米アマゾンのUAE施設に攻撃か、地域で障害発生 データセンターの「軍事標的化」に懸念
米アマゾンのクラウド部門AWSは2日、アラブ首長国連邦(UAE)のデータセンターが正体不明の「物体」による攻撃を受けた後、停電と接続障害が発生したと発表した。UAEの施設への攻撃は、米国の大手ハイテク企業のデータセンターが軍事行動によって稼働停止を余儀なくされた初めてのケースとなる。ワシントンに拠点を置くシンクタンクは先週、データセンターが長年石油施設が標的とされてきたのと同様に攻撃対象となり得ると指摘していた。 ◇ 中東各地で続く空爆の影響で、米アマゾンのサービスに障害が発生した可能性。 ドバイでは前日、港湾上空に煙が立ち上る様子が確認された。当局は、空中迎撃による残骸が原因で火災が発生したと説明した。 アマゾンは2日、UAEのデータセンターが正体不明の「物体」によって攻撃された後、中東の同社クラウド施設で停電や接続障害が発生したと発表した。この日イランは、米・イスラエルによる攻撃で最高指導者ハメネイ師が死亡したことへの報復として、湾岸諸国に向けて多数の無人機とミサイルを発射していた。 AWSによると、これらの「物体」により火災が発生し、当局は最終的にアマゾンのデータセンターの一部への送電を停止した。復旧には少なくとも1日かかる見通し。 同社によれば、局地的な停電がUAEおよび隣国バーレーンのAWSサービスに影響を与えた。 攻撃が確認されれば、米国の大手ハイテク企業のデータセンターが軍事行動によって稼働停止を余儀なくされた初めてのケース。中東地域におけるハイテク大手の事業拡大ペースに疑問を投げかける可能性もある。 米ハイテク大手は、チャットGPTのようなサービスを支えるAI向け計算拠点として、UAEを地域ハブに位置付けてきた。 ワシントンに拠点を置くシンクタンクは先週、データセンターが長年石油施設が標的とされてきたのと同様に攻撃対象となり得ると指摘していた。 2日の米株式市場午前の取引で、アマゾン株は下落した。