light
pixiv's Guidelines will be updated on March 18th, 2026.
View details
The Works "【金弓】セーラー服を脱がさないで【にしたかった】" includes tags such as "腐向け", "二次創作" and more.
【金弓】セーラー服を脱がさないで【にしたかった】/Novel by poo

【金弓】セーラー服を脱がさないで【にしたかった】

3,354 character(s)6 mins

金弓っていいですよね。でも私には無理だったみたいです。
エミヤが女装してます。本当は女装プレイとか描きたかったんですけど、もうこんなネタしか浮かびませんでした。きっとこの後歓迎パーティーとかで料理気に入られて部屋に連れ込まれるんでしょうね…そこできっとウルクの踊り子衣装等を着せられて処女取られるんでしょうね…。

1
white
horizontal

静かな建物内。今なお外では吹雪が吹き荒れて居るが、完全防音の建物内は夜が訪れた今、いっそう静かになっていた。時刻は深夜2時、そんな真夜中に防音の壁の内側から廊下に悲鳴が響き渡った。つまり、部屋の中で叫んだ人間は防音をものともしない程叫んだ。

「馬鹿かね君は!?!?そんな下らないことに令呪を使うなんて!」
「馬鹿じゃないよ!今日は英雄王、ギルガメッシュのピックアップ…!だから俺、本気で挑みたいんだ!だからほら!」
「たわけ、英雄王がこんなもので来る訳がないだろう!?正気かね君は!」
「来たんだよ、他のカルデアでは!フレンドに英雄王が増えてたから聞いてみたら、エミヤにセーラー服着せた途端食い気味に召喚されたって!」
「どこ情報だねそれは!しかも私をなんだと思ってるんだね君たちマスターは!」

防音の壁の内側。召喚サークルのある部屋でその悲鳴は響き渡る。室内には2人の男性が全力の言い合いを繰り返している。1人は黒髪の平均身長の男性、このカルデアの唯一のマスター藤丸立香である。そして彼から逃げるように距離を置いているのは褐色肌に白髪という何とも目立つ風貌のガチムチ男性、アーチャークラスのエミヤである。そしてそのエミヤの手には東の島国で有名なセーラー服なるものが握られている。

「だって!!!!もう石はあと3個しか無いんだ!何がなんでもやるしかないんだよ、エミヤ!!」

拳を握りしめて力説する立香の手の甲にある令呪が、ひとつ減っている。そして口ではこんなにも拒否を示しているエミヤも何故か着々とセーラー服に着替えている。理由は明確、令呪により「セーラー服を着ろ」と命令されてしまったからだ。

「しかもなんで私のサイズにピッタリなんだ!マスターこれはいつから用意していたのだね!?」
「……キ、キョウダヨ?」
「はははははは、マスターどうしてこちらを見てくれないのかね?うん?」

不穏な気配を感じ立香が顔を上げれば、そこには赤いリボンのオーソドックスなセーラー服を着た褐色ガチムチの姿が。余りにも似合ってなくて、余りにも素晴らしく思わず立香がゴクリと喉を鳴らす。皮肉なことにスカートの長さは所謂ミニスカートと呼ばれるもので、幾千もの戦を駆け回ってきた英雄の脚を顕にさせてしまっていた。

「…これで満足かね、マスター」

地の底から響いたかのような低音に、思わず立香は逃げ出したくなってしまう。然し今逃げたら令呪を一個無駄にしたことになってしまう。拳を握り締め、決意をした顔でエミヤを見つめる。

「満足してないからあと10分そのままでいてください!その間に召喚します!」
「………………………………了解した、地獄へ落ちろマスター」

この状態で召喚の儀を行われれば必然的に初対面でセーラー服という、とんでもインパクトを与えてしまう事をマスターを一心不乱に呪うことで耐えることを決意したエミヤは、大人しく触媒となる為立香の隣に立つ。

「然しだね。英雄王を狙うというのであれば私ではなくエルキドゥなどの方が適任ではないのかね」
「うーん、そう思ったんだけど、エルキドゥもエミヤの方がいいって言うんだ。英霊としてはエミヤの方が縁が深いって」
「私が?英雄王と接点など何一つ無いのだが…」

考えるように腕を組みながらエミヤの視線が召喚サークルへと向けられる。それに気付いた立香が頷きながら、石をサークルに向けて投げ入れる。溶けるように消えた石は召喚サークルを廻るように光り輝き始める。そして、白く輝いていたサークルから白い光の柱が上がる。召喚されるサーヴァントの種類はその光の柱で判別される。白ければノーマル、所謂星3と呼ばれる比較的呼びやすい英霊という事だ。もしも高レア…星4や5であれば光の柱が金色や虹色に輝いたりするのだが、残念ながら今回は白い光の柱であった。がくり、と肩を落とすマスターを横目にエミヤは先程言われたことを考え続けていた。英霊としてはエミヤの方が縁が深い。その言葉を、脳に浸透させながら座の記録を引っくり返すように探し回る。もしもその縁が自分にとって不都合なものであれば、最悪このマスターの石集めの邪魔をしなければならない。

