みんなで覚えよう「ものさし鳥」
会員の方は双眼鏡で鳥を見ただけで「あれはシジュウカラですね」などと名前まで当ててしまう。(当然ですが)
しかし、私を含めた一般の参加者は鳥の姿を見ただけでは名前までわからない。それでよくやってしまうのが「いま大きい鳥を見ました!」とか「あそこに小さい鳥がいます!」といった曖昧な宣言である。
大きいといってもどれくらい大きいのかor小さいのかは個人の感覚になってしまうため、曖昧な表現だと会員の方が同じ鳥を探すのが難しくなってしまう。
そんな時のために、指標となるのが「ものさし鳥」である。
初めて探鳥会に参加するときは「ものさし鳥」を覚えておくと一目置かれるかもしれません。覚えよう!
春の訪れを告げるヒバリの鳴き声
川のすぐ横の道を歩いて探鳥していると急に頭上から「チュピチュピ!チュピチュピチュピ!」という甲高いさえずりが聞こえた。
「ヒバリです!」という声を聞いた瞬間、みんなオオー!と言いながら上体を反らして上空を見つめる。
甲高い鳴き声が止んだ瞬間、落っこちるように真下に滑空する。ヒバリの特徴的な飛び方に、ますます歓声が上がる。
「ヒバリの鳴き声を聞くと、春が来たな〜と思いますよねえ」「そうですね!」
会員と参加者がニコニコと顔を見合わせながら口々に言う。なんて風流な心なんだろう……一日中スマホでショート動画見てたら出会えない瞬間だ。
野鳥との出会いは一期一会なので一瞬のチャンスも逃せない。これぞ探鳥会の醍醐味です。
「日本に一年中いるカモはアイガモだけで、それ以外のカモはみんな渡り鳥なんですよ〜」
へえ〜〜!!!!
怒涛の珍鳥ラッシュについてこれるか
この後の探鳥はだいぶ落ち着き、もはやレギュラーメンバーとなったツグミやヒヨドリをゆったり観察しながら移動。
探鳥会が特に盛り上がるのはキジなどの大きな野鳥や、「猛禽(もうきん)」が出た時だ。
猛禽とは、オオタカやトンビ、フクロウなどの大型の肉食鳥で、運が良ければ高い鉄塔の上にとまっていたり、空高く滑空する姿が見られる。
「今日は猛禽、出ないかもしれませんね〜」と話しながら歩いていたら、ホオジロの群れが近くの枯れ木にたくさんとまっているのが見えたので、のんびりと双眼鏡で観察し始めた。
その瞬間、枯れ木の下から「キョッ!キョーン!」というデカい鳴き声が!ホオジロ達は驚き飛び立ってしまったが、その声を聞いた会員の方が「今の声はキジです!」と宣言!うおおおおおお!!
がしかし、キジは春の繁殖期になるまではあまり行動をせずじっとしているらしく、全く出てくる気配がない。
ほんの少しの動きも見逃さないように枯れ木のあたりを見ていると……
今度は後ろから「猛禽です!!」という宣言が聞こえた。い、今!?
私の双眼鏡は倍率があまり良くなかったのでノスリは見えなかったが、良い双眼鏡を使っているプロ達が「本当だ、ノスリだ〜」と言っていたので、いたみたいです。(体験レポートにあるまじき体たらく)
キジもノスリも見逃したな……と呆然としていたら、「いま上にトンビとオオタカがいますね」という声が聞こえた。
