44d18ae0 No.2065
清彦は夜遅く、ベッドの上でスマホをスクロールしていた。SNSのタイムラインに、グラビアアイドル「太刀葉」の最新ビーチ撮影の写真が流れてきた。青と白のビキニを着た彼女が、波の中で微笑んでいる。長い三つ編みの髪が濡れて肌に張り付き、コメント欄には「太刀葉ちゃん可愛いよー♡」というファンの声が溢れている。
海斗は写真を拡大し、じっと見つめて呟いた。
「これ、俺なんだよな~」
部屋の明かりは薄暗く、スマホの画面だけが明るく輝いている。清彦の心臓がドクドクと高鳴り、あの憑依体験が頭をよぎる。太刀葉の身体で感じた全てが、鮮明に蘇ってくるのだった。
1fcda48e No.2066
コメント欄に男の視線を思い出してしまう。
太刀葉になっていた時の、周囲のスタッフやギャラリーの視線がこのおっぱいに、尻に集まるあの感覚。
カメラマンに指示されるままに挑発的なポーズをするたびに注がれる性欲に満ちた視線。
もう自分にもどっておっぱいもないのに、リアルにあの興奮が蘇る。まるでこのコメントの主達に今この場で視姦されてるかのように。
ちょっとした好奇心、太刀葉の体を好きにできるというエロ心、一度だけの遊びだと思っていた。
だけど…もう一度、太刀葉に憑依してこいつらの視線も感じてみたい。
いや…もっとエッチな体でエロい視線と撮影…レズAV女優の双葉もよさそうだ。
日常的に憑依する機会があるクラスメイトの若葉で、クラスの男子の視線をいつでも楽しめるのもいいかもしれない。
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いつの間にかスマホにインストールされていた憑依アプリ。
初めてアプリを使ったのは、半信半疑だった。あのグラビアアイドル「太刀葉」の名前と、ネットで拾った彼女の写真を入力した瞬間、視界が暗くなり、身体が浮くような錯覚。次の瞬間、目を開けると――。
そこは眩しい陽光が降り注ぐビーチだった。波の音が耳に響き、潮の匂いが鼻をつく。清彦は自分の身体を見下ろした。細い腕、華奢な肩、そして――青と白のビキニに包まれた豊満な胸。長い三つ編みが肩に張り付き、濡れた肌が陽光にきらめく。鏡がないのに、頭に太刀葉の姿が鮮明に浮かんだ。そう、これは太刀葉の身体だ。
だが、その実感は一瞬で揺らぎ、強烈な違和感が俺を飲み込んだ。自分の身体じゃない。いつも感じる肩の硬さ、腕の重さがない。代わりに、細くて華奢な手首、柔らかな肌、ビキニに押し込まれた胸の膨らみが圧倒的な存在感を放つ。濡れた三つ編みが肩に貼りつき、冷たい水滴が背中を滑り落ちる。心臓がバクバクと鳴り、息が浅くなる。「え?…これ…本当に俺、太刀葉に…なってる?」
俺は慌てて自分の――いや、太刀葉の――手を見た。細い指、ピンクのマニキュアが陽光にきらめく。自分の手じゃない。震える指で、そっと腕を触ってみる。
滑らかな肌が、まるでシルクのように指先に触れる。「うわ…」思わず声が漏れた。
声は高く、甘く、まるで別人のものだ。自分の声じゃないことに、頭がさらに混乱する。
「待って、待って…落ち着け…」心の中で呟くが、パニックが収まらない。
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視線を下にやると、青と白のビキニに包まれた胸が目に入る。
その重さと存在感に、思わず息を飲む。好奇心と恐怖がせめぎ合い、恐る恐る手を伸ばした。
指先がビキニの布に触れ、その下の柔らかな膨らみに届く。軽く押すと、弾力のある感触が指に返ってくる。
「うっ…何これ…」顔がカッと熱くなり、鼓動が速まる。試しに、両手でそっと胸を包むように触ってみる。柔らかさと重さが手のひら全体に広がり、ビキニの布越しに温かさが伝わる。
「お、俺、グラビアアイドルのおっぱい触ってる……」
さらに、好奇心に押されるように、軽く揉んでみた。
胸が手の動きに合わせて形を変え、弾むような感触が指先に伝わる。
48b75bbc No.2503
「――葉ちゃん、何してるの? 集中して!」
鋭い声が、清彦の陶酔を切り裂いた。
我に返ったときには、眼前に巨大なレフ板と、こちらを睨みつけるカメラマンの厳しい視線があった。
周囲にはメイク担当やスタイリスト、大勢のスタッフが忙しなく動き回っている。
「っえ、……あ、すいません。ちょっと、立ちくらみが」
慌てて胸から手を離し、しどけないポーズを取り繕う。
しかし、自分の口から出た「声」の甘やかさに、清彦の心臓は再び跳ね上がった。
それは、動画配信やテレビで何度も聴いた、あの「太刀葉」の声だった。
撮影が再開されると、清彦は「太刀葉」という存在に翻弄された。
一歩踏み出すたびに、胸の重みが身体の軸を揺らす。
男性の体だったときには意識もしなかった、上半身の揺れ。
走るどころか、ただ砂浜を歩くだけで、ビキニの細い紐が肩や首に食い込み、確かな重量感として存在を主張してくる。
