★過去の拒否選手 最近のドラフト1位指名拒否選手では1990年(平2)の亜大・小池秀郎投手(26=現近鉄)が記憶に新しい。その前年の野茂に続いて小池にも史上最多タイとなる8球団が競合した。小池はヤクルト、巨人、西武の3球団を希望していたが、くじの結果、ロッテが交渉権を獲得した。小池はその瞬間、大粒の涙を流してロッテを拒否し、社会人・松下電器へ進んだ。また、77年には法大・江川卓投手(40=現評論家)がクラウンの1位指名を拒否。翌年、阪神にいったん入団してからトレードで念願の巨人入りを果たした。89年は上宮・元木大介内野手(23=現巨人)がダイエーを拒否、1年間のハワイ留学の道を選んでいる。

★日本生命の反応 福留が巨人、中日以外の指名の際の入社内定先となっている日本生命・早瀬監督は、近鉄の交渉権獲得に「こちらから動くことはない。アプローチを待つ」と話した。しかし、この日昼すぎのPL学園野球部・竹中部長からの電話は、チーム強化には願ってもない話。「こういうことは今後の展開次第。どうなるんですかねえ」と心配げな口調ながらも、「福留君本人にはもう内定通知は渡っているんです」。本心は一日も早い「正式入社決定」を待っている?

★今後どうなる 野球協約により近鉄が福留と交渉できる期間は来年3月31日まで。それまでに契約できなかった場合は、交渉権を失う。一方の福留は日本生命入りした場合、高卒選手のため3年間はプロ入りできない。今度ドラフト指名を受けるのは98年となる。その時は逆指名が可能となる。また、日本生命入りした場合に、五輪凍結選手としてアトランタ五輪終了後の来年のドラフトで指名という方法もあったが、プロ側の強い反対で認められなかった。

※記録と表記などは当時のもの

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