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インド進出の現実|梅酒を100店舗に飛び込み営業した1ヶ月【日本酒輸出の原点】

日本酒のインド進出は簡単ではありません。

皆さんこんにちは。日本酒家・高岡麻彩です。
私は「日本酒にしよう」という日本酒D2CブランドのCEOを務めていますが、同時に、海外への日本酒輸出事業も行っています。

輸出先はイタリア、そしてインド。
特にインドは、日本の酒類業界から誰も進出していない未開拓の国でした。

挑戦が始まって、はや5年。
大切なお酒を蔵からお預かりし、日本酒業界を盛り上げる使命の下、今や、
インドと日本の二拠点生活となっています。
すべては、ある友人と再会から始まりました。

梅酒から繋がったインドへの道

2020年、友人がインドで仕事をしていて、コロナ禍で一時帰国した彼と会った時、「日本酒、インドに持っていったらどうですか?」と冗談半分で言われたんです。正直、インドと日本酒に接点があるなんて考えたこともありませんでした。でも、その言葉に「面白いかも」と惹かれました。

最初にインドに渡ったのは、実は梅酒のお仕事でした。梅酒の輸出やプロモーション、マーケティングのお手伝いを頼まれ、2021年にムンバイへ向かいました。約1ヶ月間、現地の市場調査をして、飲食店で梅酒のレクチャーを行ったり、イベントを企画・運営したりしました。

初めてのインドで渡されたのは、100店舗ほどの飲食店のリストと、インドで電話できるSIMカードだけ。「行ってらっしゃい」と言われ、最初は途方に暮れました。タクシーの乗り方もインド英語もよく分からない。まるでスパイ映画の主人公になった気分でした。でも、やるしかない。与えられた予算の中で、ほぼ飛び込み営業のような形で、毎日アポイントを取っては飲食店を回り、梅酒の魅力を伝え続けたんです。

インドで出会った温かさ

この1ヶ月強の経験は、私にとってかけがえのないものでした。一人で現地の様々な飲食店を訪れ、バーテンダーやマネージャーと直接向き合う中で、私はインドという国と、そこで暮らす人々の温かさに触れ、インドが大好きになりました。ムンバイにいる日本人はわずか400人ほど。ほとんどが日系企業に勤める方々で、私のように単身で乗り込む日本人は珍しかったようで、多くの人が面白がってくれました。

飲食店に行けば、「食べなさい、ご飯食べなさい」と、みんなが温かくもてなしてくれる。インドには「フィーディング(与える)」という文化があるのですが、文字通り、毎日のようにどこかでご馳走になり、そのたびにインド人の人情に触れました。

言葉も通じず、ストレスが溜まる日々の中で、心の支えになったのは、いつも話し相手になってくれたバーのヘッドバーテンダー。今ではすっかり親友です。彼は私に美味しいカクテルを教えてくれ、お店が閉まる朝3時頃まで付き合ってくれました。そして、私が安全にタクシーに乗るまで見送ってくれる。そんな優しさにも触れ、インドの人の温かさを肌で感じました。

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予測不可能な毎日

しかし、感じるのは温かさだけではありません(笑)。
もちろん同じ人間なんですけど、文化が全く違います。私たちの常識が通用しないシーンもたくさん!想像を簡単に超えてきますよ(笑)。

ホテルの天井にアリの大群が群がっていたり、どこからともなく野犬が飛び出してきたり。オートリキシャという現地タクシーに乗れば、とんでもない場所に連れて行かれそうになったり。ハプニングは日常茶飯事で、それらを一つひとつ乗り越えていくしかありません!

困難を乗り越える原動力

インドでの活動は、常に困難と隣り合わせ。イベント前日に肝心な商品が届かないとか、現地の調整役が全く取り合ってくれないとか。本当にもう、予期せぬトラブルの連続です。あるときは、お酒を通すためのサインが必要なのに、担当者が急に「電波がつながらなくて…」と言い出すなんてこともありました。

それでも、私が諦めずに進んでこれたのは、私を信用して大切なお酒を預けてくださる酒蔵さんの存在があったからです。彼らが私を信じて託してくれたお酒を、私が諦めて終わりにするわけにはいかない。必ずやり遂げるという強い責任感がありました。「やらない」という選択肢は、私の中には存在しませんでした。必ず輸出を成功させ、インドで日本酒をたくさん売るという強い思いが、どんな困難も乗り越える原動力となっています。

インド輸出の挑戦は、まだまだ始まったばかりです。

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あの1ヶ月で気づいたことがあります。

インドで売れるのは
「知名度」ではなく「物語」でした。

そして、価格ではなく「体験」でした。

小さな酒蔵でも、戦い方はあります。

それについては、次回書きます。

私は、伝統的な製法を大切にし、
本気で海外に挑戦したい酒蔵さんと一緒に、
インド市場を開拓したいと考えています。

インドについては、「#インド見聞録」シリーズとして、皆さまにも定期的にお届けしていきますね。

日本酒にしよう CEO
日本酒家 高岡麻彩

\ お知らせ /

この度、高岡麻彩がYouTubeチャンネルを開設しました!
「マーヤ姐さんの、酒飲んだらええんちゃう?」
記念すべき第1回は「YouTubeはじめました!"日本酒家"って何?」

ぜひご覧ください!


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京都府出身。日本酒家。完全オリジナル”しぼりたて”日本酒を全国の酒蔵と生み出し、豊かな日本酒体験を提案するD2Cブランド「日本酒にしよう」CEO。年間50以上の酒蔵訪問、2,000以上の日本酒をテイスティング。日本酒に詰まった文化・歴史・精神性について発信していきます!
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