好きなことをしてもイライラが消えない 脳波が示す“不機嫌”の整え方
脳波からわかる不機嫌の傾向
「感性アナライザ」による実験結果から、人の感情のやっかいな特徴が見えてきました。 ●ネガティブな感情は消えない 生活する中で、人がポジティブな感情でいるときは「満足度」「快適度」「集中度」「好き度」などの脳波が高まりますが、それらの脳波は時と場合によってゼロになることもあります。 一方で、ネガティブな感情を持っているときに出る「ストレス度」「嫌度」「不快度」などを示す脳波が完全に消えることは、ほとんどありません。 ●人は嫌な出来事に敏感 ポジティブな刺激を受けたときの「満足度」「快適度」の脳波はゆるやかに上がるのに対し、ネガティブな刺激を受けたときの「ストレス度」「嫌度」の脳波はすばやく上昇します。 たとえば好きな料理を食べたら、人はジワジワと幸せを実感します。一方で、苦手な料理を食べたときは、一瞬で強いストレスを感じてしまうのです。 ●「快適度」は下がりやすい 一人には可愛わいらしい動物の映像を、一人には怖い映像を観せたあと、40分間脳波を測る実験をしました。 すると、可愛らしい動物の映像を観て高まった被験者の「快適度」は、すぐに低下。一方で、怖い映像を観た被験者は、「ストレス度」「嫌度」を高いレベルで維持し続けました。嫌な感情は、幸せな感情に比べて引きずりやすい傾向があります。 ●集中できるのは40分まで 集中力が保てず、悩むことがあるかもしれません。実際に「ミスが少ないほど報酬が上がる」という条件で作業をする被験者の脳波を測ったところ、高い集中力を保てたのは最初の10分だけでした。 それ以降はだんだんと下がっていき、35~40分後には「集中度」の数値がゼロに。集中力を保つことが、いかに困難であるかがわかりました。 ●ストレス発散は難しい 作業中に高まった「ストレス度」を下げるために、被験者に好きなお菓子を食べて休憩してもらったところ、「ストレス度」はあまり下がりませんでした。多少下がったのは「好き度」が上がったからではなく、作業をやめたからだと考えられます。 好きなことをして気分転換するよりも、しんどくなる原因を除くほうが、リフレッシュには効果的です。 ●幸せなのにイライラ 大好きなものを食べたり、推しの映像を観たりすると、「快適度」「好き度」の数値はかなり高くなり、幸福感で満たされることが実験でわかりました。 ところが、幸せな気分にもかかわらず、それらの数値に負けないくらい「ストレス度」も高く出ていたのです。どれだけ幸せを感じたとしても、ストレスは手放せないということです。