【WBCプールC展望】大本命は侍ジャパン 上り調子にある台湾、絶対的な軸がいない韓国
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各国が挑む「打倒・侍ジャパン」
日本が配されたプールCには対戦順に台湾、韓国、オーストラリア、チェコという顔ぶれが並んだ。前回大会を制した日本が大本命であることに変わりはなく、侍ジャパンが中心となって戦いが進んでいくことは間違いない。プール全体の注目は2位争いになっていくだろう。 【選手データ】大谷翔平 プロフィール・通算成績 第1回大会では準決勝、第2回大会では決勝で日本と戦った“ライバル”韓国はかつての勢いが減退し、以降は3大会連続の1次ラウンド敗退。世代交代を一歩ずつ前に進めており、可能性を秘めた選手はそろいつつあるものの、今大会でも投打で絶対的な軸と呼べる存在はいない。主軸として期待された金ハソンやトミー・エドマンの故障離脱はあまりにも痛く、MLBでレギュラークラスと言える野手は李政厚くらいのもの。投手陣はMLB通算78勝を誇るとはいえ38歳となった柳賢振に頼らなければならない状況は苦しいとも言える。 むしろ上り調子にあるのは台湾だろう。特に投手力は確かなものがあり、張奕、陳冠宇といったNPB出身選手、日本ハムで腕を振る古林睿煬と孫易磊、ソフトバンクに鳴り物入りで入団した徐若熙など、駒はそろっている。元西武の呉念庭や西武入りした林安可を中心に攻撃陣が数少ないチャンスで得点をもぎ取り、ロースコアの展開に持ち込むことができれば、2024年のプレミア12決勝で日本を下して優勝を飾った勝負強さが生きてくる。いずれにしてもプール最終戦となる韓国戦は台湾にとっての大一番となるのはもちろん、プール全体の趨勢を決める戦いになるかもしれない。 日本と同組だった前回大会で韓国を抑え、初めて1次ラウンドを突破したオーストラリアも侮れない存在だ。プールCにおけるダークホースだと言えるだろう。メジャー・リーガーはカーティス・ミードひとりだが、MLBドラフト全体1位の逸材であるトラビス・バザーナもおり、チームとしても国際大会の戦い方を熟知している。投手陣に絶対的な存在はいないものの、小刻みな継投で相手打線をかわすことができれば、台湾や韓国を相手に互角の展開を繰り広げる可能性は十分にある。 チェコもヨーロッパでは着実に強豪国へと成長を遂げており、前回大会では1次ラウンドで中国を下して大会初勝利を手にした。それでもMLBクラスと言えるのはテリン・バブラくらいで、昨季は巨人で育成選手だったマレク・フルプが中心打者である事実に変わりはなく、多くの選手が母国で別の本業を持っている選手たちだ。他国にしてみればチェコに取りこぼすようだとプール突破に黄色信号が灯ることになる。 日本の優位は動かないものの、各国が「打倒・侍ジャパン」を掲げて日本戦に全力を注いでくることも確か。大本命がひとつでも星を落とすようだとプール全体が突如、混迷を極めることになり、スリリングな戦いが展開されることになる。 『2026WBC展望号』週刊ベースボール4月2日号増刊(3月2日発売)より
週刊ベースボール
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