「よし、次は波打ち際で、四つん這いだ。少し腰を反らせて、誘うような表情で!」
カメラマンの指示に従い、膝を熱い砂につける。
突き出したお尻、強調される胸の谷間。
カメラマンの指示にしたがいながら、ぎこちない撮影が始まった。
324a3db5 No.2506
「そう、いいよ! もっとあざとく、レンズを獲物みたいに見て!」
カメラマンの威圧的な声が飛ぶ。
清彦は言われるがまま、熱を帯びた砂に膝をつき、腰を深く反らせた。
男性の体ではあり得なかった可動域。
背中から腰にかけての曲線が、自分でも驚くほどしなやかにしなる。
だが、その姿勢を取った瞬間、ビキニのトップが重力に引かれ、危ういほどに食い込んだ。
(やばい……これ、こぼれそうなんだけど……!)
意識は胸元に釘付けだが、周囲には数十人のスタッフの目がある。
清彦の心臓は、緊張と「太刀葉」として見られているという背徳感で、はち切れそうだった。
「……ねえ、太刀葉ちゃん、今日なんか変じゃない?」
不意に、レンズから目を離したカメラマンが首を傾げた。
心臓が跳ね上がる。
「えっ、あ、何がですか……?」
「ポーズはいいんだけど、指先。男の子みたいに力が入ってる。もっと柔らかく、自分を愛でるように動かして」
しかし、どう動かせば「女の子らしい」のかが分からない。
焦れば焦るほど、砂を掴む指先がぎこちなく震える
。すると、一人の女性スタイリストが駆け寄ってきた。
「ごめんね、ちょっと直すよ」
彼女はためらいもなく清彦の腰を引き寄せ、ビキニの紐の位置を微調整し、さらには胸の形を整えるために布の中に手を滑り込ませた。
「ひゃっ?!」
変な声が出た。自分の手で触るのとは違う、他人の指先が直接肌に触れる感覚。
清彦の顔は瞬時に沸騰した。
しかし、スタイリストは事務的な手つきで、はみ出た肉をカップに収め直していく。
「はい、これで綺麗。太刀葉ちゃん、顔真っ赤だよ? 暑いかな」
「あ……あ、はい。ちょっと、日差しが……」
そう、ごまかすのが精一杯だった。
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「……っ!?」
いきなり、視界がぐにゃりと歪んだ。
眩しい陽光、潮の匂い、そして肌を撫でる湿った海風が、一瞬で遠ざかっていく。
次に目を開けたとき、視界に入ってきたのは、見慣れた自分の部屋の天井だった。
安っぽいLED照明と見知った天井だった。
「はぁ……はぁ……っ!」
清彦は跳ね起きるように身を起こした。
真っ先に確認したのは、自分の手だ。
さっきまで見ていた、ピンクのマニキュアが塗られた細い指先ではない。節くれ立ち、日焼けして少しくすんだ、見慣れた男の手。
慌てて自分の胸に触れる。
そこには、柔らかい膨らみも、ビキニの布の食い込みも、重みもなかった。
あるのは、Tシャツ越しに感じる、平坦で少し硬い自分の胸板だけだ。
「……戻った、のか?」
呆然と呟いた声は、低く、少し枯れた自分の声だった。
あんなに鮮明だった波の音も、スタイリストがオイルを塗る指先の熱も、すべてが幻だったかのように消え失せている。
だが、手のひらにはまだ、あの「太刀葉」の肌の弾力と、ずっしりとした重みの残像が焼き付いていた。
「夢……じゃないよな」
震える手で、ベッドの脇に転がっていたスマホを手に取る。
画面には、例の怪しいアプリが起動したままになっていた。
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「……きたっ!」
スマホの画面を凝視していた清彦の指が震えた。
昨日から数分おきにリロードし続け、呪いのように見つめていた「チャージ中」の文字が消え、鮮やかな起動アイコンに変わった。
時計はちょうど午前10時。
どうやらこのアプリは1日1回、この時間に機能が回復する仕様らしい。
迷いはなかった。
清彦は吸い込まれるように画面をタップした。
対象は、もちろん「太刀葉」。
昨日、あのビーチで途絶えてしまった、あの甘美な続きを。あの視線と、重みを。
視界が裏返るような感覚。
胃の底が浮き上がるGを感じた直後、清彦の鼻腔を突いたのは潮の香りではなく、スプレーやパウダーが混ざり合った、化粧品の濃密な匂いだった。
「――よし、太刀葉ちゃん、ベースは終わり。次はアイラインね」
耳元で囁くような、柔らかい女性の声。
目を開けると、そこはビーチではなく、照明の明るい楽屋だった。
清彦は反射的に自分の身体を見下ろした。
視界を遮るように存在するのは、昨日のビキニを凌駕するほどの圧倒的な「膨らみ」だ。
今日の衣装は、プロ野球チームの公式チアリーダーを模したコスプレ。
超ミニ丈のプリーツスカートに、胸元が大胆にカットされたタイトなノースリーブ。
しかも、今日は寄せて上げるブラに加えて厚手のパッドが仕込まれているらしく、動くたびに胸の肉がブラの縁から溢れ出しそうなほどの圧迫感がある。
(重い……昨日より、ずっと……!)
