止まらぬ「ニセ警察」型特殊詐欺 千葉県内で過去最悪73億円被害
千葉県内で昨年確認された特殊詐欺の被害額が約73億3900万円に上り、統計を取り始めた2004年以降で最高額だったことが、同県警のまとめで分かった。警察官を装う「ニセ警察詐欺」の手口による高額被害が相次いでおり、県警は注意を呼びかけている。 【写真】詐欺グループが被害に遭った男性に送った虚偽の逮捕状。氏名などは正しいものが書かれていた ニセ警察詐欺は、警察官を名乗る人物から「あなたが犯罪に加担している」などと言われ、LINEなどのビデオ通話やメッセージで、偽物の警察手帳や捜査令状を示されて金をだまし取られるケースが多い。 県警によると、25年の特殊詐欺の認知件数は1206件だった。このうちニセ警察詐欺は398件で被害総額は約47億7500万円にのぼり、特殊詐欺の認知件数の約3割、被害額の約7割を占めている。1千万円以上の高額被害が110件確認された。 ■若い世代も被害 ニセ警察詐欺の被害者を年代別でみると、30代が79人でもっとも多く、70代が64人、50代が67人、40代と60代が53人、20代以下が46人。比較的若い世代の被害も多く、県警はSNSを使った啓発を進める。 県警が25年に特殊詐欺で検挙したのは175人だった。暴力団組長が首謀者となった出し子グループなども相次いで検挙しており、青山彩子本部長は「実行犯だけでなく、中枢人物の検挙と違法なビジネスモデルの解体に向け、取り組みを推進していく」としている。 SNS型の投資詐欺やロマンス詐欺の被害も目立ち、25年は341件で被害総額が約62億4200万円だった。 どちらの手口も1千万円以上の高額被害が6割超にのぼり、1億円以上の被害もSNS型の投資詐欺で5件、ロマンス詐欺で2件確認された。(植松敬)
朝日新聞社