【プロ野球】レギュラー争いでは終わらない 広島・佐々木泰が見据える「チームを背負う覚悟」
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記者の記憶に残っているのは、デビュー戦となった5月20日のヤクルト戦。勝ち越した直後の一死二、三塁で迎えたプロ3打席目にランバートの前に空振り三振を喫した直後だった。天を仰ぎながら一瞬、やや表情が緩んだのが見えた。数日後、本人に理由を聞いてみた。 「悔しかったのは、もちろんありました。ああいうチャンスの場面で打席に立てていたのもあるかもしれませんが、チャンスでフライアウトや凡退はあっても、三振は少なかったので......一軍のレベルを痛感したというのがありました」 一軍に昇格するまで、二軍では得点圏で巡ってきた打席は10度あり、8打数4安打で打率.500。三振は一度もなかった。狙い球が外れたわけでも、照れ隠しの笑みでもない。ただ純粋に、高いレベルに身を置く自分自身への高ぶりだった。 心なしか、春季キャンプに臨む佐々木からも、あの日と同じような高揚感が感じられる。ここから、チームを背負う者になるための戦いが始まる。
前原淳●文 text by Maehara Jun
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