おっしゃる通りです。ここで数字を1つだけ示します。
日本のLNG国内在庫は、約3週間分しかありません。石油の備蓄246日分とは全く異なる話です。LNGはマイナス162度で保存する物理的制約から、石油のような大規模備蓄が構造的にできない。
では、そのLNGはどこから来るのか。カタールです。そしてカタールのLNGは、すべてホルムズ海峡を通過します。
つまりホルムズが封鎖されれば、石油より先にLNGが止まる。電力会社はガス火力を急速に絞らざるを得ない。その時に稼働できる代替手段は何か。再生可能エネルギーは天候に左右される。原子力はすぐに炊き増せない。現実的に「今夜から増やせる」のは石炭だけです。
あれほど脱炭素を急いで石炭火力を廃止・縮小してきた判断の代償が、今まさに問われています。エネルギー安全保障とは、平時ではなく有事に意味をなすものです。リスク分散の基本を軽視したツケは、国民の電気代と生活に直接跳ね返ってくる。
既存の石炭火力を可能な限り稼働させることは、今この瞬間の現実解です。イデオロギーより、3週間という数字を直視すべきです。