海外メディアが分析 日本が挑む「最後のレアアース」は成功するのか?
中国依存からの脱却へ、日本が海の底に挑む。水深6000メートルの深海に眠るレアアースは、国家の命運を握る切り札となるのか。 【画像】海底のレアアースはどうやって採掘するの?
中国依存からの脱却へ
日本が中国によるレアアース支配からの脱却を目指し、深海資源開発という大胆な一手に踏み出した。 舞台は太平洋の孤島、南鳥島。東京都心から南東へ約1900キロ、日本の排他的経済水域(EEZ)内に位置するこの小さな環礁の沖合、水深6000メートルの海底から、国主導の調査隊がレアアースを豊富に含む泥の回収に成功した。 この発表を受け、首相の高市早苗は「国産レアアース産業化への第一歩」と強調した。2026年3月に予定されるトランプ大統領との会談で、米国の参画を要請する意向も示している。 トランプ政権も重要鉱物の協調的貿易圏構想を掲げており、日米連携は一段と強まる可能性があると英「フィナンシャル・タイムズ」紙は指摘した。 背景にあるのは、中国の圧倒的な支配力だ。中国は世界のレアアース採掘の約6割、精製や磁石製造では9割超を握る。 2025年、中国が対日輸出規制を強化したことで、日本の産業界には再び供給不安が広がった。日本は中国に次ぐ世界第二のレアアース消費国であり、自動車、ドローン、レーダー、ミサイルといった先端・防衛分野に不可欠な鉱物を安定確保できるかは、国家安全保障に直結する問題となっている。
「価格ではない、あるかどうかだ」
南鳥島周辺の資源は2011年に確認されていたが、緊張感が一段と高まったのは中国による輸出規制強化後だ。
COURRiER Japon