「あれ…?」

しかし、マスターの声によりエミヤの思考は一時中断される。目の前の召喚サークルに釘付けになる立香に釣られるように召喚サークルに目を移せば、そこには英霊の姿など無かった。不思議に思い立香と共に眺めていれば、突然バチリと接触音が響く。見覚えのある演出にマスターは顔を輝かせ、エミヤは顔を青ざめさせる。

(何だか、良くは分からないが逃げろと座が叫んでいる気がする…!)

エミヤは昔から巻き込まれ体質だった。何せ頼まれれば断らないのだから、面倒ごとに巻き込まれるのは日常茶飯事。だがその中でも強烈に面倒な人物に出会った聖杯戦争の記憶が、ふと座の本体から投げられた。それはまるで「これから大変だぞ」と言うかのような、記憶の渡され方だった。そして思い出した赤い少女と共に駆けた聖杯戦争の記憶に、一気に青ざめれば今すぐ逃げようと召喚サークルから背を向ける。しかし、その行為は数秒ほど遅かった。

「ふぅははははははははははははははは!この我をここまで笑わすとは、見直したぞ贋作者!!!!!!」

金色に光り輝く柱が召喚サークルに満ちれば、その瞬間威厳と自信に溢れた声が響く。この現象はつまり、すり抜けと呼ばれるものだ。なぜ、どうしてこのタイミングで座の記憶をほじくり返してしまったのか、いっそ忘れた方が楽だったのにとエミヤは肩を落とす。屈辱的な呼ばれ方、傲慢な声。その持ち主を、エミヤは嫌という程知っていた。

「……………………………英雄王、ギルガメッシュ…」
「やったーーーーー!!!!!凄い、エミヤのセーラー服でほんとに来た!!!やったぁああ!!!!!!」

青く青く顔色を悪くするガチムチセーラー服とは対になる様な満面の笑みを浮かべる立香は、喜びを叫びながら種火を取りに行くために部屋から飛び出していってしまった。マスターがそばから居なくなったため、令呪の効力が切れたエミヤは霊体になってリセットしてあわよくばこのまま消え去ろうと目論んだ、その時。

「戯け、この我がここまで愉快なものをみすみす逃がす訳なかろう」

金色の粒子が集まり周囲に渦が幾つも浮かべば、すぐ様そこからチェーンが伸びエミヤの体を拘束する。腕を上に上げられる様に縛られてしまえば、エミヤは武器を投影する暇もなく身動きが取れなくなってしまった。

「ふむ…、それは現代の制服、と呼ばれるものか。何故貴様がそれを着ているのかは知らぬが…ほーう、ここまで似合わぬとは…」
「ぐっ……!英雄王…、ここではサーヴァント同士の戦闘は禁止されている!マスターの説明を聞くまで大人しくしていたまえ!」
「ハ、知らぬな。そも我は愉快なものを見ているだけであった戦闘等しておらぬ」

ガシャンガシャンと鎧の音を響かせながらサークルから降りてくるギルガメッシュ。セーラー服のまま縛り上げられたエミヤは睨み付けたまま見上げる。ゆっくりと伸びてきた鎧を付けた手がエミヤの顎をつかむ。

「愉快なものよなぁ、贋作者。この様な召喚はそう何度もあるまい…存分に楽しませてもらうぞ」
「クソ…ッ、離せ、英雄王!」
「ふはははは、良いぞ、その滑稽な服装に免じ我が名を呼ぶ事を赦してやろう!」
「誰が呼ぶか、この…金ピカ!」
「何だ、照れているのか!存外に愛い所もあるではないかふはははははははは!」
「何がどうしてそうなる!えぇい、いいからこの鎖を外せ!」

後に、種火を抱えて戻ってきたマスターはこう言った。

ガチムチセーラー服が縛り上げられて、めちゃくちゃ美しい男が愉しそうにガチムチセーラー服を擽ってる姿があったという。ガチムチセーラー服は憤怒の悲鳴を上げながら息を切らし、めちゃくちゃ美しい男はその様をとてもとても愉しそうに笑いながら肌を撫でたりセーラー服の裾を持ち上げたりしていた。まるで、昔間違えて見てしまった姉が隠していたBL.AVの様であった、とマスターは表情の消えた顔で語った。

Comments

There is no comment yet
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
© pixiv
Popular illust tags
Popular novel tags