広島の後を追う岡山

 久しぶりに広島市を訪ねた。広島城天守が老朽化で「閉城」になると知ったからだ。内部の公開を終える22日を前にもう一度登ってみたくなった▼戦国時代に建てられたとされる初代は原爆投下で失われた。仮設の2代目を経た今の3代目は1958年の再建。鉄筋コンクリート造りだが、木造で復元が検討されている。ただ、今も一番上の第5層からは官庁や繁華街、高層アパート群などを見渡せ、すがすがしい気分になった▼眺望の新しいアクセントは、道路を挟んだ向かいに2年前できたサッカースタジアムだろう。ファジアーノ岡山も先月、「J1百年構想リーグ」の第2戦をここで行った。PK戦の末、惜敗した悔しさもあり、広島と岡山をつい比べてしまう▼天守閣は岡山城がいち早く、4年前に改修を終えて、観光で人気を集めている。しかし、岡山の新スタジアム整備はファジアーノなどが目指すのを受け、県が検討する段階だ▼広島で目を見張ったのは、城へ来るのに利用した路面電車である。岡山でもJR岡山駅前への乗り入れ工事中だが、こちらは駅ビルの2階に高架で乗り入れて半年余りになる。新しくなった商業施設には多くの人が訪れていた▼街の変化はにぎわいづくりに加えて、普段の暮らしにどんな効果があるだろう。後を追う側としては、そんなことも気になる。


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