生徒赤騎兵×教師弓
ツイッターでフォロワーさんと盛り上がった学パロ赤騎弓。
元はフォロワーさんがフェンスドンしてる赤騎弓絵を上げていらしたのが切欠でした。
ぷらいべったーさんに走り書きしていたのを若干の加筆修正してアップ。
ちょいとランサーの出番もあるぜよ。
放課後夕暮れ眼鏡に屋上フェンス。うむ、青春。
ところで、最近私の中でブームなのがオルタ赤騎兵さんだったりします。
アポクリの世界には聖杯由来のオルタ化は起きないんでしょうけど、例えばSNで本来のライダーさんの代わりに赤騎兵さんが召喚されたりしてたら余裕であるよなあと。
以下にょたとか若干の男性向け妄想注意。
ほのぼのとか好きな人は見ちゃダメ絶対。
絵に描いたような英雄の赤騎兵さんなら、反転したらさぞかしエグくてゲスい最低なことをしてくれるんだろうなと思うとドキドキします。あの人の中にあるドロドロした物も全面に出ちゃって、弓さんに執着して凄いことになるんじゃないかなと!
凛ちゃんを人質にとって脅迫するとかきっと平気でやるよね。んで、凛の命を助けてくれるならってんで下る弓さんを捕らえて、じゃあお嬢さんはもういいや、でもあちこちちょろちょろされたら守るに守れねえからって手足の腱切って黒聖杯にぽーんしちゃう。約束が違うって怒る弓さんに「命の報償はしたけどそれ以外はしてないぜ」って嗤ってあとは陵辱の限りを尽くしてみる。
オルタ化しない弓さんに敢えて泥を注ぎ続けて苦痛でのたうつのを笑顔で見守ったり、肉体改造でおにゃのこにしちゃって孕むまで(ピー)したり。
泥の繭に包まれて身体を改造される弓さんの苦悶の声を外側で聞きながら生前得意だった竪琴で子守歌弾いて嬉しそうに待ってるオルタ赤騎兵さん。
とか、そんな話何処かに落ちてませんか。
オルタ赤騎兵さんはオルタ槍兄貴より色々酷いと思うの。
わりとどろどろした話好きですよ?
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確か、彼は手のかからない生徒だった。
成績も良く、家の躾もしっかりしていて、スポーツも万能。絵に描いたような優等生で、自分たち教師の評価も高い。
だからこそ今、どうして自分が彼にフェンスに押し付けられているのか、アーチャーには分からなかった。
離れの弓道場に向かおうとして、職員室を出た。
その途中で数人の生徒ですれ違い、その中にいた彼に呼び止められる。
『おや、部活はどうしたんだ』
『先生が用事あるからと休みになりました』
陸上部に所属していたはずの彼が未だ制服であることの疑問に対する返答にそうかと頷けば、彼以外の生徒は失礼しまーす! と元気よく挨拶して何処かに散っていく。部活がないのだ、早く帰って遊びたいのだろう。
『アーチャーセンセ!』
私と彼、二人っきりになった廊下で、いきなり後ろから首に腕をかけられる。こんな事をするのは私の同期の教師一人しかいない。
『生徒誑かしてんのかよ、隅に置けねえなあアーチャーセンセ?』
『生徒の前で巫山戯たことを言うな!』
冗談だとしても言って良いことと悪いことがあるだろうたわけ! ついでに耳元で喋るな気持ち悪い。
そんな私の怒りにランサーは動じずに、今度は彼に向かって言う。
『オマエも悪い先生に引っ掛かんなよ』
何故か、随分と真剣そうな声であったけれど、その顔が見えないのでどういうつもりで言ったのかは分からない。
だがどうせ、彼特有の悪ふざけなのだと判断して、私は力ずくでその腕を振り払う。
それに逆らわずにひょいっと数歩離れたランサーは、じゃあなー、と軽く手を振って素早く去っていった。
『教師が廊下を走るな馬鹿者!! 何だったんだ全くあの男は……ああ、すまない。ランサー先生も冗談だろうから、君もあまり気にしないでくれ。それで、何か私に用だったのか?』
乱入されてしまったが、改めて彼の用事を聞く。が、彼は何故か少し俯いたまま動かない。
もしかして、何か重大な相談事があったのだろうか。それをランサーがあのタイミングで入ってきたものだから、言い出すタイミングを失ってしまったのか?
『大丈夫か? もし込み入った話なら』
ここではないところで聞こう、と言いかけて、彼に腕を掴まれる。
そうして引かれるままに非常階段を上がる時に見た彼の顔は、遠視でぼやけた私の目には固く結んだ口しか見えなかった。
彼の顔が近づく。
その表情がよく見えなくて、ああ、眼鏡をかけてくれば良かったとアーチャーはぼんやり考えた。
遠視気味なアーチャーだが、職員室で採点をしたりプリントを作るなど、長時間手元を見るとき以外は眼鏡をかけない。今も顧問をしている弓道部の様子を見に行くだけのつもりだったから、眼鏡は机の上だ。
近づくだけぼやけていく生徒の顔をどうにか見ようと眉間の皺を寄せたアーチャーに、彼は笑う。
「近くの物をよく見ておけば、俺にこんなことをされなくて済んだかも知れないのにな。悪いのはアンタだよ先生」
近くの俺の顔を良く見ようとしなかったアンタが悪いのだと言った少年のその顔は、やはりぼやけてよく見えなかった。
嗚呼、そういえば先刻の廊下でも、彼の顔はその細かい表情までは見えなかった。非常階段でも、固く結んだ唇しか見えなくて。
私は一体、何を見ていなかったのだろう。
そしてとうとう、近すぎて何も見えなくなる。
ただ、彼の瞳の色が、視界を埋め尽くしていた。
「アンタが好きだ、アーチャー」
そう、鼓膜を震わせた言葉と濡れた唇だけが、私と彼の秘密になった。
視界を埋め尽くした彼の瞳の色と同じ夕焼けが、辺りを染める。
オレンジに染まった世界、その向こう側に消える少年の背中だけがハッキリ見えて、目蓋を伏せた。
遠ざかる物ほどハッキリ見える、この目をこれほど恨んだことはない。
目を閉じても、声が残る。
俺にの声に応えてくれと、苦しそうに震える声。
「……アキレウス」
小さく呼んだ名前は、一番星の向こうに隠れて消えた。
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- √@眞代May 25, 2024