さらに、衣装の裏地の質感が最悪だった。
動くたびに、硬いパッドと布地が、過敏になっている「先」を容赦なく擦る。
「んっ……」
思わず声が漏れた。
「どうしたの? どこか痛い?」
目の前のメイク担当が不思議そうに顔を覗き込んでくる。
「あ、いえ……なんでも、ないです」
自分の甘い声に脳が痺れる。
ふと横の鏡に目をやると、隣の席には、清彦がネットで何度も検索したことのある人気グラビアアイドル「双葉」が座っていた。
彼女も同じチア衣装に身を包み、豊満なバストをこれでもかと強調している。
「太刀葉ちゃん、今日の衣装、ちょっとキツくない? 私、パッド入れすぎちゃって肩凝りそう」
双葉が屈託のない笑顔で話しかけてくる。本物の双葉が、すぐ隣で、同じ「女」として自分に接している。
その事実に、清彦の心拍数は限界まで跳ね上がった。
「すいません、ちょっとお手洗いに……」
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撮影開始直前、清彦は逃げ出すように楽屋を出た。
一歩歩くごとに、チア衣装の短い裾がひらひらと舞い、太ももに冷たい空気が触れる。
そして何より、胸の「重み」が暴力的だ。
一歩の振動が、パッドに押し潰された乳房を激しく揺らし、その摩擦がダイレクトに神経を逆なでする。
個室に駆け込み、鍵を閉める。
「はぁ……はぁ……っ、これ、やばい……」
狭い空間に、太刀葉の甘い吐息が充満する。
清彦は「感覚の再確認」という言い訳を自分に突きつけながら、震える手で自分の、いや太刀葉の胸に触れた。
「……っ!」
指先が布越しにその山に触れた瞬間、脳内に快楽とも違和感ともつかない衝撃が走った。
パッドの硬さの奥にある、本物の肉の柔らかさ。
それを両手で下から持ち上げてみると、ずっしりとした重量が掌に伝わってきた。
男の身体では絶対に味わえない、自分の一部が「重い」という感覚。
指を少し潜り込ませ、衣装の中に手を入れる。
そこには、汗ばんで熱を持った、驚くほど滑らかな肌があった。
指先で、パッドに押し付けられて平らになっている「そこ」を、恐る恐るなぞってみる。
「あ……く、うぅ……」
背筋を電流が駆け抜け、思わず膝がガクガクと震えた。
自分の手で触っているはずなのに、触られている側の太刀葉の神経が、その刺激を何倍にも増幅して脳に送ってくる。
鏡のない個室で、清彦は自分が今、どんなに淫らな表情で自分の身体を愛でているかを想像し、激しい背徳感に身を焼かれた。
「太刀葉ちゃーん! 撮影始めるよー!」
スタッフの声が響く。
清彦は慌てて服を整え、火照った顔を抑えながら個室を出た。
これから始まるのは、双葉との「絡み」の撮影だ。
二人の巨乳が押し合い、密着し、カメラの前で「女の子同士の戯れ」を演じなければならない。
(双葉の体温に、この体で触れるのか……?)
