大漁くんバス

国道228号に出て東へ進みます。

松前出張所~松城のルート  (C)Google
松前出張所~松城のルート  (C)Google

旧松前線終点・松前駅跡に停車

松前出張所の次・町営団地前バス停で1人乗車。町営団地前バス停近くにはスーパーやホームセンターがあります。

国道228号をそのまま進むかと思いきや、松前簡易裁判所を過ぎてすぐに左折。

松前城の方へ左折
松前城の方へ左折

松前病院前を通って右折後、道道380号松前停車場線を進むと博多公宅前バス停到着。

博多公宅前バス停そばの光景
博多公宅前バス停そばの光景

実は博多公宅前バス停は旧松前線松前駅最寄のバス停。当日は1人乗車しました。

北海道最南端の町・松前駅跡石碑(2023年撮影)
北海道最南端の町・松前駅跡石碑(2023年撮影)

博多バス停手前で海沿いの国道228号に戻り、道の駅北前船松前(外部リンク)のそばを通過。道の駅最寄のバス停が唐津(からつ)です。
なお木古内松前線は松前町内、知内出張所付近、木古内駅周辺を除き、国道228号を走行します。

道の駅北前船松前(当日雨天)
道の駅北前船松前(当日雨天)

日本最北の城跡であり、桜の名所である松前城(松前町観光協会・外部リンク)が左手に見えると松城(まつしろ)バス停。なお松前城はバス停から一部登り坂を約450m歩きます。

松城バス停近くから見えた松前城上部
松城バス停近くから見えた松前城上部

旧松前線松前駅の次は及部(およべ)駅でした。朝日橋~中道(なかみち)バス停の間に位置し、近くには渡島総合振興局西部森林室(外部リンク)があります。

中道バス停(後続車に道を譲るために停車)
中道バス停(後続車に道を譲るために停車)

及部駅の次は渡島大沢駅でした。大沢バス停の周りに集落がありますが、旧駅の最寄ではありません。

大沢バス停
大沢バス停

バス車窓から判る旧松前線の跡といえば、北側に見える櫃(ひじ)の下川橋梁の橋脚でしょう。大沢バス停の次・向磯(むかいそ)~荒谷川向(あらやかわむかい)の間にあります。荒谷川向が旧渡島大沢駅最寄のバス停。なお、荒谷川橋梁の橋脚は荒谷川向バス停付近から注意すると見えます。

旧松前線・櫃(ひじ)の下川橋梁の橋脚が見える
旧松前線・櫃(ひじ)の下川橋梁の橋脚が見える

国道228号を走るバスは海岸線に沿って進みますが、旧松前線は荒谷川橋梁跡から渡島吉岡駅までの間は山間部。バスから廃線跡は全く見えません。

北海道最南端・白神岬を通過

バスは旧松前線の車窓から見えなかった北海道最南端・白神岬(外部リンク)を通ります。

白神岬灯台
白神岬灯台

白神岬周辺はトンネル、覆道(ふくどう)が連続する区間。

松前町から福島町へ
松前町から福島町へ

大横綱千代の富士の故郷・福島町

吉岡は青函トンネルと松前線の駅があった

松前町最後のバス停・白神下町から福島町最初のバス停・松浦までは約6.2km、約10分。

松浦バス停
松浦バス停

旧松前線渡島大沢駅の次・渡島吉岡駅から福島町です。旧渡島吉岡駅最寄バス停は吉岡。

吉岡バス停
吉岡バス停

旧渡島吉岡駅は現在の吉岡温泉 ゆとらぎ館(外部リンク)近くに位置し、国道から約800m坂を登ります。吉岡は青函トンネル工事で重要拠点だった場所であり、現在は青函トンネルの保守・点検基地の吉岡定点が置かれています。
なお吉岡定点は青函トンネルの開業から2014年3月14日まで吉岡海底駅でした。

