私は女子枠入試自体に賛成していないし,うちの大学は女子枠入試を実際に採用していない。
しかし,「一定数の女子比率が達成されれば,学問以外の部分でその学科への進学を躊躇う層は徐々に減少する」というクリティカル・マス(Critical Mass)論は大事だと思うので,環境整備は必須だと主張している。
これは,性差(その原因が生得なもの社会的なものかはここでは論じない)により,女子枠やっても増えない分野でも少数の女子学生の入学はあるわけで,彼女たちが不利益(不快)を被らない環境整備は大事でしょう。
工学部ではないが,農業工学科(1990年前後)もやはり女子はマイノリティだったわけで(っていうか,ほぼゼロが何年も続いていた)。学科改組で環境○○学科になったことで一定数の女子が入学するようになったときの爺さん教授たちの戸惑っている姿はよく覚えている。若手教員たちが試行錯誤しながら対応していたが,やはり,一定数の女子が(広報やPRによりです。女子枠入試ではない)確保されてからは持続的に女子比率は維持でれている。副作用としては,本来の農業工学のメインだった土木的要素がどんどん薄まっており,研究効果や就職先企業の戸惑いは完全には解決していない。
ちなみに自分の環境調節工学系は旧農業工学系には属せず植物分野に属した(千葉大学園芸学部園芸学科内に環境調節工学,農業気象学,植物生産工学系が属する状況と類似する)ので,栽培と工学の融合のため,あえて物理的・工学的講義と教育はガチにしている。生物選択者の戸惑いは認識している。