健康診断「異常なし」でも安心できない? タンパク質、肝臓、ストレス…データの読み方「4つのポイント」
③ ストレスを感じていない? ・NEUT(好中球)とLYMPH(リンパ球)の比率は、体がどれだけ緊張・ストレス状態にあるかを知る目安 ・目安として、NEUTが65%以上の状態が続く場合は、ストレスや疲労が積み重なっていないかを振り返ってみる 好中球(NEUT)とリンパ球(LYMPH)の比率は、感染や炎症、睡眠不足、心理的ストレスなどの影響を受けて変動します。 そのため、数値だけで自律神経の状態を断定するのではなく、最近の生活リズムや疲労感と合わせて「体のストレス反応の目安」として捉えることが大切です。 加藤「好中球が高めの人は、忙しさの中で無意識に緊張状態が続いていることが少なくありません。数値そのものよりも、最近よく眠れているか、休めているかを振り返るきっかけにしてほしいですね。 仕事を頑張る時期があるのは当然ですが、意識的にリラックスする時間を取ることも、パフォーマンス維持には欠かせません」 ●改善アクション ・NEUTが高めの場合は、最近の仕事量や睡眠時間を振り返る ・短時間でもいいので、意識的にリラックスできる時間(散歩、入浴、音楽など)を日常に組み込む
④:女性の鉄分不足に気づいている? ・ヘモグロビンが12.0 g/dLを下回る場合は、貧血を疑い、体調や原因の確認が必要 ・フェリチン(体内に蓄えられている鉄の量を示す指標)が15 ng/mLを下回る場合は、鉄の蓄えが少なく、いわゆる「隠れ鉄不足」を疑う目安 ・フェリチン15〜30 ng/mLは体内の鉄の余裕が少なく、疲れやすさや集中力低下が出やすいゾーン フェリチンは、体にどれくらい鉄の余裕があるかを教えてくれる指標で、いわば「体の鉄の貯金残高」です。 ヘモグロビンが正常でも、フェリチンが低い人は少なくありませんが、そのような状態では体の鉄分に余裕のない状態で過ごしていることに。 特に忙しいビジネスパーソンの場合、気づかないうちに鉄の蓄えが減り、疲れやすさや集中力の低下として表れることもあります。 一般的な健康診断では、フェリチンは検査に含まれないことが多いので、オプションメニューで加える、あるいは個別に医療機関でチェックするなどして調べることができます。 加藤「女性は月経の影響で鉄が不足しやすく、忙しさの中で食事が簡単になっていると、さらに減りやすくなります。 数値を見て『まだ大丈夫』と無理を続けるのではなく、早めに立ち止まるサインとして受け取ってほしいですね。 男性は女性に比べて鉄不足は少ないものの、食事内容の偏りや消化管トラブルなどで不足することもあります。疲れやすさが続く場合は、一度確認しておくと安心です」 ●改善アクション ・女性は定期的に鉄の状態をチェック。可能であればフェリチンも確認 ・フェリチンが15 ng/mL未満の場合は、無理を続けず食事内容を見直す ・赤身肉、レバー、魚介類など、吸収率の高い鉄を含む食品を意識する ・鉄サプリは自己判断で長期使用せず、必要に応じて医師に相談する