議論の場所

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イランのことだけでも世界はたいへんなところへもってきて、今度はハンガリーへ供給されている天然ガスのパイプラインを破壊したのがいるようだ。EUに同調しないオルバンのハンガリーなどを”懲らしめようという連中がいた”のだと思えば間違いないだろう。

最初に、日本ではほぼまったく報道されていないが、スーザン・ライスが、長年『ロシアからエネルギーを買うのをやめれば、ヨーロッパ経済が崩壊する前にロシア経済が崩壊する』と主張していた。ところが、ノルド・ストリームなどを破壊したら、ヨーロッパ経済がズタズタになり、EUの経済牽引機関車のドイツの経済がめちゃくちゃになった。ベンツはネットゼロで電動自動車へ行き、売り上げが激減し、利益率が下がり、とうとう極東の国の手に落ちることになった。VWも安いエネルギーを求めて、国内工場を閉鎖して、日本の隣国へ工場を移転させた。意外に知られていないことは、WW2のあと、ドイツへ行った英国人の将校が、変わったクルマを見つけ、これがなかなかよく出来ていた。あのVWのビートルである。これを量産させて、ドイツの戦後復興に役立てようと、資本を出す人をつのった。その中にはあのアメリカのフォードもいて、『そんなクルマはダメだ』と蹴っ飛ばしたわけだが、のちにビートルがアメリカであれほど売れるとは、誰も予想しなかった。そのVWが国内での生産をやめた。さらに、その電気自動車は警察が使用するのをやめた。理由は『not suitable』ということ。最高速が160kmで、それでは逃走するクルマを捕まえられない。充電設備を警察署の中に設置するのも大変というのがその理由だ。アウデイのベルギーの工場はすでに閉鎖されている。ドイツの自動車産業は総崩れの状態で、もはや立て直しは不可能なのではないか?なにしろ鉄鋼会社がみんなおかしくなっている。ドイツ最大のケミカル会社BASFも日本の隣国へ工場を移設することを決定した。ドイツが輸出できるものは何もなくなる。そんな中、ドイツは洗濯機や冷蔵庫のような家電にも2酸化炭素税を大きくかけつつある。消費は冷え込むだろう。

そして、イランとの戦争で、石油の価格も上がる。

一方で、今度、世界超金持ち会議の主要な地位を与えられると言われている、ラギャルドの汚職疑惑も報じられている。英国の前の首相のスナクがVacチンの株を買いまくっていたということを、前保守党の議員だったアンドリュー・ブリュッゲンが暴露した。そういえば、EU議長のアーシュラ・ヴァン・デライアンが、EUの人口の10倍近いVacチンを買った疑惑はどうなったのか?

エPU巣多院のファイルの中に、かつての首相トニー・ブレアのことが出てくるのが発見された。アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザーといい、世界のトップは信じられないくらい疑惑にまみれていないか?

世界のニュースを見ていると気が滅入ります。2月28日は利休忌だったので、どこかへ自転車で野点に行こうかと思っていたが、風が強かったので、家で抹茶を点てた。お茶を飲むとやや気が晴れる。

そういえば、変形生成文法で有名な、ノーム・チョムスキーがエPU巣多院と仲が良く、彼の相談に乗っていたという話を読んだ。これもビックリ。変形生成文法理論はどうもおかしい、仮説としても整合性を欠いていると言われてから、彼は政治のほうへ軸足を動かした。チョムスキーはバートランド・ラッセルのようになりたかったのではないか?と私は思う。しかし、ラッセルのプリンキピア・マゼマティカからみると、どうもチョムスキーの理論は弱い。反証がいくらでも出てくる感じがする。

政治的発言も泡の出ないシャンパンのよう。ラッセルは、思わず爆笑するような遊撃をやってのける。たとえば、『マルクスは、親友のエンゲルスが英国の労働者を工場で搾取した金で、一生仕事らしい労働をしないで著述に専念することが出来た』とか、『マルクスは労働者の幸福のための理論というふりをしたが、彼がほんとうにこころの底で望んだのは、労働者の幸福ではなく、ブルジョアの不幸だった』(爆)。

ラッセルの講義を受けてみたかった。ラッセルはソヴイエトが成立してすぐに彼の地を訪れている。多くのほかのヨーロッパの知識人が絶賛するなかで、彼だけは”集中された権力が大衆に対してどのように使われるのか?”で、経済、司法、軍事、警察のすべての権力が一本に集中していることへの危険を批判していた。のちにソルジェニーツィンが言ったことを半世紀以上前に先取りしていた。

ラッセルと経済学者のメィナード・ケインズとは仇敵の間柄だったと聞いた。ケインズもたいへんな頭の切れる論客で、煙たがれていたが、ラッセルはケインズと張り合える数少ない理論家だったと言われている。

彼らが来ていた日曜日の食事会。それが行われていた”オークルーム”のあるナンバーナインももはや売却されてしまった。私もケンブリッジに帰っても、その家のドアの中に入ることはもはやできない。家の主人は、よくジョン・ミルトンの詩を読んでいた。私にとってはまさに『パラダイス・ロスト』である。今のような世界情勢の時、必ず、日曜日の食事会には多くの人たちが議論にやってきた。もはやそうした場は私にはちょっと思い浮かばない。うさをブログで晴らすだけである。

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プロフィール

roughton

自然と調和して、自転車の上のEthicalな生活をして、健康長寿。

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