国境なき医師団26人が行方不明 南スーダンで国境なき医師団
ナイロビ、ケニア、3月4日 (AP) ー 国境なき医師団(MSF)によると、南スーダンでの襲撃から1カ月が経過した今も、同団体の職員20人以上が行方不明のままだという。 MSF(フランス語の頭文字)として知られる同団体が運営する2施設が、2月3日に首都ジュバ北東のジョングレイ州で襲撃を受けた。同州では昨年12月以降、暴力により推定28万人が避難を余儀なくされている。 MSFによれば、ランキエンの病院は政府軍による爆撃を受け、ピエリの別の医療施設は「身元不明の襲撃者」による襲撃を受けた。両施設とも反政府勢力が支配する地域にあった。 両施設で働いていたスタッフは、地元住民の大半と共に、武力衝突と空爆が続く奥地の農村部へ避難した。 MSFは2日の声明で「ランキエンとピエリで働いていた291人の同僚のうち26人の安否が確認できていない」と述べた。「不安定な状況が続く中で彼らとの連絡が途絶えた」と説明した。 スタッフとの連絡が取れない状況は、同州の大半で通信網が限られていることと関連している可能性がある。連絡が取れたスタッフは「破壊、暴力、そして極度の苦難」を語った。 戦闘は12月に急激に激化した。反政府勢力がジョングレイ州中北部で政府の前哨基地を次々と占領したためだ。1月、政府は反撃に出て、失った地域の大半を奪還した。 エチオピア国境近くの反政府勢力支配地域アコボでは、避難民が政府軍兵士による凄惨な暴力を証言した。多くの避難民は、安全な場所へ数日間歩き続けたが、食料や水を見つけることができなかったと語った。 援助団体によれば、ランキエンとピエリにおけるMSF運営施設への攻撃は、人道支援スタッフ、物資、インフラに対する暴力の増加の一環である。MSFが運営する施設は過去12カ月で10回攻撃を受けている。 「この暴力は医療サービスだけでなく、それを支えてきた人々にも耐え難い犠牲を強いている」と、南スーダンMSF代表は述べた。「医療従事者が標的となることは決してあってはならない」と彼は強調した。「我々の同僚と支援対象コミュニティに起きた事態に深く憂慮している」 (日本語翻訳・編集 アフロ)