吉岡温泉 ゆとらぎ館への案内看板
吉岡温泉 ゆとらぎ館への案内看板

旧松前線渡島吉岡駅の次が白符(しらふ)駅。
白符駅があった場所は氏子沢(うじこざわ)バス停~白符バス停間の山側です。

白符バス停
白符バス停

国道228号は海岸線沿いを走りますが、旧松前線は次の旧白符駅付近からしばらく山側を走ります。

福島は横綱千代の山・千代の富士記念館前

バスは福島町の中心にある福島バス停へ。

福島バス停
福島バス停

木古内方面バス停の隣には道の駅横綱の里ふくしま(外部リンク)が、

道の駅横綱の里ふくしま
道の駅横綱の里ふくしま

道の駅向かい・松前側には横綱千代の山・千代の富士記念館(外部リンク)があります。千代の山・千代の富士共に北海道福島町出身の横綱。函館バス木古内松前線は横綱の里を走るバスなのです。

横綱千代の山・千代の富士記念館
横綱千代の山・千代の富士記念館

なお旧渡島福島駅は現在福島町役場となっています。福島バス停から約800m。

福島川から見た福島町役場(旧渡島福島駅)
福島川から見た福島町役場(旧渡島福島駅)

福島バス停の次が青函トンネル記念館前。福島町役場・旧渡島福島駅には福島バス停よりこちらの方が近く、約400mの距離です。青函トンネル記念館(外部リンク)では青函トンネル工事で実際に使用されていた機械などが展示中。

青函トンネル記念館とバス停(松前方面)
青函トンネル記念館とバス停(松前方面)

記念館の屋外に展示されているのが北海道大学の潜水艇くろしお2号。大学の潜水艇が青函トンネル記念館にある理由の1つは、青函トンネル建設で必要な海底調査を行ったから。1971年に引退し1979年に青函トンネル記念館に引き取られました。

屋外展示中の潜水艇くろしお2号
屋外展示中の潜水艇くろしお2号

バスは福島商業高校前を通り、峠へ向かって進みます。福島町から知内町までの間は海岸線が険しく道路は途中で行き止まり。鉄道も道路も山間部を通るルートです。

峠を越えて知内町へ

旧松前線渡島福島駅の次が千軒(せんげん)駅。福島町中心部から約9km離れており、最寄バス停は千軒で駅跡まで約450m。

千軒バス停
千軒バス停

千軒の次・千軒中央から約6分で隣町・知内町に入ります。

歌手北島三郎の故郷・知内町

青函トンネルの入口・湯の里

知内町に入り最初のバス停が湯の里温泉入口。
知内温泉(外部リンク)最寄のバス停で、バス停から知内温泉までは約1.2kmあります。

湯の里温泉入口バス停付近
湯の里温泉入口バス停付近

湯の里温泉入口の次が湯の里第一バス停。かつてバス停付近で旧松前線が国道と交差していました。

湯の里第一バス停
湯の里第一バス停

旧松前線湯ノ里駅へは近くの道道698号からも行けますが、

道道698号との交差点
道道698号との交差点

駅跡には次の湯の里ホタル団地バス停の方が近いです。

湯の里ホタル団地バス停
湯の里ホタル団地バス停

湯の里ホタル団地バス停を過ぎてすぐ、右側に北海道新幹線(海峡線)の線路が見えます。また知内川を渡ってすぐ右側に列車の撮影ポイントがあり、目の前を通り過ぎました。

青函トンネル北海道側へ続く北海道新幹線の線路
青函トンネル北海道側へ続く北海道新幹線の線路

北海道新幹線(海峡線)線路下をくぐると、左側に道の駅しりうち(外部リンク)があり、近くには「しりうち道の駅」バス停もあります。現在は北海道新幹線(海峡線)の知内湯の里信号場となっていますが、1990(平成2)年7月に知内駅として開業しました。しかし乗降客減少や北海道新幹線工事のため、2014(平成26)年3月15日に旅客駅としての役割は終えています。

道の駅には新幹線展望塔があり、列車を撮影したい鉄道ファンはぜひ訪問したい場所。バスで訪問可能な道の駅や鉄道撮影ポイントがあるのは良いですね。

線路を越えると道の駅しりうちと湯の里知内信号場
線路を越えると道の駅しりうちと湯の里知内信号場

重内駅跡近くは通らず!重内経由便は既に廃止

旧松前線・湯ノ里駅の次は重内(おもない)駅でした。重内駅は国道228号の最寄地点から約1.3km離れた場所。

道の駅しりうち・重内駅跡から国道までのルート (C)Google
道の駅しりうち・重内駅跡から国道までのルート (C)Google

函館バスは旧松前線廃止された1988年2月から重内経由便を運行していましたが、2001年10月1日に廃止されています。現在重内地区への公共交通は知内町デマンドバス(外部リンク)が運行中。

