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恋患い⇔故意煩い(槍弓)/Novel by 湯屋

恋患い⇔故意煩い(槍弓)

7,504 character(s)15 mins

私は槍弓の両片思いすれ違い捻じれ拗れラブコメディが好きすぎる…
しかし知らぬは本人たちばかり、周りにはバレバレなカルデアです。
ホントは赤弓側の応援団も書きたかったんですが力尽きました…
くっついた後は二人恥ずかしがってもじもじしてるのをまた周りがうぎゃーってなればいいと思います。

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恋患い⇔故意煩い



ここカルデアでは、新しいサーヴァントが数人召喚された頃。歓迎の意味を込めて宴会を開くのが恒例の行事となっていた。
いつもの労いも込めて、その日のためにと用意していた材料で料理を作り、お酒を出して。ただ賑やかに騒ぐだけのお祭りパーティーと化す。
張り詰めてばかりも疲れるだろう。誰も咎める者はいない。何より皆がそれぞれこの宴会を楽しみにしていた。普段接点のない者たちとも接する機会となる。
この宴会では一度に大量に料理を作る。そしてそれをつまみに皆が一斉に飲むのだ。調理係を設けてはその者たちが楽しめない、という配慮からだ。

(マスターもいい配慮しやがる)

いつもは調理係として世話しなく働いている者たちも、この宴ばかりは動き回ることを許されない。忙しくすることはなく、皆が座って飲んでいる。
もちろん、いつもは給仕係として落ち着かない赤い弓兵もだ。聞く所によると、酒には強くないらしく。少しずつ嗜んでは周りの会話に相槌を打っている。
その姿がいつもの険しい表情と違い幼くて。珍しくてついつい、青い槍兵は覗き見してしまう。そんな槍兵の様子を、同郷の者が放っておくはずもなく。

「おうおうクー・フーリン!まーたエミヤを見ているのか?」
「毎度のことながら、見ているだけとは…我が弟子ながら情けないのう」
「御子殿、よろしければあのグループにさりげなく混ざってみては…?エミヤ殿と会話できるかもしれませんよ!」

穏やかにのんびり、他のクラスの自分たちと飲んでいた槍兵だったが。そんなしんみりさは彼には許されないとばかりに、同郷の者達が集まる。
大量の酒を片手にばんばんと肩を叩きながら。思わず咽込みそうになる槍兵だった。何をも伝えていないというのに、思いがバレバレなのが居た堪れない。

「…叔父貴、師匠、ディルムッド、いいから黙って飲んでようぜ。な?」
「何を言ってるのか!酒の力を借りればいいだろう!絶好の機会だぞ?」
「酒の力でも借りぬと会話すら出来ないだろう、貴様は」
「この宴ならエミヤ殿も調理係ではないですから、忙しくなさそうですよ」

ケルトの者達は聞く耳持たないのか。大雑把過ぎる彼らに、自分の言葉は届きそうにないと槍兵は大きな溜息を吐く。己の幸運値のなす業なのか。
いつからだったか、この宴が開かれるようになって何度目かだったが。いつものように気付かれぬよう、弓兵を見つめていたのが見つかった。
ただそれだけのこと。何も言わずとも、それだけで察されてしまうのだから、ケルトも色恋沙汰と切っては切れぬ仲のようだ。最も幸福な物ではなかったが。
槍兵と弓兵の運命のような縁の繋がり。槍兵の不用意なたった一言で、彼らの酒のつまみにされてしまうのだから。迂闊な発言は出来ないものだ。

「なんだ、クー・フーリンらしくない…仕方ない、俺たちが一肌脱いでやるか!」
「はぁっ!?いやいいから!頼むから余計な真似しないでくれ!な?」
「弟子のためだ、やむをえまい…自ら行けないのなら、向こうに来てもらうしかあるまい。なぁ、ディルムッド?」
「はい!エミヤ殿を呼んで参りましょう!」

