【WBC】初球スイーパーに込められた大谷翔平の真意 中村悠平が3年越しに知った真実「オレ、試されていたんだ...」
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大谷は東京ドームでの初戦と準々決勝の2試合に先発し、この2試合のキャッチャーは甲斐で行くことが決まっていた。それでピッチャーとしての仕事は終わりだという起用法がチームの中で共有されていたのだ。とあっては、ブルペンで大谷と中村を組ませる必要がなかったことも頷ける。 【大谷翔平からの「大丈夫ですよねー」】 しかしマイアミに舞台を移した準決勝以降、栗山監督はこれまでの流れからキャッチャーを中村で戦うことを決める。だからといって、決勝当日まで投げるかどうかわからない大谷と組ませておくこともできない。 決勝のスタメンは中村、そして展開次第では最終回のマウンドへは大谷を送り出したい──そんな栗山監督の思惑のなかには、ぶっつけ本番、大谷が投げる時には中村、でもいざとなればキャッチャーは甲斐に代える、という選択肢もあった。ただ、8回までアメリカと渡り合ってきた中村を代えることは、いい流れを手放すことにもつながりかねない。 そして、日本が3対2と1点をリードして迎えた9回表。栗山監督はクローザーとして大谷を送り出した。キャッチャーは中村のままだ。マウンドで大谷を待ち受ける中村に、グラブで口元を隠した大谷は何やら話しかけている。この時に何と言ったのかをこのオフ、大谷はこんなふうに語った。 「組んだことがなかったので、中村さんに訊いたんです。『大丈夫ですよねー』って......たぶん、僕のスイーパー(曲がりの大きいスライダー)は初めて見る軌道だったと思います。だから難しかっただろうし、(準々決勝の)イタリア戦で組んでおけばよかったと思いました」 まず、これが中村の言う「翔平のあの言葉」だ。そしてマウンドの上で大谷に「大丈夫ですよねー」と訊かれた中村は、こう返答している。 「ハイ、たしかにそうやって訊かれました(笑)。その『大丈夫ですよねー』が『僕の球、捕れますかー』みたいな感じに聞こえたんですよ。だから『だ、だ、だ、大丈夫』みたいな感じで応えて......(笑)」
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