健康診断「異常なし」でも安心できない? タンパク質、肝臓、ストレス…データの読み方「4つのポイント」
新年度は、健康に向き合うことでビジネスパフォーマンスをアップさせる。そんな新しい気持ちで自分の体と付き合うために、ぜひ活用したいのが健康診断データです。ほとんどの人が、毎年、健康診断の「異常なし」の文字にほっとして終わっているのではないでしょうか。 しかし、その「A判定=異常なし」は、必ずしも「健康」を担保しているわけではありません。「質の高い健康」を手に入れるための健康診断データの読み解き方を、東京科学大学医学部・臨床教授の加藤浩晃さんに教えてもらいました。
健診データが語る「体の現在地」
年に1回の健康診断は、自分の健康状態の現在地を知るための基本中の基本です。しかし、その一方で、健康診断はあくまでも体の異常(赤信号)を見つけるためのもので、異常ではない、黄色信号や黄色に近い青信号をアラートするものではありません。 健診データの具体的な数値をもう少し詳しく見ていくことで、「健康の質を高める指標」として活用することができます。 加藤「健康診断データを少しだけ深く読み解くだけで、赤信号になってから対処するのではなく、いまの状態をよりよくする、黄色のうちに青に戻すことができるようになります」
----- 東京科学大学医学部 臨床教授 加藤 浩晃 医師。MBA(一橋ビジネススクール・ファイナンス修了)。浜松医科大学卒業後、眼科医として1500件以上の手術を執刀。厚生労働省勤務を経て、AI医療機器開発企業アイリスを共同創業し、取締役副社長CSO(最高戦略責任者)に就任。デジタルハリウッド大学大学院 特任教授。著書に『休養ベスト100』(日経BP)など。 -----
また、健診データは継続的に見ることで、より現在の自分の状態を理解できるようになります。 加藤「1年前と比べて改善しているのか、悪化しているのか。その変化が重要です。 気になる数値があったときに、それを改善するための何らかの行動をすることで、1年後にどのように変化しているかを確認することも大切。行動が結果に結びつくことを実感でき、より健康への意識を高めることができるでしょう」