想像しただけで、衣装に包まれた太刀葉の身体が、清彦の意志に反して熱く疼き始めていた。
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「よし、じゃあ二人並んで! 太刀葉ちゃんは双葉ちゃんの背後から抱きつく感じで。もっと、胸と胸を押し当てて!」
カメラマンの野太い声が、スタジオ内に響き渡る。
清彦は心臓が口から飛び出しそうなのを必死に抑え、双葉の背中に回った。
チア衣装の薄い布地越しに、双葉の背中の温もりが伝わってくる。
(うわ……柔らかい……。これ、本当に双葉なんだな……)
清彦は、自分の腕を双葉の脇から差し込み、その豊かな膨らみの下側に手を添えた。
「あ、いいよ! 太刀葉ちゃん、そのまま双葉ちゃんの胸を持ち上げるようにして! 谷間を強調して!」
「えっ、あ、はい……っ」
カメラマンの要求は、次第にエスカレートしていく。
「双葉ちゃんは顔を後ろに倒して、太刀葉ちゃんの頬に寄せて。そう! 二人とも、もっと欲求不満そうな、熱っぽい目でレンズを見て!」
清彦の視界は、双葉のうなじと、こぼれんばかりの胸元で埋め尽くされている。
太刀葉の身体が持つ、女性特有の鋭敏な感覚が、密着した双葉の曲線ひとつひとつを克明に脳へ伝えてくる。
自分も巨乳、相手も巨乳。
押し潰され、形を変える肉の弾力。
太刀葉の肺が、双葉の吐息を吸い込むたびに、清彦の理性は削り取られていった。
「最高だ! じゃあ次、もっと寄ろうか。向かい合って……そう、絡み合って。キスする寸前まで顔を近づけて! 唇が触れるか触れないか、そのスレスレの緊張感が欲しいんだ!」
スタジオに緊張が走る。
清彦は、正面から双葉と向き合った。
至近距離で見る双葉の瞳は、吸い込まれそうなほど潤んでいる。
二人の大きな胸が正面から衝突し、逃げ場を失った肉が左右に溢れ出す。
清彦の鼻先が、双葉の鼻先と触れ合った。
「……太刀葉ちゃん、顔、すごく赤いよ? 大丈夫?」
双葉が、囁くような甘い声で聞いてくる。
「ご、ごめんね……。こんな、変なポーズばっかり……」
清彦は太刀葉の声で、精一杯の謝罪を口にした。中身が男である申し訳なさと、あまりの興奮に、声が震えてしまう。
「ううん、気にしないで。こっちこそ、仕事だもんね。……太刀葉ちゃんの心臓の音、こっちまで響いてるよ」
双葉がクスリと笑い、さらに身体を密着させてきた。
その瞬間、脇で見ていた太刀葉のマネージャーが、険しい表情で一歩踏み出した。
「ちょっと、カメラマンさん! さすがにやりすぎじゃないですか? これ、グラビアの範疇を超えてますよ。これ以上の密着はストップです」
撮影が中断されそうになった、その時。
双葉が清彦の腕をぎゅっと握りしめ、マネージャーの方を振り返った。
「マネージャーさん、大丈夫ですよ。私、この雰囲気嫌いじゃないし……。ね、太刀葉さんがよければ、私は全然大丈夫です」
双葉の潤んだ瞳が、清彦をじっと見つめる。
まるで、こちらの正体を見透かしているかのような、それでいて誘っているかのような視線。
(……嘘だろ。双葉、お前……)
カメラマンがニヤリと笑い、清彦に問いかける。
「太刀葉ちゃんはどうだい? 嫌なら止めるけど」
清彦の頭の中は、真っ白だった。
だが、この「太刀葉」の身体が、双葉の柔らかさと香りに、もっと深く沈み込みたいと叫んでいた。
男としての欲望と、太刀葉の身体が感じる女性としての悦びが、ぐちゃぐちゃに混ざり合う。
「……っ、……やります。私も、大丈夫……です」
「よし、決まりだ! じゃあ、次はもっと深く絡んでもらおうか。太刀葉ちゃん、双葉ちゃんの腰を引き寄せて!」
再開されたシャッター音の中、清彦は、吸い寄せられるように双葉の唇へと顔を近づけていった。
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「お疲れ様でしたー!」
スタッフの声を背に、清彦は双葉と共に楽屋へ戻った。
スタジオの喧騒から切り離された瞬間、静まり返った室内で二人きり。
さっきまでの密着の余熱が、太刀葉の身体の中にまだ、よどみのように残っている。
「ふぅ……。ねえ、太刀葉ちゃん。なんだかんだ、今日の太刀葉ちゃんはいつもと違ったね。なんだか……凄く熱かったっていうか」
双葉が鏡越しにニヤリと笑いながら、チア衣装のサイドファスナーを下ろした。
清彦は心臓が跳ね上がるのを必死に隠して、裏返りそうな声で答える。
「そ、そうかな……? 緊張してただけだよ」
「あはは、冗談だよ。でも、あんなに顔真っ赤にして、可愛かった。……嫌いじゃないよ、ああいうの」
