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赤い弓兵と午後の王妃/Novel by 飛雪

赤い弓兵と午後の王妃

1,216 character(s)2 mins

あみだで決まった組がすごいしっくりした自分得の組み合わせです。執事属性だからいけんじゃね?とか思いました。出来心です。

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「私貴方の紅茶が飲んでみたいわ!」
と悲劇の結末を迎えた王妃が籠を携え現れ出でた昼下がり。
今日はレイシフトの予定がないから職員の一部を除き、オフのサーヴァントや職員が多い。私もその口だったのだが。
「私の紅茶だと?」
「ええそうよ!飲んでみたいの」
マスターに聞いたわ、とても美味しいって!と続けた。マスターが美味しいと言っても王妃の口に合うとは限らない。あの贅沢の限りを尽くした王妃だ。諦めを誘うように肩を竦めてみる。
「君の口には合わないかもしれないぞ」
「そうかしら?きっとそうだとしても私は構わないわ!」
私は構う。そもそも淹れる理由がない。ましてや王妃にまずいと言われた日には立ち直れる気がしない。
「淹れるにしても菓子がないお茶会など…」
「そう言うと思って焼いてきたわ」
私に籠を手渡す。中にはほんのり温かい焼き菓子。さすが王妃。政を行っただけある。抜かりはない。
「少し焼きすぎてしまったの。貴方も一緒に食べてくださらない?」
そして計画的というかあざといというか誘いがうまい。
「焼きすぎた、というより大きいな。何を焼いたんだ?」
「クグロフよ!私の好物なの」
ふふ、と口元を弛める王妃。きっと貴方の紅茶にも合うと思うの。と続ける。
「これを一人で食べる気か?」
「いいえ、貴方と一緒に食べる予定だからたくさん焼いたのよ」
そしたら焼きすぎてしまって、と付け足し私に笑顔を向ける。そこに他意はなく、紅茶が飲みたいからお菓子を焼いて持ってきただけという行為を行っただけだった。私の紅茶が飲みたいが為にそこまでするとは思わない。だがこの王妃はやったのだ。折角焼いてきて持ってきたのに断るというのはとても申し訳なく、折れる他なかった。
「…ふ、仕方ない。少し八つ時には早いがティータイムとしよう」
王妃から渡された籠を持ってキッチンの方へ歩き出す。クグロフというお菓子がどんなものかいまいちピンとこないため何の銘柄が合うのかわからない。
王妃の口にも合うといいのだが。
「嬉しい!でも私こんなに食べられるかしら?」
「私も手伝おう、君が太るところは見たくはないからな」
「まぁ酷いのね」
クスクスと口元を押さえ王妃は笑う。
私と王妃はキッチンに向かう間、クグロフのこと、好きなお菓子や好きなことの一問一答を繰り返した。

そんなある日の昼下がり。二人だけのお茶会は人知れず行われ、不定期に開催される事となった。

「いつも茶葉が違うけれど何処で貰っているの?」
「ふっ、秘密だ。ヒントを言うとすれば…そうだな、サボリ魔が隠し持っていたものを拝借している」
「サボリ魔…?誰かしら」



「ダヴィンチちゃん!!僕の茶葉知らない!?」
「知らないなぁ。どこかの弓兵が戸棚を開けていたのは見たけれど」
「それ知ってるっていうんじゃない!?」

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