米CIA、クルド人部隊への武器供与進める イランでの民衆蜂起引き起こす狙いと情報筋
ワシントン/イラク・アルビル(CNN) 米中央情報局(CIA)がクルド人部隊への武器供与を進めている。イラン国内で民衆蜂起を扇動する目的があるとみられる。計画に詳しい複数の関係者がCNNに明らかにした。 【映像】イラン、地下トンネルに並ぶドローンの映像公開 情報筋によれば、トランプ米政権はイランの反体制派組織やイラクのクルド人指導者らと軍事支援の提供について活発な協議を続けている。 イランのクルド人武装組織は、主にイラクのクルド人居住地域など、イラクとイランの国境沿いで数千人の兵力を展開している。戦争開始以来、いくつかの組織が公式声明を発表し、差し迫った行動を示唆。イラン軍の兵士らに対して離脱を呼び掛けてもいる。イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)はクルド人組織を攻撃しており、3日には数十機のドローンでクルド人部隊を狙ったと発表した。 また3日、トランプ大統領はイラン・クルド民主党(KDPI)のムスタファ・ヒジュリ党首と会談したと、イランのクルド人高官が明らかにした。KDPIは、IRGCが攻撃対象とした組織の一つ。 イランのクルド人反体制派は、今後数日間でイラン西部における地上作戦に参加する見通しだと、イランのクルド人高官がCNNに語った。 「今が絶好の機会だと確信している」と、情報筋は作戦のタイミングについて説明した。同筋はさらに、民兵組織が米国とイスラエルの支援を期待していると付け加えた。 トランプ氏は1日、イラク・クルド人指導者らと電話会談し、イランにおける米軍の作戦や、作戦進展に伴う米軍とクルド人勢力の協力体制について協議した。米当局者2人と会談内容に詳しい第三の情報筋が明らかにしたもので、米メディアのアクシオスが最初に報じた。 イランのクルド系組織への武器供与を試みる場合には、イラクのクルド人の支援を受けつつ、武器の輸送といった活動を行う必要があるとみられる。 協議内容に詳しい人物によれば、この構想はクルド武装勢力がイラン治安部隊と交戦し、その動きを封じることを念頭に置く。そうすれば主要都市の非武装のイラン市民が抗議活動に参加しやすくなるからだ。1月の騒乱時には、こうした市民が多数虐殺されていた。 別の米当局者は、クルド勢力が地域に混乱を招き、イラン政権の軍事資源を分散させる役割を果たせると指摘。さらに別の構想では、クルド勢力がイラン北部の領土を占領・維持し、イスラエルにとっての緩衝地帯を創出できるか否かも焦点となっている。 CIAは本件に関するコメントを控えた。