双葉はそう言いながら、手際よくノースリーブの衣装を脱ぎ捨てた。
清彦の目の前に、無防備な背中が晒される。
「……っ」
清彦も慌てて着替えを始めた。ファスナーを下ろし、タイトな衣装を脱ぎ、窮屈なパッドから胸を解放する。
衣装の下は、撮影用の特殊な下着だ。
バストを極限まで寄せていた厚手のシリコンパッドが外れると、その下には、衣装に響かないように貼られた肌色のニップレスが現れる。
そして、下半身は白の食い込みの激しいTバックショーツ。
鏡に映る太刀葉の姿――細い腰のラインから、ショーツの細い紐が肉に食い込んでいる様を見て、清彦はめまいがした。
隣では双葉も、衣装を脱いで黒の大人びたフルバックショーツ姿になっていた。
双葉は「よっ、と」と声を出しながら、自分のグラマラスな身体を惜しげもなく晒し、私服のブラジャーを手に取った。
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「ん、もう……このブラ、ホックが多くて留めにくいんだよね……」
双葉が背中に手を回して苦戦している。
清彦は、自分の着替えを止めて、その光景を凝視した。
細い指先が、黒いレースのブラのホックをまさぐっている。
双葉の背中のくぼみ、肩甲骨の動き、そして腕を上げたことで強調される脇のライン。
清彦は、一瞬たりとも見逃さないように、その光景を網膜に、いや、清彦自身の記憶に焼き付けようとした。
(これ、現実なんだよな……。双葉の着替えを、こんな至近距離で……)
「ねえ、太刀葉ちゃん? ぼーっとしてないで、ちょっと手伝ってくれない?」
「えっ!? あ、……うん、いいよ」
清彦は震える指先を伸ばし、双葉の背中に触れた。
指先に触れる、しっとりとした柔らかな肌の感触。
男の時なら絶対に許されない、聖域への侵入。
太刀葉の細い指で、双葉のブラのホックを一つずつ掛けていく。
指先から伝わる双葉の体温と、ブラの中に収まりきらずに脇からこぼれる柔らかな肉の感触。
「……ありがと。お返しに、太刀葉ちゃんのもやってあげる」
「あ……」
今度は双葉が、清彦(太刀葉)の背後に回った。
双葉の指先が、太刀葉の背中をなぞる。
「太刀葉ちゃん、肌すべすべだね……。いいなぁ、触り心地最高」
双葉の吐息が耳元にかかり、清彦の背筋にゾクゾクとした震えが走る。
ブラのホックを留めてもらう数秒間が、永遠のように感じられた。
ようやく私服のブラを身につけ、清彦は自分の私服である清楚なワンピースを頭から被った。
布地が滑らかな肌を滑り、胸の重みを柔らかく包み込んでいく。
ストッキングを履く際、片足を上げた時に見えた自分の(太刀葉の)脚の細さ、指先の繊細さ。
清彦は、自分の部屋でスマホをスクロールしていた自分を忘れ、完全にこの「女の日常」の続きに溺れていた。
「よし、着替え完了! 今日はこの後、ご飯でも行っちゃう?」
双葉が楽しそうに笑いかけてくる。
清彦は、鏡の中の美しい「自分」を見つめ、静かに、しかし深く、この快感を噛み締めていた。
(戻りたくない。ずっと、このままで……)
だが、頭の片隅で、カウントダウンが始まっているような気がして、清彦は無意識に自分の胸を強く抱きしめた。
そして、その予想どおりに、意識は自分の体に戻った。
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「……っあ!」
不意に訪れた浮遊感。
気づいたとき、清彦の指先に触れていたのは双葉の柔らかな肌ではなく、自分の安っぽいベッドのシーツだった。
カーテンの隙間から差し込む昼前の光が、あまりに現実的で、残酷だ。
「戻っちまった……」
清彦は荒い息を整えながら、しばらく仰向けで天井を睨んでいた。
平坦な胸、太い指、ゴツゴツとした膝。
さっきまで感じていた、ストッキングが滑り上がる太ももの繊細な感覚も、ブラに包まれたバストの確かな重みも、すべてが幻のように指の間をすり抜けていく。
だが、スマホの中には、その「証拠」が刻まれていた。
清彦は震える手でSNSを開き、二人のアカウントを検索した。
太刀葉 Official @tachiba_official
【お知らせ✨】
本日撮影したグラビアが、3月10日発売の『週刊ヤンググラマラス』に掲載されます!
今回はなんと、双葉ちゃんと一緒に野球チアのコスプレに挑戦しました⚾️
衣装がすっごくタイトでドキドキしちゃったけど、双葉ちゃんのおかげで楽しく撮影できたよ♡ 2人の密着ショット、楽しみにしててね!