じたばたともがく槍兵だったが、筋肉自慢のフェルグスには勝てそうになかった。肩を組む腕が恐ろしい程力に溢れている。
抜け出せたとしても隣のスカサハ師匠にルーン魔術で縫い付けられそうだ。察してか若い槍兵も聡明な術士も手助けしようとはしない。
自分に降りかかる不幸でないのなら傍観するのが自分のルールだ。分かっているからこそ、今はこの味方のいない状況に泣きたくなる槍兵だった。


「エミヤ殿!」
「…ディルムッド?どうした?あぁ、つまみのおかわりか?」
「だ、駄目ですよ!この宴では働くのは禁じられているではないですか!そうではないのです!」
「じゃあ一体私に何の用かな?」

接点が特別多いわけではないが、全く会話したことがないというわけでもない。好意的なサーヴァントだとは思っている彼が、弓兵の前に現れた。
ついいつもの癖で、給仕してしまいそうになるが、彼のその言葉に思い直す。だがそれ以外に自分に何の用があるとも思えない弓兵だった。

「実はかねがね、エミヤ殿と飲みたいと思っていたのです!」
「…、私と、か…?何も楽しい話ができるとは思えないが」
「いいえ!あの光の御子殿が認める程の武勇をお持ちの方だ!ぜひ我々と話を、さぁさぁ!」
「っ、いや、認められてなど…っと、ディルムッド、おい」

まるで無邪気な笑み、純粋に彼はそう信じているのだろう。だがその言葉を何より信じきれない弓兵だった。相変わらず自己評価の低い守護者である。
自分が真っ当な英霊である彼らと肩を並べるのすらおこがましいし、それに何より。あの因縁のある槍兵に認められているとは到底思えない。
むしろ厄介扱いされているはずだ、と苦い顔をすれば。そんな心情など露知らず。彼はぐいぐいと弓兵を槍兵の元へ引っ張っていく。

「御子殿!エミヤ殿をお連れしましたよ!」
「おぉっ!エミヤ殿、よく来てくれた!ささっ、座ってくれ。実は俺達も色々話してみたいと思ってたんだ」
「あぁ、そうさな。弟子が迷惑をかけていると聞く。それに、不可思議な武勇も聞き及んでいるぞ」

ディルムッドに引っ張られ、強く拒否することも出来ないまま。弓兵はケルト勢に囲まれて。どうしていいか分からず恐縮するばかりだ。
一体自分の何を聞いてしまったのだろうか。槍兵の投擲を防いだ七枚の盾か、彼の捻じれる剣を模倣してしまったあの固有結界か。
いずれにせよあまり口外できる内容ではない。そもそも模造品だらけのあの景色は、彼らに誇れるような代物ではないからだ。
どうしたものかと苦い顔をすれば、それを悟ってしまったのか。がしがしと頭をかき、罰の悪そうな顔をして槍兵が間に入る。

「あー…悪ぃな、アーチャー。まぁまぁ、こいつの時代は俺らと違うんだよ。武勇伝を自慢するより、実力はひた隠せってな。なぁ?アーチャー」
「っ、あ、あぁ…まぁ、な。そもそも私は、あなた方のような、正規の英霊ではないですし」
「守護者、だっけか?でもまぁ、剣の実力は俺が保証するぜ。何てったって俺と渡り合ったんだ。それだけは事実だろう」
「――…、…いいや、私の戦いは屠るための戦いであり、魅せるような君達のそれとは釣り合わないよ」

合間に入り、弓兵の事情をそれとなく逸らし。挙句の果てには褒め殺す。そうして自分の好感度が少しでも上がればいい、と思う槍兵だったが。
全くの逆効果。弓兵は自分の武勇など他に漏らす物でもない、と貶されたように聞こえたのだ。そしてそれが当然とも思えるから反論もない。
褒められているとは思わない、だが彼らのそれは褒めるに値する。お互いの心情がちぐはぐのすれ違い、何一つ伝わらない。
第三者の視点だからこそ、それが全てお見通しできてしまうケルト勢だった。お互い視線は合わせることなく、だが互いを称賛する。そのじれったさ。

