日本人が一番よく使う言葉……それが「すみません」。でも、この言葉の“本当の意味”を知っている方は意外と少ないかもしれません
海外では「日本人ってすぐ謝る=自信がない民族」なんて語られることもありますが、それは実情とはズレた見方になります。
「すみません」の語源は済む。
済むというのは、物事がおさまる、借りがなくなる、心が軽くなるという意味。その反対である「済まない=すみません」は、あなたから受けた優しさや気遣いに、まだ返しきれていない
という“誠実な気持ち”を表す言葉なんです。
日本文化では、正しさよりも関係性の調和が重視されてきました。
迷惑をかけたくない、負担を背負わせたくない……その気持ちが、お願いするときも、感謝するときも、道を譲るときでさえ「すみません」を口から自然と出させるんです
そして背景にあるのが、古代から続く言霊の思想。
声に出した言葉には力が宿り、場の空気を左右すると考えられてきたため、強く出て関係を壊すより、少し自分を下げて場を整える……そんな繊細なバランス感覚が、今の日本語にまで続いています。
さらに昔の日本人は、自然にも神々にも“畏れ”を持って接してきました。
踏み込みすぎず、乱暴に扱わず、相手と場そのものに敬意を払う。
その精神が日常語として残ったのが「すみません」。
感謝と恐縮が、ひとつの言葉の中に共存している……
それが「すみません」という、世界的にも珍しいニュアンスをもつ言霊なんです
日本人がすみませんを口にするのは、決して弱いからではありません。
関係を大切にしてきた歴史と、思いやりの感性がぎゅっと詰まった言葉だから。
あなたが一番「すみません」を使う瞬間は、どんなときですか?
知らなかったという方は、ぜひ広めてあげてくださいね
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