画像には、鏡越しの自撮り。
清彦がさっきまで着ていたワンピース姿がそこにはあった。
双葉(Futaba) @fu_ta_ba_chan
太刀葉ちゃんとお仕事終了〜!
今日の撮影、カメラマンさんの指示がすごくて(笑)
でも太刀葉ちゃんの反応が初々しくて、私まで照れちゃったかも…🤭
あ、そうそう!
楽屋でブラのホックが留められなくて、2人で協力し合ったのは内緒だよ🤫笑
太刀葉ちゃん、意外と不器用で可愛かったな〜♡
3/10発売の誌面、絶対チェックしてね!
清彦はベッドの上で、双葉の投稿を何度も読み返した。
「不器用で可愛かった」
その言葉が、清彦の胸をキリキリと締め付ける。
あの時、双葉の背中に触れていたのは自分だ。不器用にホックを弄り、その体温に翻弄されていたのは、間違いなく清彦自身なのだ。
画面の中の太刀葉(自分)は、清楚なワンピース姿で、少し恥ずかしそうに微笑んでいる。
コメント欄はすでにファンたちの熱狂で埋め尽くされていた。
『チアコス最高!絶対買う!』
『ブラのホック手伝い合うとか、神イベントすぎるだろ…』
『太刀葉ちゃん、最近色気が増した気がする』
「……俺なんだよ、これ」
清彦は独りごちた。
ネットの住人たちが妄想を膨らませているその「現場」に、自分はいた。
いや、その「肉体」そのものになって、双葉と肌を寄せ合っていた。
男の視線を、女の肉体で受け止める。
その倒錯した悦びに、清彦の身体は再び疼き始めていた。
明日、また10時になれば、今度は誰になれるだろうか。
また太刀葉なのか。クラスメイトの若葉か、それとも――。
清彦はアプリのアイコンを愛おしそうになぞりながら、次の「獲物」を定めていた。
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今日は午前10時の回復を待ち、あえて午後2時までアプリの使用を温存した。
大学生としての講義中も、頭の中は昨日の双葉の感触でいっぱいだった。
「太刀葉も最高だったけど、次は、あの双葉自身になってみたい」
誰も来ない文芸サークルの部室。
古びた本の匂いが漂う静寂の中で、俺はスマホを取り出した。
ターゲットを「双葉」に設定し、彼女の宣材写真を読み込む。
視界が歪み、世界が反転する。
次に目を開けたとき、そこには古びた部室の面影は微塵もなかった。
柔らかな間接照明、鼻腔をくすぐるスッキリとしたオレンジのアロマ。
俺――いや、双葉は、今、高級エステのVIPルームにいた。
「あ……っ……」
思わず口から漏れた声は、太刀葉の甘い声とはまた違う、少しハスキーで、それでいて芯に響くような大人の女の艶を含んでいた。
紙ショーツの上に薄いタオル一枚だけ。
俺は今、グラビア界の至宝と呼ばれる双葉の、あの完璧な肉体の中にいる。
「双葉様、少しお力抜いてくださいね。お疲れが溜まっているようです」
美女エステティシャン二人が、左右から俺の……双葉の腕と脚に手をかける。
オイルをたっぷりと含んだ温かい手のひらが、滑るように肌を這う。
太刀葉よりもさらに肉厚で、弾力のある双葉の肉体。
その全身の神経が、プロの指先による刺激を敏感に拾い上げ、ダイレクトに脳へ突き刺してくる。
「ふぁ……あぁっ……」
自分の意志とは無関係に、喉の奥から熱い吐息が溢れた。
エステティシャンの指が、太ももの付け根から、さらに内側のデリケートな境界線へと滑り込む。
「ここ、かなり張ってますね。重点的に流しておきますね」
スタッフの一人が、双葉の豊かなバストの脇周辺を容赦なく圧をかけてくる。
「んっ! ぁ……は、ぅ……」
大きな胸が圧迫され、形を変え、溜まっていた老廃物が流されるような、痛みを伴う強烈な快感が全身を駆け抜ける。
「ふふ、いつものように、お声は我慢せずに出していただいて大丈夫ですよ。VIPルームですから」
スタッフは慣れた手つきで、事務的に、だが確実に「双葉の身体」を解していく。
彼女たちにとって、この日本一のグラビアボディを弄るのは日常の作業なのだろう。
だが、中身が清彦である俺にとっては、全裸で、美女二人に弄ばれているというこの状況が、正気を保てないほどの背徳感を生んでいた。
施術はさらに過熱していく。
一人が背中を、もう一人が両脚を同時にマッサージし始める。
双葉の体格の良さが、ここでは仇となった。
面積が広い分、触れられる面積も、感じる快感の総量も、太刀葉の比ではない。
「う、ぁ……あ、んっ……!」
腰のくぼみを親指で強く押された瞬間、身体が弓なりに反った。
太刀葉の時よりも、もっと身体の芯が熱い。
これが、トップアイドルの持つ生命力と、肉体の悦びなのか。
「次は仰向けになって、バスト周りのケアに移りますね」
「えっ……」
清彦の心臓が激しく脈打つ。
タオルが剥がされ、あの双葉の象徴とも言える爆乳が、エステティシャンの目の前に晒される。
彼女たちの手が、オイルを纏って、その巨大な膨らみに伸びてきた――。
(やばい、これ……戻れなくなる……!)