「…ほほう、なるほどなぁ…お前さんはエミヤ殿の武勇を、自分だけが知っていて他に漏らしたくないのだなぁ?うんうんなるほどなるほど」
「何がなるほどだよ、どうなったらそんな話になんだよ!?」
「ふむふむ。そうやって素直になればいいのに…好きな奴相手にも、なぁ?」
「ばっ!?」

どうにも厄介な年長者相手に分が悪い槍兵だった。頼みの綱のディルムッドも、ただ目をきらきらと成り行きを見守るばかりで役に立たない。
スカサハの口から出た不穏な単語に、ぴくりと反応せざるを得ない弓兵だったが。それを聞き返すような勇気は微塵もない。

「御子殿、好きな方がおられるんですか!?どんな相手か気になります、ね、エミヤ殿?」
「――いや、私は…」
「おう、こいつ今片思い中らしくての~どんな相手だったか?なぁ?」
「…ッ、ほんっと、幸運Eとかじゃ片づけられねぇんだけど?この状況」

泣きたい、逃げ出したい、挙句の果てには自害したっていい。追い詰められて色んな箇所が傷む槍兵だった。周りのにやつく視線を全て穿ちたい。
何故よりにもよって、当の本人を目の前にしてそんな話をしなければならないのか。弓兵は相変わらず、興味のなさそうな顔をしている。
だが、弓兵は必死に冷静さを保っているだけだった。ポーカーフェイスは得意である。その裏側で、表情を顰めているとは誰にも気づかれないままで。

「あ~…っと…もう、どうにでもなれ…俺の好きな奴、は…あー、料理が上手くて、世話焼きで、自己評価すっげー低くて、でも腕っぷしすげぇ強くて」
「………」
「いっつも皮肉だなんだ素直じゃなくて、でもガキ共の前では、なんつうか包容力あって柔らかくて…んでもって、たまに見せる笑顔が、かわ、いい…」
「「「………」」」

酒に酔ったフリをして、こうなちゃ自棄だと。酒瓶をぐいーっと一飲みして。槍兵はつらつらと、思ったままの本音を零していく。
それがあまりに本気すぎたので、けしかけたケルト勢ですら恥ずかしくなってしまうほどだった。これほど熱烈な褒め殺しはあっただろうか。
しかしとうの弓兵はというと、至って冷静に表情一つ変えずに。全てを聞き入れて、受け止めた。うっすら閉じかけた瞳の下に、暗さを隠して。
静かに、少しずつ。槍兵のように一気飲みなどしない。杯を傾ける弓兵を槍兵は見届ける。その無反応こそが答えなのだと半ば絶望しながら。

「あーッ!こんな形でバレたくなかったぜ…状況、最悪すぎんだろ…」
「――…君に、」
「っ、あ?」
「かの光の御子である君に…そのように思われる誰かは、さぞ幸福なことだろうな」

静かにぽつりと零された言葉には、思いが込められていた。うっすらと口元も緩んでいる。これはもしや…!とケルト勢が勢いつく。
だが槍兵は知っていた。その笑みは、そんな意味じゃないと。その弓兵の笑みは、全て諦めきった場合にのみ、浮かべられる儚いものだと。
そこで槍兵は察する。その言葉は、決して嬉しい知らせなどではないのだと。あぁ、事実弓兵は…それを自分の事などとは露も思っていない。

「じゃ、じゃあ!エミヤ殿の、好きな相手、などは」
「――あぁ、私の好きな相手、か…」

また一口、弓兵は酒を喉に流し込む。いつもより飲む速度が速いこと、自分でも気づいてはいたけれど。今日ばかりは止められそうになかった。
らしくなく、自棄酒をする理由ができてしまったのだ。その理由を肯定し、それこそ酔って忘れてしまいそうなことを、弓兵は耳にしたのだから。
きっと忘れられないだろう、気付きたくはなかったけれども。酒の力で忘れてしまいたかった。この想いを、終わらせなければいけないという事実にも。


