野々市で1億8000万円被害 SNS型投資詐欺 60代女性、35回送金 「利益10%以上」と誘われ
●県内過去2番目 白山署は2日、野々市市の60代女性がSNS(交流サイト)を悪用した投資詐欺被害に遭い、現金約1億8千万円をだまし取られたと発表した。女性は株投資や利益金出金のサービス料名目などで昨年11月以降、35回にわたって現金を送金した。石川県警によると、県内で確認されたSNS型投資・ロマンス詐欺では過去2番目の被害額。過去最悪の約18億円を記録した昨年1年間と並ぶペースで推移しており、県警は警戒を呼び掛けている。 白山署によると、女性は昨年10月ごろ、SNSで知り合った人物から男女2人のアカウントを紹介され、「優良銘柄株を紹介する。投資家に10%以上のリターンをもたらす」と投資を勧められた。実在する証券会社を介した投資であるかのように虚偽の内容を伝えられた。 女性は勧められた投資専用アプリを使い、昨年11月10日から今年2月3日までの間、35回にわたり、サービス料名目のほか、マネーロンダリングの疑いで凍結した証券口座の解除費用、凍結で低下した信用度を回復する費用などの名目で計約1億8千万円を振り込んだ。 ●家族把握も防げず 白山署によると、女性と同居していた家族は多額の送金を把握していたが、女性から「ちゃんとした投資」と聞かされていたという。 35回のうち、最初の3回は金融機関窓口から送金し、残りは指定された複数の個人、会社名義のインターネットバンキングの口座に送金した。1回当たりの送金額は約10万円〜1千万円だった。アプリ上では利益が出ていたが、出金できないことを不審に思った女性が証券会社に問い合わせて詐欺が発覚。2月4日に白山署に被害を届けた。 署の担当者は「SNSでの投資やもうけ話の勧誘は詐欺の可能性が極めて大きい」と注意を呼び掛けている。