この件、日本の茶業界にシングルオリジンという用語を持ち込んだのはジークレフの中の人ですので、責任をもって回答したいと思います。
シングルオリジンもシングルエステートも、生産者が明記されていることが絶対条件です。したがって、ダージリンやアッサムなどの産地名のみを冠したものはシングルオリジンからは除外されます。
シングルオリジンという概念は、珈琲の世界で1990年代から、スペシャルティコーヒー運動が後押ししてきたもので、フェアトレードの見地から、生産者に適正な対価が支払われることを目指したものです。匿名の珈琲では中間搾取が激しく、生産者が報われないことへの打開策として、このコンセプトが推し進められてきました。
紅茶の世界では、従来から生産者名を明記する習慣はあり、これはシングルエステートと呼ばれてきました。ヨーロッパでも、19世紀には既に農園名を冠した商品があったようです。
しかし、エステートという用語は、プランテーションのような大規模生産者を想定しているため、家族経営の小規模生産者も含む概念として、2015年に紅茶イベントを立ち上げる際、シングルオリジン・ティーフェスティバルという用語を使いました。
これが日本の茶農家さんにフィットし、緑茶を含め、シングルオリジンという用語が定着することになったのが現在の状況です。