双葉の身体が、快楽の波に飲み込まれ、ドロドロに溶けていくのを、清彦は恍惚の中で感じていた。
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「では、仰向けで失礼しますね。こちらはバスト専用の美容オイル……ラベンダーをベースに、弾力を高める天然の植物エキスをブレンドしたものです」
エステティシャンが、手のひらで温めたオイルを俺の――双葉の胸の上に垂らした。
とろりとした重みのある液体の感触。
さっきまでのオレンジとは打って変わって、心を落ち着かせるはずのラベンダーの香りが、今の俺には逆に官能を煽る劇薬のように感じられた。
(うわぁ、すごい……。双葉の胸って、自分の重みで脇に流れるくらい大きいんだ……)
清彦は、双葉の視界を通して、その圧倒的な質量を眺めた。
そこに、四つの手が左右から一斉に伸びてくる。
「双葉様、少し失礼します。脇の下に逃げたお肉を、中心に戻していきますね」
スタッフの指先が、脇から胸の付け根にかけて、ぐいっと深く食い込んだ。
「ひゃ……っ、あ、んぅ……!」
思わず出た声が、あまりに艶っぽくて自分でも驚く。
なりすましを成功させなければならないという、変な使命感が頭をもたげた。
「あ……ごめんなさい、ちょっと敏感みたいで。もっと、そこを、丁寧……にしてください」
あえて、慣れた風を装って双葉らしいハスキーな声で注文をつけてみる。
心臓は裏側でバクバクと鳴っているが、エステティシャンは「承知いたしました」と微塵も疑う様子がない。
左右の掌が、円を描くように双葉の大きな膨らみを包み込み、ゆっくりと揉み解していく。
オイルの潤滑によって、指の動きは滑らかそのものだ。
胸の底から湧き上がるような、じわじわとした熱。
男性だった時には想像もできなかった、脂肪の塊が神経を持っているような不思議な感覚。
揉まれるたびに、双葉の全身の血流がこの二つの山に集中していくのがわかる。
(やばい……。これ、乳首が……完全に硬くなってきてる……)
オイルに濡れた指先が、何度も何度もその「先」をかすめていく。
エステティシャンのプロの技術は凄まじい。直接的な愛撫ではないのに、周囲の肉を絶妙な圧で刺激することで、中心部の感度を限界まで引き上げている。
(もっと……本当は、そこを直接……。いや、ダメだ、そんなこと言えるわけない!)
心の中では、スタッフの指を掴んでその突起に押し付けたいという衝動が渦巻いていた。
だが、そんなことを口走れば双葉のイメージが崩壊する。清彦は、双葉としての矜持(と、自分自身の理性の残骸)を保つために、唇を噛んで耐えた。
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スタッフは、双葉の身体の反応をすべて見透かしているようだった。
指先がその「中心」に触れるか触れないかの距離で、じらすように円を描き続ける。
「双葉様、かなりお身体が熱くなっておられますね。血行が良くなっている証拠です」
「は……あ……っ、そう、みたい。なんだか、意識が……とろけそうで……」
なりすましの台詞も、もはや半分は本音だった。
スタッフは、双葉の乳首が布地(タオル)を押し返すほどに硬くなっているのを見ても、プロらしく表情一つ変えない。
だが、その丁寧すぎる手つきからは、「お客様が何を求めているか」を分かった上で、あえてその寸前で寸止めする、ある種のサディスティックな優しさが感じられた。
「では、最後にお仕上げで、全体の形を整えますね。少し強めに圧をかけます」
二人のスタッフが、それぞれ両手で一つの山を、下から上へと掬い上げるように持ち上げる。
「う、あ、ぁぁああ……っ!」
オイルのラベンダーの香りが、双葉の荒い吐息と混ざり合う。
絶頂に近い快楽が脳を白く染め上げようとしていた。
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「……お疲れ様でございました。お肌が驚くほどしっとりと、内側から発光されていますね」
スタッフがタオルを優しく掛け直し、恍惚状態の俺――双葉を現実へと引き戻す。
四本の指から解放されたバストは、揉み解された熱が引かず、ドクドクと拍動しているのがわかる。
