著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。
今回は、医療情報システム開発センターのシステム障害、ワシントンホテルのランサムウエア被害、藤倉コンポジットのメールアドレスからのフィッシングメール配信の調査結果を取り上げる。
システム障害によりWebとDNSの両サーバーを再構築する事態に
医療情報システムの研究や開発を行う一般財団法人の医療情報システム開発センターは2026年2月16日、2025年12月30日に発生したシステム障害について、概要や再発防止策を明らかにした。
障害では、ネットワーク機器やサーバー基盤の複合的な不具合により、内部・外部からのアクセスが不安定になったと説明している。この影響でメールやWebサイト、サイトで使うCGIプログラムなどの稼働が停止もしくは不安定になったという。不具合の詳細については発表資料で触れていない。
システムの復旧には、WebサーバーとDNSサーバーの両方を再構築する必要があると判明した。2026年1月5日から順次復旧させ、メールやWebサイトの大半は2026年1月9日までに復旧した。ただし、CGIプログラムが埋め込まれたサイトの復旧が遅れた。発表時点で全ての主要サービスが正常稼働しているとしている。
復旧に時間がかかったのは、年末年始の時期に重なったためと説明。再発防止策として老朽化したサーバー基盤の全面的刷新やネットワーク安定化に向けた構成の見直しを進めるとしている。また、今回の復旧対応で確認されたDNSの複雑な設定や、CGIなどの古いプログラム資産の見直しも行う。
https://www.medis.or.jp/file/20260216_network-trouble-report.pdf