【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=大内清、塩原永久】イラン革命防衛隊は1日、ホルムズ海峡でタンカー3隻をミサイル攻撃したと明らかにした。英BBC放送などが伝えた。米・イスラエルとイランの軍事衝突を受け、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡は事実上の封鎖状態に陥っており、原油タンカーなど200隻以上が周辺海域で停泊しているとされる。原油価格は上昇しており、世界経済への影響が拡大する恐れがある。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、米・イスラエルによるイラン攻撃は2日も行われた。大規模攻撃開始以降のイラン国内の死者は555人になった。また、報復攻撃も続いており、イラン革命防衛隊は同日、イスラエルに向けミサイル攻撃を行ったと発表した。
BBCは、英国海事機関の情報として、ホルムズ海峡近海で「複数の安全保障上の事件」が報告されていると報じた。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイでは迎撃した際の破片が落下して港湾施設に被害が出た。
ホルムズ海峡は世界で取引される原油・天然ガスの2割が通過する大動脈。米メディアは既に船舶の航行が約7割減少したと報じている。多くの船舶は、より日数を要するアフリカ回りに航路を変更したもようだ。
トランプ米大統領は1日、イラン海軍の艦艇9隻を撃沈したと発表した。「比較的大きく、(イランにとって)重要な」艦艇が含まれるとし、残りの艦艇についても「海に沈める!」とSNSに投稿した。イラン海軍の司令部に大きな損害を与えたとも主張した。
一方、米中央軍は1日、イランへの軍事作戦に関連し、米軍関係者3人が死亡し、5人が重傷を負ったと発表した。米軍の死傷者が確認されたのは初めて。作戦名「壮大な怒り」の展開中に死傷したと説明した。
軍事作戦について、トランプ氏は英紙デーリー・メールの電話インタビューで、4週間程度か4週間足らずで終わると考えていると説明した。SNSに投稿した動画では、軍事作戦について「目的達成まで継続する」とも述べている。