解放感よりも、寸止めされたことによる猛烈な「飢え」が、双葉の敏感な神経を支配していた。
(やばい、これ……全然収まらない……。むしろ、さっきより酷くなってる……)
立ち上がると、双葉の豊かな肉体が重力に引かれ、肌に残ったオイルが不意に一筋、背中を滑り落ちた。
その微かな刺激にさえ、身体がビクンと跳ねる。
「双葉様、あちらに専用のシャワールームをご用意しております。オイルを軽く流されますか?」
「あ……っ、は、はい。お願いします……」
なりすましの台詞も、もはや震えていた。
案内されたのは、大理石調のタイルが敷き詰められた、贅沢なプライベート・シャワー室。
脱衣スペースにある巨大な三面鏡の前に立った瞬間、清彦は息を呑んだ。
鏡の中にいたのは、上気した肌、乱れた髪、そしてオイルで濡れ光る「双葉」そのものだった。
隠しきれない熱を帯びた瞳。
タオルからこぼれんばかりの胸は、スタッフの手によって極限まで形を整えられ、その先端は、薄い布越しにもはっきりと分かるほど、硬く、昂っている。
(これが、双葉……。俺が今、この最高にエロい身体なんだ……)
「双葉様? お湯の準備ができておりますので、お早めにどうぞ」
外からスタッフの丁寧な催促の声が響く。
清彦はゴクリと唾を飲み込んだ。
一刻も早くシャワー室の鍵を閉めたい。
この、プロの手によって限界まで高められた「双葉の欲求」を、自分自身の手で解放してやりたい。
シャワーの熱い水飛沫に打たれながら、双葉の指が、自分の身体のどこをどう愛でるのか。
その未知の快楽への期待で、頭が真っ白になりそうだった。
(絶対に、シャワー室で……思いっきり楽しんでやる……!)
決意を胸に、清彦は震える手でシャワー室の重厚なドアを開け、一歩、足を踏み入れた。
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「っえ!?」
足裏に感じたのは、濡れた大理石の冷たさではなく、文芸サークル部室の、ささくれ立った古い床板の感触だった。
鼻を突くのはラベンダーの高貴な香りではなく、埃とカビの混じった、染み付いた古本の匂い。
窓の外からは、遠くの運動部のかけ声が聞こえてくる。
「嘘だろ……。今、これからだったのに……っ!」
清彦は部室の長机に突っ伏した。
自分の手を見る。
オイルでヌルヌルとしていた双葉の指先ではない。
自分の胸に触れる。
そこにあるのは、エステティシャンの神技で形を整えられた爆乳ではなく、Tシャツに包まれた、いつもの無機質な胸板だ。
あまりの虚脱感。
絶頂の寸前で世界が裏返るという、生殺しのような感覚に、清彦は激しい眩暈を覚えた。
あの時の、双葉の身体の熱、スタッフの指先の感触、そして「イキたがっていた」あの肉体の余韻が、今も幻肢痛のように清彦の脳内に焼き付いている。
清彦は這いずるような動作で、床に転がっていたスマホを手に取った。
指先を震わせながらSNSを開く。
そこには、今の「現実」が、双葉のアカウントを通じて投稿されていた。
双葉(Futaba) @fu_ta_ba_chan
今日は完全オフ日!✨
いつものエステで全身フルコース受けてきました〜💆♀️
最近撮影続きでバキバキだった身体が、プロの手でやっと人間らしく戻った感じ(笑)
ラベンダーのオイル、すっごく良い香りで癒されたなぁ……。
最後の方、あまりの気持ちよさに意識飛んじゃって、気づいたら終わってたかも……🫢
お肌もバストもふわっふわにしてもらったし、明日からの撮影も頑張れそう!
応援してくれるみんなに、最高のコンディションで会えますように💖
投稿された画像は、エステ後のロビーで、少し火照った顔を見せる双葉。
清彦が鏡で見た、あの「情事の後のような」艶っぽい瞳のままの彼女がそこにいた
「……意識飛んじゃってた、か」
清彦は自嘲気味に呟いた。
双葉本人からすれば、意識が混濁した数十分間。
だが、その「混濁」の正体は、清彦が彼女の身体の中で、美女エステティシャンに翻弄され、我を忘れて悶えていた時間そのものなのだ。
ファンたちは『お疲れ様!』『オフも自分磨きする双葉ちゃん偉い』と称賛のコメントを寄せている。
彼らは知らない。
その「ふわっふわ」になった身体を一番近くで、いや、内側から誰よりも堪能し、シャワー室で爆発しそうになっていたのが、ただの大学生である清彦だということを。