米、インド洋でイラン軍艦撃沈 トルコではNATOがミサイル迎撃 戦闘の広域化鮮明に

 4日、米国防総省で記者会見するヘグセス国防長官(左)と米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長(坂本一之撮影)
4日、米国防総省で記者会見するヘグセス国防長官(左)と米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長(坂本一之撮影)

米国とイスラエルによるイラン攻撃で、ヘグセス米国防長官は4日、米潜水艦がスリランカ沖のインド洋で魚雷によってイラン軍艦を攻撃し、沈没させたと記者会見で明らかにした。ヘグセス氏は米国と同盟国には余力があり、「われわれは必要なだけ戦闘を続けられる」と対イラン戦での勝利に自信を見せた。

米、勝利に自信

これに先立つ4日、トルコ国防省は、イランから飛来した弾道ミサイルを北大西洋条約機構(NATO)の防空システムが撃墜したと発表した。米国以外のNATO加盟国に対する攻撃が明らかになったのは初めてで、戦闘の広域化が鮮明になった。

トランプ米大統領は3日、イランの海空軍はすでに「壊滅状態」にあると成果を強調した。ロイター通信によると、米中央軍は2千カ所以上を攻撃したとしている。

タンカー護衛も

トランプ氏はまた、イラン革命防衛隊が封鎖を発表した海運の要衝ホルムズ海峡を航行するタンカーについて、米海軍が必要に応じて護衛すると表明した。「世界へのエネルギーの自由な流通を確保するつもりだ」とSNSに投稿した。

イスラエル軍は3日、イラン中部コムで、イスラム聖職者でつくる「専門家会議」(定数88)の施設を空爆したと明らかにした。最高指導者ハメネイ師の後継者を選ぶ会合が行われていたとも報じられたが、聖職者らが施設内にいなかったとの情報もある。

イランの国営通信は4日、米イスラエルの攻撃によるイランの死者が1045人になったと伝えた。

湾岸諸国に報復攻撃

一方、イランもイスラエルのほか、ペルシャ湾岸諸国のエネルギー施設や米関連施設を狙った報復攻撃を続けた。

カタールでは4日、イランの弾道ミサイル1発が中東最大の米軍拠点アルウデイド空軍基地に着弾した。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある米領事館は3日に無人機攻撃を受け、駐車場で火災が発生。サウジアラビアの首都リヤドの米大使館も無人機攻撃で屋根が損傷した。いずれも負傷者はなかった。

米ニュースサイトのアクシオスは、UAEがイランのミサイル施設などへの攻撃を検討しており、サウジも軍事行動に乗り出す可能性があると報じた。(ワシントン 塩原永久、坂本一之、カイロ 佐藤貴生)

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