「生憎。私は失恋したばかりでね――あなた方に何も、楽しそうな話題を提供できそうにない…すまないな」


ふ、と零して言い放つ。言葉にすればなんて、胸に突き刺さる真実。弓兵は誤解したまま、己の気持ちに蓋をすると決めてしまったのだ。
自分がひそかに想いを寄せているその相手にも、想いを寄せる誰かがいたのだ。その隙間に入れそうにないくらい、その想いは真摯だと知ってしまった。

「――…」
「「「………」」」
「――私は心の狭い男でね、悪いなランサー。私は君の恋を、応援できそうにない」

ぴしゃり、言い放つ弓兵の言葉に。誰もが沈黙を奏でるしかなかった。それほど、踏み込めない雰囲気が先ほどの弓兵にはあったのだ。その、儚さ。
だから誰しも、今その瞬間に弓兵が失恋したとは思えない。槍兵のあの告白のせいで、弓兵が失恋したと思い込んでるなど、誰が考えられよう。
自分の想い人を不幸にしたいわけではない、だが心からの応援も出来そうにないと。自分の心の狭さに呆れかえる弓兵だった。
叶うはずのない想いだと知っていた。早々に決着がつけられてよかったと。だがその言葉を、何よりも受け止められないのが青い槍兵だった。

「――ふざけんなよ…てめぇ、失恋したとか言っておいて、まだソイツに未練たらたらなんじゃねーか…見りゃ分かんぞ…」
「…そうか、それはすまない。気に障るようなら君の視界から立ち去ろう」
「待て、逃げんじゃねぇよ…!!」
「ちょ、み、御子殿…!?」

弓兵は儚く笑って、自分の失った恋を語った。だが槍兵は見逃さない。自分の想い人のその表情を。儚く映った消えかけそうな微笑みを。
だから分かってしまった。どういう経緯で敗れたかは知らない。だが弓兵は、その誰かを未だ思っている。未練がずっと、彼に浸透しきっている。
その事実に、どうしようもなく腹が立ってしまった。誰が相手かなどはどうだっていい。槍兵が誰より、弓兵と運命を繋いだと信じているから。


「俺はな、アーチャー。てめぇが好きだ!例えてめぇが、未だ失恋を引きずってたとしてもだな、てめぇを幸せにすんのはこの俺なんだよ…!!」


彼の作る料理は美味しくて暖かくて、そして困ってる誰かを放っておけない世話焼きで、たくさんの英霊共と渡り合える実力を持っていて。
口を開けば可愛くない皮肉ばかりで、でも本当は誰かに優しくできる包容力を持ってて、不意に見せる笑顔が何より愛しい――彼は俺のだ。


「――………は?」
「今はそいつに囚われててもいい。だが俺はな…自分の獲物を横取りされんのが何より嫌いなんだ。絶対てめぇを、俺の物にする」
「――………」

射貫くような鋭い紅い視線。獲物を捕らえる捕食者の瞳を、槍兵は弓兵に向ける。酒の酔いなど一気に醒めた。誰かの物になる弓兵など考えられない。
例えそれが失恋したのだとしても、心がまだ囚われているというのなら。どうにかしてそれをこちらに振り向かせたいというのが本音だ。
どうすればいいか分からなくて、遠巻きで見ていただけの距離を。今一瞬で零距離にする。もう傍観者ではいられなくなった。なりふり構っていられない。
そんな槍兵からの告白に、ただ茫然と。零れ落ちそうなくらい目を見開いて、絶句するしかない弓兵だった。未だ状況が飲み込めない。


「う、うわぁ…とうとう、槍ニキが動いた…!はてさて、これでようやくあの二人も落ち着くかな…ねぇ、マシュ?」
「………」
「どう見ても両想いなのに、じれったかったもんなぁ…あぁ、でも、これ以上拗れるってのも考えられ、え、ちょっと、ま、マシュさん!?」
「――私、行ってきます」

吠えるように叫ばれた槍兵の告白は、それはもう宴会場全てに響き渡った。わいわいがやがや騒いでいた彼らも、一瞬で言葉を失う。
全ての事情を把握する彼女は、それをにやにやと見守るだけであった。だから気付かない。隣に居た後輩が、結構な量の酒を口にしていたことを。
未成年どころじゃない彼女の前に酒を置いたのは誰だと。叱る前にふらふらと、彼女は当事者たちの傍へ歩み寄っていく。

