KDDIが2025年4~12月期連結決算の公表を延期して6日で1カ月が経つ。関連会社の広告代理事業での不適切な取引で、売上高が約8年間の累計で最大2460億円ものが過大に計上されたおそれが生じた。弁護士らによる特別調査委員会を立ち上げ、今月末までに報告書をまとめる見通しだが、不正はかかわったとされるのは関連会社の社員2人。専門家は「権限が固定化し、不正が長年続いてしまったケースだ」と警鐘を鳴らす。
決算会見が謝罪の場に
2月6日、東京都内で開かれた会見で、KDDIの松田浩路社長は「グループ全体の信頼を揺るがしかねない重大な事案であると認識し、経営トップとしての責任を痛感している」と頭を下げた。決算発表は説明と謝罪の場に変わった。