重内駅跡から約1.8km離れていますが、敢えて函館バス木古内松前線の最寄バス停を選ぶならば、上雷東部(じょうらいとうぶ)でしょう。

上雷東部バス停
上雷東部バス停

バスは次の旧松前線・渡島知内駅跡を目指して走ります。

知内町民センターに北島三郎コーナー

上雷東部バス停から5か所目(知内高校に寄る便では6カ所目)が町民センターバス停。知内町役場最寄です。

町民センターバス停(木古内方面)
町民センターバス停(木古内方面)

バス停から町民センターへ向かうと、何と入口には北島三郎ギャラリー(外部リンク)の看板。ギャラリーは国道に面する入口からすぐ右側のロビーにあります。土日祝も日中時間帯に訪問可能なので、知内町に訪問したらぜひ立寄ってみましょう。

知内町民センター入口と北島三郎ギャラリー看板
知内町民センター入口と北島三郎ギャラリー看板

北島三郎も高校通学で利用した渡島知内駅跡に函館バス知内出張所

町民センターバス停から2か所目が知内出張所。函館バスの車庫がありますが、かつて旧松前線渡島知内駅があった場所。

函館バス知内出張所
函館バス知内出張所

知内出張所内には、旧松前線渡島知内駅の駅名標レプリカがあります。

なお函館バス知内出張所の営業時間は、

6:00~11:00、12:00~13:30

なので、筆者が到着した13:44は待合室は閉鎖されていました。内部に窓口、待合室、トイレがあります。

渡島知内駅駅名標レプリカ
渡島知内駅駅名標レプリカ

渡島知内駅は北島三郎さんが函館西高校へ通学する時利用していた駅。北島さん通学時の様子はバーチャル北島三郎記念館(北島音楽事務所・外部リンク)で再現されています。
北島三郎記念館は母校・函館西高近くに2002年12月23日に開館した施設。現在は老朽化により閉館していますが、展示はネット上に公開中。

筆者は知内出張所で降車し、北島三郎ギャラリーなどを見学した後、次の木古内行16:07発に乗車しています。

16:07知内出張所発木古内駅前行に乗車
16:07知内出張所発木古内駅前行に乗車

なお知内出張所に発着する函館バスの路線バスは、出入りする時に国道228号から一度離れ、再び戻るルート。

北海道新幹線と道南いさりび鉄道が発着する木古内駅前に到着

津軽海峡に沿って北上

知内出張所からは砂浜海岸沿いの国道228号を走行します。

津軽海峡に面する砂浜海岸沿いを走行
津軽海峡に面する砂浜海岸沿いを走行

旧松前線渡島知内駅の次は森越(もりこし)駅でした。駅跡は森越バス停より1か所木古内寄りの文化交流センターの方が最寄です。

文化交流センターバス停
文化交流センターバス停

上新道バス停から木古内町に入り、国道228号にお別れを告げ、道道383号→道道5号と進みました。

木古内町内のルート (C)Google
木古内町内のルート (C)Google

道道5号と道道383号の交差点からすぐの場所に海峡線の踏切があります。現在は通常貨物列車と保守車両が通る踏切ですが、踏切付近でかつて旧JR江差線、旧松前線が分岐していました。

木古内道々踏切(江差方面を向いて乗車前に撮影)
木古内道々踏切(江差方面を向いて乗車前に撮影)

バスは踏切を渡らず、車窓左側に見えるのみ。

木古内駅前に到着

バスは定刻16:22に木古内駅前4番バス停に到着し、筆者ら降車後に知内出張所へ回送されていきました。

木古内駅前に到着した松前出張所前始発のバス
木古内駅前に到着した松前出張所前始発のバス

函館バス木古内松前線に乗って、松前城などの観光だけでなく旧松前線や青函トンネル北海道側を楽しむ旅はいかがでしょうか。

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ありがとうございます。
乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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