配信業をする氷河期世代のリアル
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くまちゃん編 騒動暴露編
最終話 小説にした理由
今回、私がなぜ、あるプラットフォームにおけるとある騒動を小説化しようと思ったのか、そして、今回、その小説を全話非公開にした理由を解説しよう。
ラノベ作家が常々言っていたことがあった。自分も小説を書くようになって、思い出すのはいつもラノベ作家の言葉だった。若手のラノベ作家というポジションが絶妙だったのだろう。
大作家だと参考にならないし、同人作家だと自己満足が大半を占めるだろうから、やはり参考にならない。若手のラノベ作家だと、ギリギリ視界が共有できるかもしれないと思わせる領域だ。ここはやや自己評価を高く感じているようで、気恥ずかしいものだが、とにかくラノベ作家の言葉は参考になると思えた。
そんな中、彼女はよく愚痴っていた。彼女の状況を知らない時に聞いた言葉だから、面白半分で聞いて受け流していたのだが、小説を書く身になって振り返ると、彼女の当時の状況が滲んでいるのがよくわかる。
「私の書いた小説に文句をつけるのが気に入らない。あなたは大作家ですか。違うでしょ。作家じゃないから表現や描写にケチをつけてくるんです。そこは素人でも簡単に言えちゃうとこですから」
なるほど、普段はヘラヘラと人の目線を気にして優柔不断で八方美人な言動と態度をする人でも、さすがはプロ、自分の仕事には一家言があるんだなと感心したものだ。そして、特に、最も印象に残った言葉がこれだ。
「表現や描写なんかどうでもいいから、売れるプロットを持ってきなさい」
特に理由を言っていた記憶はないが、この言葉はよく目にした。「売れるプロットをもってこい」とはなんのことなのか、小説を書く前ではよく分からなかったが、書くようになると途端に解像度が上がってくる。
カクヨムやなろう系で人気のある作品は共通して、文体や語彙は荒いが、プロットが強いものが多い。単純に、読んでいて面白いものが多い。つまり、作品としてどうこう以前に、物語として強いものが売れる。それこそが「商業化の壁を突破する作品の条件」だということを、プロの作家は知っていたのだろう。
そして、同時に10月か11月ごろに、ラノベ作家と懇意にしていた人間が頻繁に小説のプロットの記事ばかりを発信するようになっていた。これも印象に残っている。要するに、この人間にもラノベ作家は同様の発言をしていたのだと思われる。
対して、その人間の親族で、ラノベ作家とも仲の良かった人間も小説を書いていたのだが、趣味程度だったので、プロット以前に表現などにこだわった作品になっていた。これはつまり、ラノベ作家から見て「あ遊びの範疇」なので、ガチの意見は言うべきでないと言う判断のもと流していたのだと思われる。
で、私の話に戻ろう。カクヨムを初めて一ヶ月した頃に、自分の書いたものに人気の出る作品とそうでない作品が出てきたのだが、法則性がさっぱり分からなかった。自分から見ても面白くないものが人気が出て、面白いと思えるものがスルーされる。困惑はしていなかった。だが、小説というフィールドにおける法則性が掴めなくてモヤモヤしていた時期であった。
そこで、思い出したのがラノベ作家の言葉である。
「表現や描写なんかどうでもいいから、売れるプロットを持ってきなさい」
自分の中で売れる可能性のあるプロットで、皆が読みたいと思えるプロットとは何なのか。答えは簡単だった。当時からよく言われていた。
「あの騒動を小説にしてください。中心にいたくまちゃんさんの視点で書かれたものを読んでみたいです」
半年間、いろんなところで言われていた。おそらくは30人くらいがこれを言っていた気がする。全員が熱心な私のフォロワーというわけではない。要するに、これが答えなのだ。
あの時点での私の持つ最も売れるプロットは「あの騒動での経験」だと判断した。だから、即書いた。だいたい文字数にして7万字くらいであろうか。話数は50話弱。半月もかからなかった。そして、出た結果は明白だった。どのエピソードにも安定して相当数のPVがついていた。3月に入っても勢いは止まらなかった。私は確信を得た。
ラノベ作家の言葉は正しかったのだと。
こうして、私は一つの指針を得る。その後は、順調に書き続けた。人気の出ないものや出るものに多少の差はあっても、全く無視される作品は無くなった。人気のないものでも、少数の読者はある程度の評価をしてくれるようになった。
かくして、あの騒動を綴った小説は役割を終えた。だから、非公開にも躊躇はない。ラノベ作家のなにげない言葉を私は見事、助言に昇華した。私の中で、小説の書き方や書く力という形で、血肉となった。これ以上ない収穫である。それ以上のものは私は要らない。
今後、あの小説は公開されることはないだろう。あるとすれば、形を変えて、より法的に安全な形に整形し直して、公開することはあるかもしれない。ただ、今は、あの小説は途中で止まっていたように、私に書くモチベーションはない。その点は断言する。
留意点として、一つ言っておきたいことがある。私に喧嘩を打ってきた場合は、私は合法ラインの内側から、その者をあらゆる手段を持って殴りつけるから、そこは大いに強調しておきたい。
以上、この文章を持って、あの小説の末尾とさせていただく。これが事実上の最終話であり、これを書いて以降に初めてこれを読んでくれた人にとっては第一話に見えるかもしれない、おかしな作品でもある。
最後に、あの小説に関わった全員に感謝を意を伝える。
ありがとう😉天照
追記
いまだに、私が以上のこと以上に企みをしていると疑心暗鬼に駆られる者たちがいるが、今の私は小説のことしか興味がない。だから、はっきり言う。騒動があった当時に私が盛んに言っていたように、君たちは無限月詠に勝手にかかっているだけなのだ。君たちが勝手に妄想した「私」と戦っているだけだ。いわゆる鏡像関係になっているのだ。私はそのことを理解しているから、そうなるように、無言で対処していただけなのだ。
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