界隈曲雑談3 ~ボカコレ~
はじめに:
この記事では、2026年2/19~2/23にかけてニコニコ動画で開催された「ボカコレ2026冬」の中で、特に界隈曲について書いていこうと思います。長くなるので、以下「ボカコレ」といったら、特に断りのない限り「ボカコレ2026冬」を指すものと思ってください。あと、ここから先を読み進めるにあたって、わかり易さのために、「界隈曲」のタグのページを開いておくことをお勧めします。
種々の統計データ
なんか興味が出てきたので、いくらかデータを集めてみることにしました。統計に入る前に、扱う曲の範囲をはっきりさせておきます。
今回扱う曲は、
①ボカコレに投稿された曲のうち、「界隈曲」のタグがついたもの
②その他、私あさぎ色25号の視点から界隈曲と判断されたもの
①は20曲。
②の具体的な中身は以下の4曲です。※1
「イジョウ気象の、その先で。」- はつおんびん
「ずんだナイトダンス」- 魔法使いシラガ
「;」- MimizukiShrine
「夜明祭」- あるかり
以上、合計24曲。
「リスペクト(隔)月報」みたいに再生回数を取ってみたくなりました。
2026/02/24 12:30頃時点での再生回数のランキング。(ニコニコ動画のみ)
「全て歌詞の所為です。」を編集していて、「歌詞長くね?」と思ったので、いろいろ調べました。下の二つのグラフで用いる歌詞の文字数は、全て歌詞のせいです。によります。
歌詞の文字数の分布から。各区間の幅は100です。参考までに、海鮮4曲の文字数も示しました。
1秒当たりの歌詞の文字数(単位:字/秒)。各区間の幅は0.1です。先ほどと同様、海鮮4曲における値も示しました。
「#ボカコレ統計部」みたいに、使われている音源の種類も調べました。1曲が複数種類の音源を用いている場合は、それぞれの音源に1曲づつ加算します。
以下に、2曲以上で使用されていた音源を示します。
唄音ウタ :8
琴葉葵 :5
琴葉茜 :5
重音テト :4
MGRoid :2
名前シレズ:2
各曲についての雑談
一部の曲を取り上げて、上に挙げた再生回数ランキングの順で話していきます。
「ヒガンバナが泣いている」- ଳ
名曲です。曲についてはそれ以上言うことはない と言いたいところですが、やっぱ色々と喋りたいです。
この曲の作者さん、中の人が非常に強く疑われています。私もこの曲を初めて聴いた時、中の人の作風を強烈に感じました。この作者さんの初投稿は「ヒラメがやねからおちてきた」ですが、その当時から中の人を推測できていた人は、本当に勘が強いなと思います(内心尊敬している)。
この人に対しては思うことが多くあります。それについては、私のnote記事「プロフェッショナル すべ歌詞編集の流儀」の6.の後ろの方に書いてあります。そこには、既に削除されたnote記事の引用もあります。中の人(と考えられている人)の思想が垣間見えるので、是非ご覧ください。
また、この曲がボカコレのルーキー(新人)で投稿されたことについては、多くの批判が見受けられます。私自身としては、上に挙げたnote記事のとおり、彼には「思いのままに創作しろ」という感情を抱いています。それには、放任主義のような含みがあります。いずれにしても、私が何を考えようとも、彼は「注目の的」であり続けるのだから、私は余計なことを考えずに、一度頭を冷やした方がいいのかもしれません。
「スノードームに見惚れないで」- AЯT
今回もさすがっすねAЯTさん。映像は可愛らしいですし、緩急豊かな曲調も素晴らしいです。この方、「リスペクト(隔)月報」で度々上位を取っています。今回も活躍を期待しています。
「五千兆穀豊穣」- fuinki
五千兆言絶句模倣としてはネタ要素控え目ですね。曲の歌詞にしてもオリジナリティがあって好きです。楽曲としても分析してみたいと思いました。
あと、この曲の第一印象として、同作者の「月の海」と非常によく似ていると思いました。歌詞とMVのありようによっても、リスペクト/模倣は分かれるのだと気づき、境界線のあいまいさを再認識しました。
「イジョウ気象の、その先で。」- はつおんびん
同作者が以前投稿した「イジョウ気象」の続編です。3つ同時に押し寄せてくるボーカルがボリューム満点でしたし、また、懐かしさも感じました。
「けうはありもしません」- ナナフク
古風で落ち着いた曲調が気に入りました。MGRoid使ってる界隈曲って珍しいですね。
「ずんだナイトダンス」- 魔法使いシラガ
この方の曲は結構昔から追っていました。今回も斬新でありながら、複数の過去作との繋がりが感じられて素敵でした。メロディの取り方も上手いと思いました。
全体についての雑談
ボカコレの界隈曲を見ていて感じたのは、(特にxx界隈において)海茶氏の影響がある程度あるということです。これは、使われている音源の種類にも表れているでしょう。
ここで、あえて「絶大な影響」とは言いません。その理由をいくつか挙げていきます。
①実際のところ、海茶氏の模倣はそれほど多くない
以下に、海茶氏の曲の中で、模倣が作られているものと、その曲数を示します(2026/02/24現在)。メドレー、Remix、本人の作品は除いています。
情報は、「全て歌詞の所為です。」によります。※2
「クモヒトデのうまる砂の上で」4曲
「なんとか鉄道の夕」 2曲
「おどロボ」 5曲
「弦楽少女は諦めを知らずに」 1曲
「サワーチェリーが輝いたから」1曲
「幕を下ろそう、パレードへ」 2曲
②「ボカコレにおける使用音源」は、全体を代表するものではない
対象の取り方によって、結果は結構変わってきます。YouTubeの最新100曲について調べたものはこちらから。
実際、xx界隈において、「オリジナル枠」を達成しそうなほど模倣された曲というのは、あまり多くありません。思いつくものとしては、「あさやけもゆうやけもないんだ」くらいしかないです。
一方、「五千兆穀豊穣」からもわかるように、ニコニコ動画においての「五千兆言絶句」模倣の流れも無視できません。実際、ニコニコ動画における「五千兆言絶句」模倣は、私の知る限りでは
「五千兆体投地」
「五千兆里霧中」
「バナ強飯式」
「ナンバーワン五千兆無法地帯」
「五千兆穀豊穣」
があります。
最後に
この記事を書いてる最中に、新しく追加するべき曲を見つけたりして、せっかく作ったグラフを作りなおす必要性に迫られたりして、大変でした。
注釈
※1
一応、界隈曲と判断した理由を。
「イジョウ気象の、その先で。」- はつおんびん
この曲は「イジョウ気象」の続編であり、しかも「イジョウ気象」については、作者本人の言及がある。
「ずんだナイトダンス」- 魔法使いシラガ
この曲は、「ずんだオーバーダンス」の続編(作者本人の言及)であり、「ずんだオーバーダンス」については界隈曲扱いしているので。
「;」- MimizukiShrine
ほら…わかるじゃないすか(圧)
「夜明祭」- あるかり
動画の概要欄に、「リスペクト!!!!!!!!!!!!!!!」とあることと、コード進行を示したバー(イワシ風)がMV中に現れるところから。
※2「全て歌詞の所為です。」に網羅性があるかどうかについてはご安心を。xx界隈の曲の歌詞については、大半が私の編集であり、詳しい自身があるので。ただし、「模倣」の基準については、私は少々厳しくとっています。その点はご注意。


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