「――えみやせんぱい、」
「っ、…あ、あぁ…ど、どうした?マシュ」
「せんぱい、しつれんしちゃった、んですか…?」
「――………なんでさ」

状況も掴めず、意味も分からず。そんな弓兵の裾を引っ張る細い腕があった。彼女の自分を呼ぶ声に、弓兵はやっと自我を取り戻す。
未だ睨みつけてくる槍兵の視線から逃れ、彼女に向き合えば。漂うアルコールの臭いと、まるで手助けにならないその発言に。思わず素が飛び出る。

「せんぱい、あんなにそのひとのこと、すきだったじゃないですか…やりさばきが、みごとで、だれにでもいいあにきで、まばゆいばかりの、えいれいで」
「――マシュ、ストップだ」
「うみみたいにひろくて、そらみたいにまぶしくて、つくったりょうりを、おいしくたべてくれて、えがおがかわいいって…いってたじゃ、ないですか」
「マシュ、君酔っているんだろう、そうなんだろう…?よし、水を飲みに行こう、な?」

だらだらと、冷や汗が止まらない弓兵だった。いつしか夜の食堂で、彼女が眠れないと訪れた際。エッグノッグを出したことがあった。勿論ノンアルで。
そうして自分のには少しばかり酒を入れた。それがよくなかった。そんなに強い酒ではなかったのに、酔っぱらってしまったのか。不意に零してしまった。
誰にも告げるつもりはなかった、秘めた想いを。次の日の朝、彼女は何も言ってこなかったから。眠って忘れてしまったとばかり思っていたのに。
それをこのタイミングで告げられるなど、思ってもみない弓兵だった。とにかく逃げなければと、腰を上げる弓兵の手を掴んだのは、熱すぎる手。

「――おい、アーチャー、今のって」
「なんでもない、いいからその手をはな」
「お前の好きな奴って…俺、なのか…?なぁ、アーチャー、」
「…っ、」

槍兵は弓兵ほど鈍感ではなかった。その彼女から零れ落ちた言葉を、正しく受け止めた。例えそれが、酔っぱらいの戯言だったとしても。
彼女は嘘は吐かないだろうし、何より弓兵の動揺が事実だと知らせる。ならばこの場から立ち去らせるわけにはいかない。逃がすわけにはいかない。
捕んできた手が、恐ろしいくらい熱くて。自分を見つめるその揺れる瞳を。何より愛しく感じてしまって、逃げられないことを弓兵は覚悟してしまった。


「――………あぁ、そうだ…私は……君が、好きだよ…ランサー」


酒の勢いでも、それでもいい。そうすることでしか、本音を零せないこんな臆病者の自分をどうか許してほしい。だが、かすかな希望を抱いてしまった。
なんて忙しない一瞬。失恋したと思い込んだら、まさかの告白をされて。だからそれに…もしも許されるのなら応えてしまいたいと、そう思えてしまったから。


「「「――い、いよっしゃあああああああ!!!!!」」」
「「「――や、ったああああああああああ!!!!!」」」
「「!?!?!?」」


完全に二人きりの世界に入り込んでいた。だから槍兵も弓兵も知らない。ケルト勢だけでなく、もっと多くの者達が二人を応援していたということを。
顔を真っ赤にして今更の事実に狼狽える二人だったが、騒ぐのが大好きな彼らからは逃げられない。そうして無慈悲なるマスターの一言。
今回の宴会の主役は君達に決まりました、文句は受け付けません――その言葉と共に、宴会の趣旨は二人を祝う会へと変更されたのだった。



Comments

  • 鴉八丸
    January 21, 2024
  • 773h

    羞恥(周知)プレイwww

    November 28, 2017
  • rika

    素敵なカルデアですね! 2人には是非幸せになってもらいたいものです

    October 10, 2017
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